象徴主義の画家として知られ、初期は黒一色の版画・素描を制作していたが、後年は色彩豊かなパステル画・油彩に転じ、幻想的な花や夢のような世界を描いたフランスの画家は誰か。
オディロン・ルドンは、初期には木炭やリトグラフを用いた黒一色の幻想的な作品群「ノワール」で知られていたが、50歳前後を境に色彩を積極的に用いるようになり、パステルや油彩で花瓶に生けられた花や神話的な主題を描くようになった。パステル特有の柔らかく発光するような色彩は、彼が追求した夢幻的で象徴的な世界観の表現に適した技法として選ばれたと考えられている。晩年の花の連作は特に高い人気を誇り、多くの美術館に収蔵されている。