ジャズダンスと聞くと、華やかなステージやミュージカルの躍動的なシーンを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。その歴史は意外と奥深く、数々の名振付家や独自のテクニック、時代を彩ったダンスの流行が積み重なって今日の姿があります。このクイズでは、ジャズダンスの成り立ちや偉大な先駆者たち、基本となる技術など、知っているようで知らない世界を全10問でお届けします。あなたはいくつ正解できるでしょうか。ぜひ気軽に挑戦してみてください。
Q1 : ジャック・コールの弟子として「フリースタイル・ジャズ」を体系化した振付家・教師は? ボブ・フォッシー ジェローム・ロビンス マット・マトックス ジーン・ケリー
マット・マトックスは、「ジャズダンスの父」ジャック・コールに師事し、その様式を継承・発展させて「フリースタイル・ジャズ」を体系化した振付家・教師である。強固なバレエの基礎に裏打ちされた技巧的なスタイルで知られ、後にヨーロッパ(フランスやイギリス)に渡って多くのダンサーを育てた。ボブ・フォッシー、ジェローム・ロビンス、ジーン・ケリーも著名だが、コールの直系の弟子としてフリースタイル・ジャズを確立したのはマトックスである。
Q2 : 1957年初演のミュージカル『ウエスト・サイド物語』で革新的な振付を担当したのは? ジェローム・ロビンス ボブ・フォッシー ジャック・コール ジョージ・バランシン
1957年にブロードウェイで初演されたミュージカル『ウエスト・サイド物語』の革新的な振付を手がけたのはジェローム・ロビンスである。ジャズダンスやバレエを融合させ、対立する若者グループの緊張感を身体表現で鮮烈に描き出した。1961年の映画版では監督も務め、アカデミー賞を多数受賞した。ボブ・フォッシーやジャック・コール、ジョージ・バランシンも名振付家だが、本作を担当したのはロビンスである。
Q3 : アフリカ・カリブの動きを取り入れた独自メソッドを確立し「ダンス人類学者」とも呼ばれた黒人女性振付家は? マーサ・グラハム イサドラ・ダンカン キャサリン・ダナム アンナ・パブロワ
キャサリン・ダナムは、人類学者としてカリブ海やハイチのダンスを現地調査し、その動きをバレエやモダンダンスと融合させた独自の「ダナム・テクニック」を確立した黒人女性ダンサー・振付家である。「ダンス人類学」の先駆者と称される。マーサ・グラハムはモダンダンス、イサドラ・ダンカンは自由舞踊、アンナ・パブロワはバレエで名を残した人物であり、いずれもダナムとは異なる。
Q4 : シカゴを拠点に「ジョルダーノ・テクニック」を確立したアメリカのモダンジャズの重鎮は? ガス・ジョルダーノ アルヴィン・エイリー ルイジ マット・マトックス
ガス・ジョルダーノはシカゴを拠点に活動し、「ジョルダーノ・テクニック」を確立したアメリカのモダンジャズダンスの重鎮である。著書『Anthology of American Jazz Dance』や、国際的なイベント「ジャズダンス・ワールド・コングレス」の創設でも知られ、ジャズダンスの体系化と普及に大きく貢献した。アルヴィン・エイリーはモダン、ルイジやマット・マトックスも著名なジャズ教師だが、ジョルダーノ・テクニックは彼独自のものである。
Q5 : 事故による麻痺のリハビリから独自技法を生み出し「ルイジ・スタイル」で知られる教師は? ジャック・コール マット・マトックス ガス・ジョルダーノ ルイジ
「ルイジ・スタイル」で知られるルイジ(本名ユージン・ルイス・ファキュート)は、1946年の自動車事故で半身に麻痺が残ったが、そのリハビリのために独自のウォームアップと動きの体系を編み出し、それが後に世界的なジャズダンス・テクニックへと発展した。ライザ・ミネリらを指導したことでも有名。ジャック・コール、マット・マトックス、ガス・ジョルダーノもジャズ界の巨匠だが、この逸話の主はルイジである。
Q6 : 1920年代に大流行し、ジャズ・エイジを代表する社交ダンスは? ワルツ チャールストン タンゴ サンバ
チャールストンは1920年代を象徴するダンスで、名称はアメリカ南部サウスカロライナ州の都市チャールストンに由来する。1923年のブロードウェイ・ミュージカル『ラニン・ワイルド』でジェイムズ・P・ジョンソン作曲の同名曲とともに披露され、一大ブームを巻き起こした。膝を打つような素早い脚の動きが特徴。ワルツやタンゴ、サンバはそれぞれ別の起源を持つ社交ダンスであり、ジャズ・エイジの代表ではない。
Q7 : 内股(ターンイン)に曲げた膝、丸めた肩、山高帽、白手袋などを特徴とするスタイルで知られる振付家は? ジェローム・ロビンス ジーン・ケリー ボブ・フォッシー ツイラ・サープ
内股(ターンイン)に曲げた膝、丸めた肩、指を開いた「ジャズハンド」、山高帽や白手袋といった小道具を多用する独特のスタイルはボブ・フォッシーの代名詞である。『キャバレー』『シカゴ』『スウィート・チャリティ』『ピピン』などの名作を手がけ、1973年にはトニー賞・アカデミー賞・エミー賞を同一年に受賞した。ジェローム・ロビンスやジーン・ケリーも著名な振付家だが、この様式はフォッシー独自のものである。
Q8 : ジャズダンスの技術的特徴で、身体の各部位を独立して動かすテクニックを何と呼ぶ? アイソレーション ピルエット プリエ アラベスク
アイソレーションは、頭・肩・胸郭(リブケージ)・骨盤などの身体各部位を、他の部分を動かさずに独立して動かすジャズダンスの根幹的テクニックである。アフリカ由来の身体観に基づき、リズミカルで複雑な動きを生み出す土台となる。ピルエットは回転、プリエは膝の屈伸、アラベスクは片脚を後ろへ伸ばすポーズで、いずれもバレエの用語であり、アイソレーションとは異なる概念である。
Q9 : ジャズダンスが大衆文化として花開いた「ジャズ・エイジ」は主に何年代を指す? 1890年代 1950年代 1980年代 1920年代
ジャズが大衆音楽として一世を風靡し、それに合わせたダンスが爆発的に流行した「ジャズ・エイジ(狂騒の20年代)」は1920年代を指す。作家F・スコット・フィッツジェラルドがこの言葉を広めたとされる。チャールストンやブラック・ボトムなどのダンスが社交場やダンスホールで踊られ、ジャズダンスが大衆文化として定着する契機となった。1890年代、1950年代、1980年代はいずれも該当しない。
Q10 : 「ジャズダンスの父」と称され、舞台やハリウッド映画で活躍した振付家は誰? ジョージ・バランシン ジャック・コール マーサ・グラハム ボブ・フォッシー
「ジャズダンスの父」と呼ばれるのはジャック・コールである。彼はインド古典舞踊やアフロ・カリビアン、アメリカのヴァナキュラーダンスを融合させ、劇場やハリウッド映画で通用する「シアトリカル・ジャズ」の様式を確立した。ボブ・フォッシーやマット・マトックス、グウェン・ヴァードンら後進に多大な影響を与えたことでも知られる。ジョージ・バランシンはバレエ、マーサ・グラハムはモダンダンスの巨匠であり、ジャズダンスの父ではない。
まとめ
いかがでしたか? 今回はジャズダンスクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はジャズダンスクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。