ウッドベースは、ジャズやロカビリーの低音を支える、あの大きくて温かい響きが魅力の楽器です。調弦や奏法、楽器の構造、名盤に刻まれた歴史まで、知れば知るほど奥が深い世界が広がっています。この記事では、ウッドベースにまつわる基礎知識を10問のクイズにまとめました。普段からベースを弾いている人も、ジャズを聴くのが好きな人も、ぜひ気軽に挑戦して、自分の知識を試してみてください。
Q1 : マイルス・デイヴィスのアルバム『カインド・オブ・ブルー』(1959年)でウッドベースを演奏したのは誰?
『カインド・オブ・ブルー』は1959年に録音・発売されたマイルス・デイヴィスのアルバムで、ベースはポール・チェンバースが担当しました。彼はウォーキングベースの名手として知られ、弓で弾くソロも得意としたジャズ・ベースの巨匠です。ジャコ・パストリアスはフレットレスのエレキベースで知られる奏者、マーカス・ミラーはスラップ奏法で有名なエレキベース奏者、フリーはレッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストで、いずれもこのアルバムには参加していません。
Q2 : ウッドベースのサイズ表記のうち、成人用として最も一般的に使われているものは?
ウッドベースにはサイズの規格があり、成人用として最も広く使われているのは3/4サイズです。全長は概ね180cm前後で、多くのジャズやロカビリーのベーシストがこのサイズを使っています。1/2や1/4、1/8といった小さいサイズは、主に子ども用や体格の小さい人向けに作られています。また、4/4サイズという大きな規格も存在しますが、取り回しの難しさから3/4ほど一般的ではありません。自分の体格に合ったサイズを選ぶことが、演奏のしやすさにつながります。
Q3 : ウッドベースの弦に伝統的に使われてきた、動物の腸を素材とする弦は?
ガット弦は羊などの動物の腸を素材にした弦で、太く温かみのある音色が特徴です。ロカビリーや古いジャズのサウンドを求める奏者に今でも好まれています。ただし、湿度や温度の変化で音程が狂いやすく、扱いが難しいという面もあります。現在は、湿度変化に強く音程も安定しやすいスチール弦や合成素材の弦が広く使われています。弦の種類によって音色や弾き心地、弓での鳴らしやすさが変わるため、演奏する音楽のジャンルに合わせて選ばれます。
Q4 : ジャズで、1小節に4分音符を4つ並べ、歩くようになめらかにラインを進めていくベース奏法を何という?
ウォーキングベースは、1小節に4分音符を4つ並べ、コードの構成音や経過音を使って歩くようになめらかにラインを進めていく奏法で、ジャズのベースラインの基本です。ポール・チェンバースやレイ・ブラウンなどが名手として知られています。スラップは弦を打ちつける奏法、ペダルポイントは同じ低音を保持し続ける手法、ルート弾きはコードの根音を繰り返す弾き方で、いずれも4分音符で動き続けるウォーキングとは異なるものです。
Q5 : ウッドベースで、弓を使わずに指で弦をはじいて音を出す奏法を何という?
ピチカートは弦を指ではじいて音を出す奏法で、ジャズやロカビリー、ブルーグラスなどのウッドベース演奏の基本です。弓で弦をこすって音を出す奏法はアルコと呼ばれ、クラシックでは主にアルコが使われます。スタッカートは音を短く切る表現、レガートは音をなめらかにつなげる表現、トレモロは同じ音や和音を細かく反復する表現で、いずれも弦をはじくこと自体を指す言葉ではありません。ジャズでは特に、ピチカートで奏でるウォーキングベースが大きな魅力となっています。
Q6 : 1950年代のロカビリーで盛んに使われた、弦を引っ張って指板に打ちつけ、パーカッシブな音を出すウッドベースの奏法は?
ウッドベースのスラップ奏法は、弦を指で引っ張り上げて指板に打ちつけ、「パチン」というパーカッシブな音を出す奏法で、1950年代のロカビリーで盛んに使われました。ドラムが入らない編成では、リズムを刻む打楽器の役割も担います。エレキベースのスラップとは動作が異なる点が特徴です。ハンマリングは弦を叩いて音を出す左手の技、ミュートは音を止める技、ハーモニクスは倍音を出す技で、いずれもこの奏法とは別のものです。
Q7 : ウッドベースの表板に、一般的に使われる木材は次のうちどれ?
ウッドベースの表板には、バイオリン属と同様にスプルース(トウヒ)が使われるのが一般的で、軽くて振動しやすく響きが良い材とされています。側板や裏板にはメイプル(カエデ)が使われることが多く、指板にはエボニー(黒檀)が使われます。ただし、入門用や耐久性を重視したモデルでは、合板(ラミネート)のスプルースやメイプルが使われることも多く、材や作り方によって価格や音の傾向に違いが出ます。マホガニーやアッシュはエレキベースのボディ材として知られています。
Q8 : ウッドベースで、弦の振動を表板に伝える役割をもち、弦と表板の間に立てられている部品は?
ブリッジ(駒)は弦と表板の間に立てられている木製の部品で、弦の振動を表板に伝え、胴全体を響かせる役割があります。ナットは指板の先端にあって弦の位置を決める部品、ペグは弦の張力を調整して音程を合わせる部品、テールピースは弦の下端を固定する部品です。ブリッジは接着されておらず弦の張力で支えられているため、高さや位置が音色や弾きやすさに大きく影響します。そのため、調整は専門の職人(リュthier)に任せるのが一般的です。
Q9 : ウッドベースの内部で、表板と裏板の間に立てられ、振動を伝える役割をもつ細い木の棒は?
魂柱(こんちゅう、サウンドポスト)は表板と裏板の間に立てられた細い木の棒で、表板の振動を裏板に伝えて楽器全体を鳴らす重要な役割があります。接着はされておらず、弦の圧力によって立っています。バスバーは低音側の表板の内側に貼られた補強材で、表板を支えて低音の振動を広げる部品です。ネックは指板を支える部分、ペグは弦を巻き付けて調弦する部品であり、いずれも内部で表板と裏板をつなぐ棒ではありません。
Q10 : エレキベースと同じ4度間隔で調弦されるウッドベースの、低い弦から順の調弦は?
ウッドベース(コントラバス)の一般的な調弦は、低い弦から順にE・A・D・Gの4度間隔です。これはエレキベースの4弦と同じ並びで、開放弦は実音でE1・A1・D2・G2にあたります。バイオリン属の多くが5度間隔で調弦されるのに対し、ウッドベースは音域が低く指板上の音程間隔が広くなるため、4度調弦が採用されています。なお、5弦モデルや低音域を拡張するエクステンション付きの楽器では、さらに低い音の弦や機構が追加される場合があります。
まとめ
いかがでしたか? 今回はウッドベースクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はウッドベースクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。