木魚が魚の姿で作られている理由として、古くから伝えられている説はどれか。
魚は瞼(まぶた)を持たず、眠っているときも目を閉じないとされる。この性質になぞらえ、修行者は昼夜を分かたず怠ることなく仏道修行に精進すべきであるという戒めの意味を込めて、木魚は魚の形に作られたと伝えられている。読経の際に木魚を叩く行為自体にも、惰性や眠気を払って気持ちを引き締めるという意味合いがあるとされる。この由来は禅宗の寺院などで語り継がれており、木魚が単なる拍子取りの道具ではなく、修行者の心構えを象徴する仏具として大切にされてきた背景を示している。