バロックは17世紀ヨーロッパを席巻した芸術様式で、音楽や美術に劇的な感情表現と豊かな装飾性をもたらしました。バッハやヴィヴァルディ、カラヴァッジョやレンブラントなど、時代を象徴する音楽家・画家たちの足跡をたどりながら、バロック芸術の奥深い世界に迫る全10問のクイズに挑戦してみましょう。
Q1 : バロック期のドイツに生まれ、後にイギリスへ帰化し「水上の音楽」や「王宮の花火の音楽」を作曲した人物は誰でしょう。
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルは1685年にドイツで生まれ、後にイギリスに渡って帰化したバロック期を代表する作曲家です。イギリス王室の依頼で作曲された「水上の音楽」や「王宮の花火の音楽」のほか、オラトリオ「メサイア」でも知られ、合唱曲「ハレルヤ・コーラス」は現在も世界中で演奏される名曲です。同年生まれのバッハとともにバロック音楽を代表する存在として音楽史に名を残しています。
Q2 : バロック美術は動きや感情を誇張し、斜線や曲線を多用した構図を好む傾向がありますが、このバロック様式の直前に栄えた、均整と調和を重視する美術様式を何と呼ぶでしょう。
ルネサンスは14世紀から16世紀にかけてイタリアを中心に栄えた美術・文化運動で、古代ギリシャ・ローマの古典文化を理想としながら、均整の取れた構図や静的で調和のとれた表現を重視しました。これに続く17世紀のバロック美術は、ルネサンスの静謐な秩序に対し、斜線や曲線を多用した動きのある構図、強い明暗対比、誇張された感情表現を特徴としており、両時代の様式の違いは美術史を学ぶ上で基本的な比較対象とされています。
Q3 : 「オルフェオ」を作曲し、初期オペラの発展に貢献したことから「オペラの父」とも呼ばれるバロック期イタリアの作曲家は誰でしょう。
クラウディオ・モンテヴェルディは16世紀末から17世紀前半に活躍した作曲家で、ルネサンスからバロックへの過渡期に大きな役割を果たしました。1607年に初演されたオペラ「オルフェオ」は現存する最古期のオペラ作品のひとつとして知られ、劇的な表現力と音楽を融合させた手法は後のオペラ発展の礎となりました。こうした功績から、モンテヴェルディは「オペラの父」とも称されるバロック期を代表する音楽家です。
Q4 : バロック期イタリアの彫刻家・建築家で、サン・ピエトロ大聖堂前の広場や内部のバルダッキーノを手がけた人物は誰でしょう。
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニは17世紀イタリアで活躍したバロック期を代表する彫刻家・建築家です。ローマのサン・ピエトロ大聖堂では祭壇上部の青銅製天蓋「バルダッキーノ」や大聖堂前の壮大な楕円形広場を設計し、劇的で動きのある造形はバロック建築・彫刻の典型とされています。「アポロンとダフネ」などの彫刻作品でも大理石から生命感あふれる表現を生み出し、同時代の芸術家に大きな影響を与えました。
Q5 : バロック音楽の演奏様式の特徴で、鍵盤楽器奏者が和音を即興的に補いながら低音を支える奏法を何と呼ぶでしょう。
通奏低音(数字付き低音)は、バロック音楽において低音部に添えられた数字などの記号を手がかりに、チェンバロやオルガンなどの鍵盤楽器奏者やリュート奏者が和音を即興的に補いながら演奏する伴奏様式です。バッハやヴィヴァルディなど多くのバロック期の作品で用いられ、楽譜に全ての音を書き出さずとも豊かな和声を生み出せるこの手法は、バロック音楽の響きを特徴づける重要な要素のひとつとなっています。
Q6 : 「夜警」を描いたオランダ出身のバロック期を代表する画家は誰でしょう。
レンブラントは17世紀オランダ(ネーデルラント)で活躍したバロック期を代表する画家で、集団肖像画「夜警」や自画像を数多く手がけたことで知られています。光と影を巧みに操る明暗表現を得意とし、人物の内面まで表現する深みのある画風は「光の魔術師」とも称されました。版画家としても優れた技術を示し、オランダ絵画の黄金時代を象徴する存在として現在も世界中で高く評価されています。
Q7 : バロック期フランドルを代表する画家で、「キリストの降架」などの祭壇画や躍動感あふれる作風で知られる人物は誰でしょう。
ピーテル・パウル・ルーベンスは17世紀フランドル(現ベルギー)で活躍したバロック期を代表する画家です。イタリアで学んだ豊かな色彩感覚と躍動感ある人物表現を融合させ、「キリストの降架」や「三美神」など宗教画・神話画の分野で数多くの傑作を残しました。外交官としても活動する多才な人物であり、国際的に高い評価を受けた工房を主宰し、ヨーロッパ各国の王侯貴族から依頼を受ける人気画家として一時代を築きました。
Q8 : バロック期イタリアの作曲家で、ヴァイオリン協奏曲集「四季」の作者として知られる人物は誰でしょう。
アントニオ・ヴィヴァルディは17世紀末から18世紀前半にヴェネツィアで活躍したバロック期の作曲家で、カトリック司祭でもありました。代表作であるヴァイオリン協奏曲集「四季」は、春夏秋冬それぞれの情景を音楽で描写した標題音楽の傑作として現在も広く親しまれています。生涯に数百曲に及ぶ協奏曲を作曲し、独奏協奏曲という形式を確立した人物としてバロック音楽史上重要な位置を占めています。
Q9 : 「聖マタイの召命」などの作品で知られ、明暗の強いコントラストを特徴とする画風「テネブリズム」を確立したバロック期イタリアの画家は誰でしょう。
カラヴァッジョは16世紀末から17世紀初頭にイタリアで活躍した画家で、強い光と深い闇を対比させて人物を劇的に浮かび上がらせる「テネブリズム(暗闇主義)」と呼ばれる技法を確立しました。「聖マタイの召命」や「ホロフェルネスの首を斬るユディト」など写実的で臨場感のある作品を多く残し、その劇的な表現はルーベンスやレンブラントなど後のバロック期の画家たちに大きな影響を与えたことで知られています。
Q10 : バロック音楽を代表するドイツの作曲家で、対位法を極めた作風から後世「音楽の父」と称される人物は誰でしょう。
ヨハン・ゼバスティアン・バッハは1685年に神聖ローマ帝国(現ドイツ)で生まれたバロック期後期を代表する作曲家です。教会オルガニストやカントルとして活躍しながら「マタイ受難曲」「ブランデンブルク協奏曲」「平均律クラヴィーア曲集」など対位法を極めた傑作を多数残しました。その音楽的功績の大きさから後世「音楽の父」と称され、西洋音楽史に多大な影響を与えた人物として現在も高く評価されています。
まとめ
いかがでしたか? 今回はバロッククイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はバロッククイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。