普段なにげなく使っている言葉でも、いざ「本当の意味は?」と問われると、意外と自信を持って答えられないものです。ことわざや四字熟語、慣用句の中には、実は多くの人が誤った意味で覚えているものも少なくありません。この記事では、そんな知っているようで知らない日本語をテーマにした全10問のクイズをご用意しました。あなたはいくつ正解できるでしょうか。語彙力に自信のある方も、ぜひ挑戦して自分の知識を確かめてみてください。
Q1 : 「圧巻」の意味は?
「圧巻(あっかん)」は、全体の中で最も優れた部分を意味します。中国の官吏登用試験(科挙)で、最も優秀な答案(巻)を他の答案の一番上に置いたことに由来し、「他を圧倒する巻」という意味からこの言葉が生まれました。正解は「全体の中で最も優れた部分」です。「圧倒的な迫力」という意味と混同されがちですが、本来は書物や催し物などの中で一番の見どころとなる箇所を指します。「ラストシーンは圧巻だった」のように使います。
Q2 : 「他山の石」の意味は?
「他山の石(たざんのいし)」は、他人のよくない言動も、自分の人格を磨く助けになるという意味です。よその山から出た粗悪な石でも、自分の玉を磨くのに役立つ、という『詩経』の言葉に由来します。正解は「他人の誤りも自分を磨く助けになること」です。他人の優れた点を見習う意味で使うのは誤りで、あくまで他人の失敗や欠点を自分の戒めとする場合に用います。目上の人の立派な行いに対して使うのは失礼にあたるため注意が必要です。
Q3 : 「潮時」の本来の意味は?
「潮時(しおどき)」の本来の意味は、物事を行うのにちょうどよい時機、好機のことです。もともとは潮の満ち引きの時刻を指す漁業の言葉で、漁に出るのに最適なタイミングを表していました。正解は「ちょうどよい時機・好機」です。現在では「引退の潮時」のように「物事の終わり・引き際」という意味で使われることが多いですが、本来は否定的な意味ではなく、何かを始める・行動を起こす絶好のタイミングを指す前向きな言葉でした。
Q4 : 「破天荒」の本来の意味は?
「破天荒(はてんこう)」は、今まで誰も成し遂げられなかったことを初めて成し遂げることを意味します。中国の荊州という土地から長らく官吏登用試験の合格者が出ず「天荒(未開の地)」と呼ばれていたところ、劉蛻という人物が初めて合格し「天荒を破った」と言われた故事に由来します。正解は「前人未到のことを初めて成し遂げること」です。「豪快・大胆」という意味で使われがちですが、本来はこの用法が正しいとされています。
Q5 : 「役不足」の正しい意味は?
「役不足(やくぶそく)」は、本人の力量に対して与えられた役目が軽すぎることを意味します。実力のある人に対して簡単すぎる仕事を任せる場合に使います。正解は「本人の力量に対して役目が軽すぎること」です。「力量が足りず役目が果たせない」という逆の意味で誤用されることが非常に多い言葉ですが、その場合は「力不足」が正しい表現です。謙遜のつもりで「役不足ですが」と言うと、逆に相手を見下す意味になってしまうため注意が必要です。
Q6 : 「灯台下暗し」の意味は?
「灯台下暗し(とうだいもとくらし)」は、身近なことはかえって気づきにくい、というたとえです。ここでの「灯台」は海の灯台ではなく、昔の室内照明である油皿を乗せた台のことで、周囲は明るく照らすのに、その真下は影になって暗いことに由来します。正解は「身近なことはかえって気づきにくいこと」です。探し物が実はすぐそばにあった、という場面などで使われ、遠くのことはよく分かっても足元のことは見落としがちだという教訓を含んでいます。
Q7 : 「にべもない」の意味は?
「にべもない」は、そっけない、愛想がない、取りつく島もないという意味です。「にべ」とはニベという魚のことで、その浮き袋から作る強力な接着剤(にかわ)を指します。粘り気のある「にべ」がまったくない、つまり相手とのつながりや親しみが感じられないことから、この意味になりました。正解は「愛想がなくそっけないこと」です。「にべもなく断られた」のように、冷たくきっぱりと拒絶される場面でよく使われる言葉です。
Q8 : 「敷居が高い」の本来の意味は?
「敷居が高い(しきいがたかい)」の本来の意味は、不義理や失敗をしてしまい、その人の家に行きにくいということです。正解は「不義理をして相手の家に行きにくいこと」です。近年は「高級すぎる」「上品すぎて入りにくい」という意味で使われることが増えていますが、文化庁の調査でも本来の意味と異なる使い方が広がっていることが指摘されています。後ろめたさから訪問をためらう気持ちを表すのが、もともとの正しい用法です。
Q9 : 「呉越同舟」の意味は?
「呉越同舟(ごえつどうしゅう)」は、仲の悪い者同士が同じ場所に居合わせること、また利害が一致すれば協力し合うこともあるという意味です。中国の春秋時代、敵対していた呉の国と越の国の人々が、たまたま同じ舟に乗り合わせたとき、嵐に遭えば助け合うだろう、という『孫子』の故事に由来します。正解は「仲の悪い者同士が同じ場所に居合わせること」です。単に仲良く旅をするという意味ではなく、敵対関係にある者が同居する状況を指す点が重要な言葉です。
Q10 : 「杞憂」の意味は?
「杞憂(きゆう)」とは、無用な心配、取り越し苦労のことです。古代中国の杞の国に、天が崩れ落ちてこないか、地面が抜け落ちないかと心配して、食事も喉を通らず夜も眠れなくなった人がいたという『列子』の故事に由来します。実際には起こりえないことをあれこれ心配する様子を表します。正解は「無用な心配をすること」です。「それは杞憂に過ぎない」のように、心配し過ぎを戒める場面で使われる言葉です。
まとめ
いかがでしたか? 今回はタンゴクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はタンゴクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。