童謡や唱歌には、作詞・作曲者をめぐる意外な史実や、海外の曲が元になっているものなど、知っているようで知らない豆知識がたくさん詰まっている。「故郷」や「荒城の月」といった誰もが口ずさめる名曲の背景には、どんな物語が隠されているのだろうか。この記事では唱歌にまつわる雑学クイズを10問出題する。全問正解できるか、ぜひ挑戦してみてほしい。
Q1 : 唱歌「夕焼け小焼け」を作曲したのは誰でしょう? 山田耕筑 草川信 成田為三 中山晋平
「夕焼け小焼け」は詩人の中村雨紅が作詞し、音楽家の草川信が作曲した童謡で、1923年(大正12年)に発表された。夕暮れに遊んでいた子どもたちが鳥と一緒にお寺の鐘の音を聞きながら家路を急ぐ様子を描いた歌詞が特徴で、現在も日本各地の防災行政無線の夕方のチャイムとして使われるほど広く親しまれている。中村雨紅は東京都八王子市出身で、故郷の夕景を思い出しながら作詞したと伝えられ、この曲の記念碑も地元に建てられている。
Q2 : 唱歌「どんぐりころころ」の作詞者は誰でしょう? 野口雨情 北原白秋 青木存義 西条八十
「どんぐりころころ」は青木存義が作詞し、梁田貞が作曲した童謡で、1921年(大正10年)に発表された。池に落ちて転がり込んだどんぐりが、池に住む泥鰌(どじょう)と一緒に楽しく遊ぶものの、やがて友だちのりすや元いた山が恋しくなって泣いてしまうという、ユーモラスで少し切ない内容の歌詞が特徴である。日本の童謡の中でも長く歌い継がれている代表的な一曲として、今も幼稚園や保育園で親しまれている。
Q3 : 唱歌「花」(春のうららの隅田川…)を作曲したのは誰でしょう? 岡野貞一 中田章 本居長世 瀧廉太郎
「花」は詩人の武島羽衣が作詞し、作曲家の瀧廉太郎が手がけた組歌「四季」の第一曲として1900年(明治33年)に発表された。「春のうららの隅田川」で始まる歌詞は、桜並木が続く隅田川のほとりを行き交う舟や人々の春の情景を優雅に描いている。瀧廉太郎は「荒城の月」の作曲でも知られる明治期の代表的な作曲家で、「花」はその洗練された旋律から今も卒業式や合唱コンクールの合唱曲として広く歌われている。
Q4 : 唱歌「春の小川」の作詞者は誰でしょう? 高野辰之 北原白秋 西条八十 野口雨情
「春の小川」は1912年(明治45年・大正元年)に『尋常小学唱歌』第四学年用として発表された文部省唱歌で、作詞は高野辰之、作曲は岡野貞一が担当した。もとは渋谷区代々木付近を流れていた川の風景がもとになったとされ、さらさらと流れる春の小川のほとりに咲く花や泳ぐ魚の様子をのどかに描いている。高野辰之は「故郷」「紅葉」など数多くの唱歌の作詞を手がけた国文学者としても知られ、長野県出身であることでも有名である。
Q5 : 唱歌「ちょうちょう」の原曲は、もともとどこの国の民謡が元になっているでしょう? イギリス スペイン イタリア ロシア
「ちょうちょう」はもともとスペイン民謡の旋律が元になっており、それがドイツに伝わって子ども向けの歌「ヘンシェルクライン(Hänschen klein)」として広まった後、日本に伝わって唱歌として定着したとされている。日本語の歌詞は蝶が菜の葉から桜の花へと飛び回る様子を描いた親しみやすい内容で、明治時代から幼稚園や小学校の音楽教育で歌い継がれてきた代表的な外国曲由来の唱歌のひとつであり、現在も音楽の教科書に掲載されている。
Q6 : 唱歌「仰げば尊し」の原曲は、もともとどこの国で作られた曲とされているでしょう? イギリス ドイツ アメリカ フランス
「仰げば尊し」は長らく作曲者不明とされてきたが、研究者の調査によって1871年にアメリカで出版された「Song for the Close of School」という楽曲が原曲であることが判明した。日本では明治時代にこの旋律に日本語の歌詞がつけられ、恩師への感謝と学び舎を離れる寂しさを歌う卒業式の定番曲として定着した。アメリカ本国では既に忘れられていた曲が、日本で唱歌として独自の形で広く歌い継がれてきた点が音楽史的にも注目されている。
Q7 : 唱歌「荒城の月」の作詞者は誰でしょう? 高野辰之 土井晩翠 中村雨紅 三木露風
「荒城の月」は1901年(明治34年)に発表された歌曲で、詩人の土井晩翠が作詞し、音楽家の瀧廉太郎が作曲した。晩翠は荒れ果てた城跡に昔日の栄華をしのぶ漢詩調の歌詞を書き、瀧廉太郎はそれに哀愁を帯びた荘厳な旋律をつけた。瀧廉太郎は「花」など数々の名曲を残しながら23歳で早逝した作曲家であり、「荒城の月」は日本の近代歌曲を代表する一曲として今も合唱コンクールや音楽の教科書などで広く取り上げられている。
Q8 : 唱歌「蛍の光」の原曲は、もともとどこの国の民謡が元になっているでしょう? ドイツ フランス スコットランド アメリカ
「蛍の光」はスコットランド民謡「オールド・ラング・サイン」の旋律をもとに、稲垣千頴が日本語の歌詞をつけた唱歌で、1881年に発表された。原曲は「久しき昔からの友情」を意味する詩にスコットランドの詩人ロバート・バーンズが手を加えたものとして知られ、世界各国で親しまれている曲でもある。日本では卒業式や閉店時の合図、紅白歌合戦の最後の曲など、別れや締めくくりの場面を象徴する曲として長く用いられている。
Q9 : 唱歌「赤とんぼ」の作曲者は誰でしょう? 瀧廉太郎 岡野貞一 中山晋平 山田耕筑
「赤とんぼ」は詩人の三木露風が作詞し、作曲家の山田耕筑が1927年(昭和2年)に曲をつけた童謡・唱歌である。夕焼け空を飛ぶ赤とんぼの姿を見て、子どもの頃に姉に背負われて見た景色や、その後離れ離れになった姉への思いを重ねた歌詞が特徴である。山田耕筑は日本の近代歌曲・童謡の発展に大きく貢献した作曲家で、「この道」や「ペチカ」なども手がけており、「赤とんぼ」は日本の歌百選にも選ばれている。
Q10 : 文部省唱歌「故郷」の作曲者は誰でしょう? 岡野貞一 瀧廉太郎 山田耕筑 本居長世
「故郷」は1914年(大正3年)に『尋常小学唱歌』第六学年用に発表された文部省唱歌で、作詞は高野辰之、作曲は岡野貞一が手がけた。岡野貞一は鳥取県出身の音楽家で、東京音楽学校で教授を務めながら「春の小川」「紅葉」「日のまる」など数多くの文部省唱歌を作曲した人物として知られる。「故郷」は「うさぎおいしかの山」の歌い出しで知られ、現在も卒業式や同窓会、さらには年末年始の特別番組などでも歌われ続けており、海外に住む日本人の間でも望郷の歌として広く親しまれている。
まとめ
いかがでしたか? 今回は唱歌クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は唱歌クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。