日本の琳派(俵屋宗達・尾形光琳ら)の作品にも見られる、先に塗った絵の具が乾かないうちに別の色や水を垂らし込み、にじみやムラの効果を生み出す伝統的な技法を何と呼ぶか?
「たらしこみ」は、先に塗った絵の具や墨が乾ききらないうちに、上から異なる濃度の絵の具や水を垂らし込むことで、偶然性を利用したにじみやムラの効果を生み出す技法である。俵屋宗達が確立し尾形光琳ら琳派の絵師たちが好んで用いたことで知られ、水を媒介とする点で水彩表現の技法とも通じる。付立てや没骨法は輪郭線を用いずに直接彩色する技法、破墨は墨の濃淡をにじませる水墨画の技法であり、たらしこみとは異なる。