冬から春の花壇を明るく彩ってくれるビオラは、小さな花が顔のように並ぶ愛らしい姿で、多くの人に親しまれています。丈夫で育てやすい一方、名前の由来や花のつくり、上手に咲かせるコツなど、意外と知られていないことも多い花です。この記事では、そんなビオラにまつわるクイズを10問ご用意しました。ガーデニング初心者の方はもちろん、すでに育てている方も、新しい発見があるかもしれません。ぜひ気軽に挑戦してみてください。
Q1 : 「宿根ビオラ」の代表種として知られるビオラ・コルヌータの和名はどれでしょう?
ビオラ・コルヌータ(Viola cornuta)の和名はツノスミレです。花の後ろに角のように長く伸びる距(きょ)があることから名づけられました。原産はピレネー山脈などのヨーロッパ南西部で、花径は2〜3cmほどと小ぶりです。パンジーやビオラの多くが一年草として扱われるのに対し、宿根性があり、比較的暑さに強い品種が多いため、条件がよければ夏を越して翌年も花を咲かせます。そのため宿根ビオラの名で流通しています。
Q2 : 日本でビオラの栽培が最も苦手とする環境はどれでしょう?
ビオラは冷涼な気候のヨーロッパ原産の花で、寒さには非常に強く、霜に当たっても枯れにくい性質があります。反対に、日本の夏の高温多湿は大の苦手で、株が蒸れて弱り、枯れてしまうことが少なくありません。そのため、日本では春の終わりの5〜6月ごろに花が終わったら、一年草として扱うのが一般的です。長く楽しむには、梅雨前に切り戻して風通しのよい半日陰で管理する方法もありますが、夏越しは難しいとされます。
Q3 : シェイクスピアの戯曲『夏の夜の夢』では、妖精の王オベロンが「ラブ・イン・アイドルネス」という花の汁を惚れ薬に使います。この花は何の花がモデルとされているでしょう?
『夏の夜の夢』に登場する惚れ薬の花「ラブ・イン・アイドルネス」は、一般に三色スミレ(ビオラ・トリコロール、いわゆるワイルドパンジー)を指すとされています。この花はもともと白い花でしたが、キューピッドの矢が当たって紫色に染まった、という設定で物語に登場します。三色スミレは現在のパンジーやビオラの原種の一つで、ヨーロッパでは古くから親しまれ、多くの文学や詩にも登場する花です。
Q4 : パンジーという名前は、フランス語のある言葉が語源とされています。その言葉として正しいものはどれでしょう?
パンジー(pansy)の名前は、フランス語で「思想」「物思い」を意味する「パンセ(pensée)」に由来するとされています。花を正面から見ると、うつむいて考え事をしている人の顔のように見えることから名づけられたといわれます。この由来にちなみ、パンジーには「私を想って」「物思い」といった花言葉があります。ビオラも同じ仲間で、小さな花がまるで顔のように見える愛らしい姿から、古くから多くの人に親しまれてきました。
Q5 : ビオラの苗を庭やプランターに植え付ける適期として、最も一般的なのはいつでしょう?
ビオラは寒さに強く、日本では秋に苗を植え付けて冬を越し、翌年の春まで長く花を楽しむのが一般的です。適期は10〜11月ごろで、気温が下がる前に植えると冬の間にしっかり根を張り、春には大きな株に育ってたくさん花を咲かせます。苗自体は9月下旬ごろから店頭に並びますが、残暑の時期は蒸れやすいため、涼しくなってからの植え付けが安心です。夏の高温期に植えるのは向いていません。
Q6 : ビオラをたくさん咲かせるために、咲き終わった花を茎の付け根から摘み取る作業を何というでしょう?
咲き終わった花を摘み取る作業は「花がら摘み」といいます。花を放置すると種をつくるために株の養分が使われてしまい、次の花が咲きにくくなります。こまめに摘み取ることで株の体力を保ち、次々と新しい花を咲かせられます。また、しおれた花が蒸れて灰色かび病などの原因になるのを防ぎ、株元の風通しをよくして見た目も清潔に保てる効果があります。なお、摘心は茎の先端を切って枝数を増やす作業で、別の作業です。
Q7 : スミレ属の多くの種では、種子にエライオソームという物質がついており、ある生き物に運ばれて分布を広げます。その生き物はどれでしょう?
スミレ属の多くの種の種子には、エライオソームと呼ばれる脂肪酸などに富んだ付着物がついています。これがアリの好む餌になるため、アリが種子を巣に運び、エライオソームだけを食べて種子本体を巣の周辺に捨てることで、種子が広い範囲に散布されます。この仕組みはアリ散布と呼ばれ、スミレ類が道端や石垣のすき間など思いがけない場所に生えてくる理由の一つです。ビオラの仲間であるスミレの生態を知る、興味深い例といえます。
Q8 : ビオラの花はスミレ科スミレ属の植物です。ビオラが属する科はどれでしょう?
ビオラはスミレ科スミレ属(学名Viola)の植物で、属名がそのまま呼び名になっています。スミレ属は世界に数百種が知られ、日本の野山に咲くスミレやタチツボスミレも仲間です。園芸で親しまれるパンジーやビオラは、ヨーロッパ原産の野生種を交配して育成された園芸品種群で、秋から春にかけて長く花を楽しめることから、花壇やプランターの定番として広く栽培されています。アブラナ科やキク科、ナデシコ科の花とは、花のつくりや分類が異なります。
Q9 : 園芸店などで、パンジーとビオラを見分けるときに一般的に用いられる基準はどれでしょう?
パンジーとビオラは植物学的にはどちらもスミレ属の園芸品種で、厳密な線引きはありません。ただし園芸の世界では、花径がおよそ4〜5cm以下の小さめのものをビオラ、それより大きいものをパンジーと呼び分けるのが一般的です。ビオラは小ぶりな花を数多く咲かせ、丈夫で育てやすいのが特徴です。一方パンジーは大輪で華やかな品種が多く、花壇の主役として人気があります。近年は育種が進み、境界はあいまいになっています。
Q10 : ビオラの花びらは、1つの花に何枚ついているでしょう?
ビオラの花は5枚の花びらで構成されています。上側に2枚の上弁、左右に2枚の側弁、そして下側に1枚の唇弁(下弁)がつきます。唇弁の付け根には、蜜をためる距(きょ)と呼ばれる袋状の突起が後ろに伸びています。この左右非対称に近い独特の形が、ビオラやパンジーの顔のように見える愛らしさを生んでいます。品種によっては花びらが重なって見えたり、フリル状になったりしますが、基本の数は5枚です。
まとめ
いかがでしたか? 今回はビオラクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はビオラクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。