ドイツの劇作家ブレヒトが提唱した、観客を物語への感情移入から距離を置かせる演劇理論を何と呼ぶか。
ベルトルト・ブレヒトが提唱した『異化効果(Verfremdungseffekt)』とは、観客が舞台上の出来事に感情的に没入しすぎず、距離を置いて批判的・理性的に観察できるようにする演劇技法である。ナレーションの挿入や俳優が役から離れて観客に直接語りかける手法などを用いて、物語への同一化を意図的に妨げる点が特徴とされる。カタルシスは古代ギリシャ悲劇論における感情の浄化作用、メソッド演技は役に深く入り込む俳優術、第四の壁は観客と舞台を隔てる仮想の壁を指す概念であり、いずれも異化効果とは異なる。正解は④。