西の方角には、古くから東洋思想や神話、歴史、日常表現に至るまで、実に多彩な意味や物語が結び付けられてきた。五行思想が示す象徴色、幕末の偉人が生まれた地、経典を求めた旅の行き先、都を追われた武士たちが目指した先など、「西」という一文字はさまざまな場面で重要な役割を担っている。今回はそんな「西」にまつわる知識を問う全10問のクイズを出題する。あなたはいくつ正解できるだろうか。
Q1 : 平安時代末期の僧侶・歌人で、「西行」の名で知られる人物の出家前の俗名は次のうちどれでしょう。
西行は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての僧侶・歌人で、俗名を佐藤義清(さとうのりきよ)という。もとは鳥羽院に仕える武士であったが、若くして出家し、諸国を旅しながら自然や無常観を詠んだ和歌で知られるようになった。代表的な歌集に「山家集」があり、後世の松尾芭蕉をはじめ多くの文学者や歌人に大きな影響を与えたことでも有名である。
Q2 : 慣用句「西も東も分からない」の意味として最も適切なものは次のうちどれでしょう。
「西も東も分からない」とは、方角の見当がつかないほど、その土地の様子や事情に不慣れであることを表す慣用句である。初めて訪れた土地や、新しい環境・仕事などに対して右も左も分からず戸惑っている様子を表す際に使われることが多い。似た意味の表現として「勝手が分からない」なども挙げられ、日常会話や文章の中で不慣れな状況を説明する際によく用いられる。
Q3 : 源平合戦で源義仲の軍勢に追われた平家一門が、都を追われて逃れた方角はどちらでしょう。
1183年、源義仲の軍勢に追われた平家一門は都であった京都を捨てて西へと落ち延びていった。その後、瀬戸内海沿岸を転々としながら再起を図ったが、一ノ谷や屋島での戦いに敗れ、最終的に1185年、現在の山口県にあたる壇ノ浦で滅亡した。この平家没落の様子は「平家物語」に詳しく描かれており、都落ちの道中で立ち寄ったとされる土地には、今も平家落人伝説が各地に残っている。
Q4 : 日本語で「西日」とは、一日のうちどの時間帯に差し込む日光のことを指すでしょう。
「西日」とは、太陽が西の空に傾く夕方の時間帯に差し込む強い日光のことを指す。西向きの部屋は午後から夕方にかけて日差しが強く入り込みやすく、室温が上昇しやすいため、遮光カーテンやすだれ、緑のカーテンなどの対策がとられることが多い。俳句や小説などの文学作品でも、夏の夕暮れどきの情景を象徴する言葉としてしばしば用いられている。
Q5 : 冷戦時代、アメリカや西ヨーロッパ諸国を中心とする資本主義陣営は一般に何と呼ばれたでしょう。
第二次世界大戦後の冷戦構造において、アメリカや西ヨーロッパ諸国を中心とする資本主義・自由主義陣営は「西側陣営」、ソビエト連邦や東ヨーロッパ諸国を中心とする社会主義陣営は「東側陣営」と呼ばれた。両陣営はドイツの東西分裂に象徴されるように、政治・経済・軍事などあらゆる分野で長期間にわたり対立を続け、この対立構造は1989年のベルリンの壁崩壊などを経て冷戦終結まで続いた。
Q6 : 明治維新で活躍し、「西郷どん」の愛称でも親しまれる西郷隆盛の出身藩はどこでしょう。
西郷隆盛は現在の鹿児島県にあたる薩摩藩の出身で、幕末から明治初期にかけて活躍した政治家・軍人である。倒幕運動の中心人物の一人として戊辰戦争を主導し、江戸城の無血開城にも尽力した。明治新政府では参議などの要職に就いたが、征韓論をめぐる対立で下野し、最終的には西南戦争を起こして政府軍と戦い、故郷の鹿児島で自刃した。同じ薩摩藩出身の大久保利通とともに「維新の三傑」の一人に数えられている。
Q7 : 中国の古典小説「西遊記」で、三蔵法師一行が経典を求めて目指した国はどこでしょう。
「西遊記」は、実在した唐代の僧・玄奘の求法の旅を基にした中国の古典小説である。物語の中で三蔵法師は、孫悟空・猪八戒・沙悟浄という個性豊かな供を連れて、仏教の経典を求めて西方の天竺、すなわち現在のインドを目指す。道中では数々の妖怪や試練が待ち受けており、これを乗り越えていく冒険譚として、日本でもドラマやアニメなど多くの作品に翻案され広く親しまれている。
Q8 : 天気予報でよく使われる気圧配置「西高東低」が典型的に現れる日本の季節はいつでしょう。
「西高東低」とは、大陸側の西に高気圧、太平洋側の東に低気圧が位置する気圧配置のことで、日本付近では冬に典型的に現れる。シベリア高気圧から吹き出す冷たく乾いた北西の季節風の影響で、日本海側では雪や曇りの天気が続きやすく、太平洋側では空気が乾燥した晴天が続きやすいという特徴がある。天気予報で冬型の気圧配置を説明する際に頻繁に用いられる表現である。
Q9 : 浄土教において、阿弥陀如来がいるとされる極楽浄土はどの方角にあるとされているでしょう。
浄土教における阿弥陀如来の極楽浄土は「西方浄土」と呼ばれ、はるか西の彼方にあるとされる。太陽が沈む西の方角は死後の世界と結び付けられやすく、日本では夕日に向かって瞑想する「日想観」などの信仰も生まれた。京都府の平等院鳳凰堂をはじめ、多くの阿弥陀堂は西方浄土を意識して東向きに建立されており、参拝者は堂内の阿弥陀如来を通して西方の浄土を思い描いたとされる。
Q10 : 中国の五行思想において、方位の「西」に対応するとされる色は次のうちどれでしょう。
古代中国に起源を持つ五行思想では、東西南北と中央のそれぞれの方位に色や神獣が割り当てられている。東は青龍で青、南は朱雀で赤、西は白虎で白、北は玄武で黒、中央は黄が対応するとされる。この考え方は陰陽道を通じて日本にも伝わり、平安京の四神相応の思想や、寺社建築、旗指物の色使いなど、さまざまな文化や信仰に影響を与えてきた。現在でも相撲や武道の場において、方位を意識した色分けが見られることがある。
まとめ
いかがでしたか? 今回は西クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は西クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。