陸上競技の中でも独特の魅力を持つ中距離走。短距離の爆発力と長距離の持久力、その両方を高いレベルで兼ね備えた選手たちが、ペース配分とラストスパートの駆け引きを繰り広げる華形種目です。種目の基本ルールから歴史に名を刻む名選手、今も破られない伝説の世界記録まで、中距離走にまつわる全10問。あなたはどこまで答えられるでしょうか?
Q1 : 1980年モスクワ五輪と1984年ロサンゼルス五輪の男子1500mを連覇したイギリスの中距離選手は誰か?
セバスチャン・コー(イギリス)は1980年モスクワ五輪と1984年ロサンゼルス五輪の男子1500mを連覇した、史上唯一の同種目連覇選手。同時代のライバル、スティーブ・オベットやスティーブ・クラムとの「英国中距離黄金時代」を築いた中心人物として知られる。引退後は政治家・スポーツ行政家としても活動し、2012年ロンドン五輪組織委員長、2015年からは世界陸連(旧IAAF)会長を務めるなど、中距離界に最も大きな影響を残した一人である。
Q2 : 800mで主に使われるエネルギー供給システムの特徴として正しいのはどれか?
800mは中距離走の中でも特に無酸素系(解糖系)の比率が高い種目で、レース全体の約60%が無酸素、約40%が有酸素のエネルギー供給とされる。1500mになると有酸素系の比率がさらに上がり、約65%が有酸素となる。中距離走は短距離のような瞬発力と長距離のような持久力の両方を高いレベルで併せ持つ必要があり、トレーニングもインターバル走と持久走を組み合わせた複合的なメニューが組まれるのが特徴である。
Q3 : 1500mは「メートリック・マイル」と呼ばれることがあるが、本来の1マイルは何メートルか?
1マイルは正確には1609.344m。1500mは「メートリック・マイル」と呼ばれ、メートル法における1マイル相当の距離として国際大会で採用されている。陸上の1マイル走(約1609m)はかつて世界の主要種目だったが、現在の世界陸連公式記録種目は1500m。1マイル走でも世界記録は認められており、男子はヒシャム・エル・ゲルージの3分43秒13(1999年)が現在の世界記録として残っている、伝統ある種目である。
Q4 : 女子800mの世界記録1分53秒28(1983年)を保持し、現在も破られていない選手は誰か?
女子800mの世界記録1分53秒28は、当時のチェコスロバキア(現チェコ)のヤルミラ・クラトフビロワが1983年7月26日に西ドイツ・ミュンヘンで樹立した記録。樹立から40年以上経過した現在も破られておらず、陸上トラック種目で最も古い世界記録として知られる。当時の東側諸国のドーピング疑惑が議論されることもあるが正式に認定された記録であり、近代女子中距離における伝説的タイムとして長く語り継がれている。
Q5 : 男子1500m世界記録3分26秒00を1998年に樹立した、モロッコ出身の伝説的中距離ランナーは誰か?
男子1500m世界記録3分26秒00は、モロッコのヒシャム・エル・ゲルージが1998年7月14日にローマで樹立した記録。彼は1999年から2003年まで世界選手権1500mを4連覇し、2004年アテネ五輪では1500mと5000mの2冠を達成した中距離界の伝説的選手。エル・ゲルージの1500m世界記録は、樹立から四半世紀以上経った現在も破られておらず、陸上競技における最も長く続く世界記録の一つとして知られている。
Q6 : 1964年東京オリンピックで男子800mと1500mを共に制した選手の出身国はどこか?
ピーター・スネルはニュージーランド出身の中距離ランナーで、1960年ローマ五輪で800m金、1964年東京五輪では800mと1500mで2冠を達成した稀代の名選手。一人の選手が同一五輪で800mと1500mを共に制した例は、1920年アルバート・ヒルなど歴史上ごくわずかしかなく、スネルは「中距離の王様」と称された。アーサー・リディアード式の長距離走り込みトレーニングを取り入れた先駆者としても知られる。
Q7 : 1500mは400mトラックを何周走る種目か?
1500mは400mトラックを3周と3/4周走る種目。スタート位置はバックストレートの途中で、フィニッシュラインまでが300m余分となる構造。3周ちょうどなら1200m、4周なら1600mとなるため、3+3/4周=1500mが正解。1500mは「メートリック・マイル」とも呼ばれ、1マイル(約1609m)の代替種目として欧州で発展した経緯がある。中距離走の華形種目として世界中で人気が高く、駆け引きの妙が魅力。
Q8 : 800mは400mトラックを何周走る種目か?
800mは400mトラックをちょうど2周走る中距離種目。1周目はレーンが分かれており、ブレイクライン(バックストレート手前)以降は内側へ進入できる「セパレートスタート方式」を採用するのが一般的である。コーナー進入時の位置取りや、2周目に入ってからのペースアップが勝敗を分ける鍵となる。陸上競技で最も短い中距離種目であり、無酸素系エネルギーの比率が高く、爆発的なスピード持久力が求められる。
Q9 : 中距離走に分類される代表的な距離の組み合わせはどれか?
陸上競技における中距離走は、一般的に800mと1500mが該当する。これらは100mや200mのような短距離走(瞬発系)と、5000m・10000m・マラソンのような長距離走(持久系)の中間に位置し、無酸素系と有酸素系のエネルギー供給システムを両方バランスよく使う独特の競技特性を持つ。世界陸上やオリンピックでは800m・1500mが中距離種目として実施され、ペース配分とラストスパートの駆け引きが見どころとなる種目である。
Q10 : 男子800mの世界記録1分40秒91(2012年)を保持している選手は誰か?
男子800mの世界記録は、ケニアのデビッド・ルディシャが2012年ロンドンオリンピック決勝で樹立した1分40秒91。彼はこの記録をペースメーカーなしのオリンピック決勝という極限の状況下で叩き出し、レース内容と記録の両面で「最も完璧な800m」と称えられた。長身から繰り出される大きなストライドと、レース序盤からのハイペース走法が彼のスタイル。樹立から10年以上経った現在も破られていない歴史的記録である。
まとめ
いかがでしたか? 今回は中距離走クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は中距離走クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。