カルト映画と呼ばれる作品群は、公開当初の評価や興行成績では測れない独自の魅力を持ち、深夜上映や口コミを通じて熱狂的なファンを生み出してきた。奇妙な世界観、型破りな演出、忘れられないキャラクターたち――その熱量は時代を超えて語り継がれている。あなたはどれだけこの世界に詳しいだろうか。全10問のクイズで、カルト映画愛を試してみよう。
Q1 : 死に執着する青年と79歳の女性の交流を描く「ハロルドとモード 少年は虹を渡る」(1971年)を監督したのは誰か?
1971年公開の「ハロルドとモード 少年は虹を渡る」は、ハル・アシュビーが監督した作品で、死に執着する青年ハロルドと、自由奔放に生きる79歳の女性モードとの年齢差を超えた交流を描いたブラックコメディである。公開当初は批評家や観客から賛否両論を受け、興行的にも苦戦したが、長期にわたるロードショー上映を通じて徐々に熱心な支持層を獲得していった。社会規範にとらわれない価値観や独特の死生観を描いた内容が、後の世代にも影響を与え、代表的なカルト映画の一本として評価されている。
Q2 : エドワード・ノートンとブラッド・ピットが出演した「ファイト・クラブ」(1999年)を監督したのは誰か?
1999年公開の「ファイト・クラブ」は、デヴィッド・フィンチャーが監督を務めた作品で、エドワード・ノートン演じる主人公と、ブラッド・ピット演じる謎の男タイラー・ダーデンが地下格闘クラブを結成していく様子を描いている。消費社会への皮肉や終盤の大きな転換で知られ、公開当初は批評や興行の評価が分かれたものの、DVD化以降に口コミで評価が急上昇し、熱狂的なファン層を獲得した。暴力的でニヒルな作風とひねりの効いた展開が、今日でもカルト映画として語られる大きな要因となっている。
Q3 : アーサー王伝説をパロディ化した「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」(1975年)を制作したコメディ集団はどこか?
1975年公開の「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」は、イギリスのコメディ集団モンティ・パイソンが制作したアーサー王伝説のパロディ映画である。不条理でナンセンスなギャグの連続や、低予算ゆえの奇妙な演出(馬の代わりにココナッツの音を鳴らすなど)が話題となり、公開当初から独特な笑いのセンスで一部のファンを熱狂させた。台詞の引用や名場面の再現が観客の間で流行するなど、口コミ的な人気の広がり方そのものがカルト映画らしい現象として知られている。
Q4 : ジョン・レノンが熱烈に支持したことで知られる「エル・トポ」(1970年)を監督したのは誰か?
1970年公開の「エル・トポ」は、チリ出身の映画監督アレハンドロ・ホドロフスキーが手がけたシュルレアリスム的な西部劇で、暴力と宗教的寓意が入り混じった独特の映像世界が特徴である。ジョン・レノンが熱烈に支持したことで知られ、ニューヨークでの深夜上映を通じて「ミッドナイトムービー」という上映形態そのものを確立した作品の一つとされている。難解で過激な内容ながら、強烈なビジュアルと哲学的なテーマによって熱狂的な支持を集め、カルト映画史における重要な一本として語り継がれている。
Q5 : サム・ライミ監督の「死霊のはらわた」(1981年)で主人公アッシュを演じ、シリーズの顔となったのは誰か?
1981年公開の「死霊のはらわた」は、サム・ライミが低予算で監督したホラー映画で、森の中の山小屋に閉じ込められた若者たちが悪霊に襲われる様子を描いている。主人公アッシュを演じたブルース・キャンベルは、この作品を機に以降のシリーズ作品やスピンオフでも同役を続け、カルト映画界を代表するアイコン的存在となった。斬新なカメラワークとスプラッター表現が話題となり、公開当初から熱心なホラーファンの支持を集め、後に続編やリメイク、テレビドラマ化もされる人気シリーズへと発展していった。
Q6 : コーエン兄弟監督の「ビッグ・リボウスキ」(1998年)で、主人公
1998年公開のコーエン兄弟監督作「ビッグ・リボウスキ」は、ロサンゼルスを舞台にした犯罪コメディで、主人公のだらしない中年男性「デュード」を演じたジェフ・ブリッジスの代表作としても知られている。公開当初の興行成績は振るわなかったが、特徴的なキャラクターや台詞回し、ボウリング場を中心とした独特の世界観が徐々に支持を広げ、ファンが集うコンベンション「ルボウスキ・フェスト」が開催されるほどの熱狂的なファンダムを生み出した。今日では代表的なカルトコメディ映画として高く評価されている。
Q7 : タイムループ的な要素を含む「ドニー・ダーコ」(2001年)で主演を務め、出世作となったのは誰か?
2001年公開の「ドニー・ダーコ」は、タイムループやパラレルワールドを題材にしたSF要素を含む青春ドラマで、主人公ドニー・ダーコを演じたジェイク・ギレンホールの出世作として知られている。公開当時は興行的に成功しなかったものの、DVDやレンタルを通じて口コミで評価が広がり、学生や若者を中心に熱心なファン層を獲得した。終末論的な予言や謎の着ぐるみキャラクターなど独特の設定が議論を呼び、後にディレクターズカット版も公開されるなど、現在では代表的なカルト映画の一本として位置づけられている。
Q8 : 「史上最高の駄作」とも称される「ザ・ルーム」(2003年)で監督・脚本・主演の三役を兼任したのは誰か?
2003年公開の「ザ・ルーム」は、トミー・ウィゾーが監督・脚本・製作・主演の四役を一人で担った異色の作品で、不自然な台詞回しや破綻した演出が随所に見られることから、その「出来の悪さ」自体が熱狂的な人気を呼んだ。公開当初はほとんど注目されなかったが、口コミで評判が広がり、観客が台詞に合わせて突っ込みを入れる参加型の深夜上映スタイルが定着した。この現象は後に映画「ディザスター・アーティスト」としても映像化され、カルト映画の代表例となっている。
Q9 : ロッキー・ホラー・ショーで、主人公フランク・エン・ファーターを演じた俳優は誰か?
1975年公開の「ロッキー・ホラー・ショー」は、本来ブロードウェイの舞台ミュージカルとして始まった作品で、映画版はジム・シャーマンが監督した。主人公の両性的な科学者フランク・エン・ファーターを演じたティム・カーリーは、舞台版オリジナルキャストの一員でもあり、その怪演が後のミッドナイトムービー文化を象徴する存在となった。公開当初は不評だったが、深夜上映で観客が仮装やコールアンドレスポンスを行う独自の鑑賞スタイルが広がり、カルト映画の代名詞として今も世界各地で上映され続けている。
Q10 : モノクロ映像と不気味な音響設計で知られる「イレイザーヘッド」(1977年)を監督したのは誰か?
1977年公開の「イレイザーヘッド」はデヴィッド・リンチの長編デビュー作であり、モノクロの映像と不気味な音響設計によって悪夢的な世界観を作り上げた作品である。異形の赤ん坊を育てる青年の苦悩を描いたストーリーは明確な説明を避け、観客の解釈に委ねる構成となっている。製作には数年を要し、低予算の中で独自の特殊効果や美術を駆使したことでも知られる。深夜上映を通じて熱狂的な支持を集め、リンチ自身の作家性を確立すると同時に、後のカルト映画の基準の一つとなった。