除草剤(ラウンドアップ等)に含まれるグリホサート系除草剤は、植物体内のどの酵素を阻害することで枯死させるか。
グリホサートは、植物や一部の微生物だけが持つシキミ酸経路にあるEPSPS(5-エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸合成酵素)という酵素を阻害する除草剤である。この酵素が働かなくなると、フェニルアラニン・チロシン・トリプトファンといった芳香族アミノ酸を植物が合成できなくなり、タンパク質合成が滞って徐々に枯死に至る。動物はシキミ酸経路そのものを持たないため、この作用機構は動物には働きにくく、除草剤の中では比較的毒性が低いとされている。土壌中では微生物により分解されやすく、非選択性かつ移行型の除草剤として世界中で広く利用されている。