ドラムを叩いてみたい人も、ライブで思わず体が動いてしまう人も、リズムの土台を支えるドラムには不思議な魅力がありますよね。この記事では、ドラムにまつわる楽器や奏法、有名ドラマー、バンドの知識を試せる10問のクイズを用意しました。基本的な問題から少し通っぽい問題まで幅広く並べているので、初心者の方も経験者の方も気軽に挑戦してみてください。あなたのドラム知識はどれくらいか、ぜひ腕試ししてみましょう。
Q1 : 細い金属線(ワイヤー)を束ねた形状で、ジャズやバラードでスネアをこすったり叩いたりして使われる道具はどれ? ロッド ブラシ マレット ビーター
ブラシは細い金属線(ワイヤー)を扇状や束状にまとめた道具で、スネアドラムのヘッドをこすったり軽く叩いたりして、柔らかくシャーッとした音を出します。静かなジャズやバラード、アコースティックな演奏でよく使われます。ロッドは細い木の棒を束ねたスティックで、ブラシとスティックの中間くらいの音量が出ます。マレットは先端が丸く柔らかい素材のバチで、ビーターはバスドラムのペダルに付いて打面を叩く部品です。
Q2 : ニルヴァーナのドラマーだったデイヴ・グロールが、その後に結成したバンドはどれ? グリーン・デイ ウィーザー フー・ファイターズ ブリンク182
デイヴ・グロールは1990年からニルヴァーナのドラマーとして活躍し、1994年にカート・コバーンが亡くなってバンドが終了した後、フー・ファイターズを立ち上げました。1995年のデビューアルバムでは、ほぼすべての楽器を自分で演奏し、その後はボーカル兼ギタリストとしてバンドを率いています。グリーン・デイ、ウィーザー、ブリンク182はそれぞれ別のバンドで、グロールが結成したものではありません。
Q3 : 左手の手のひらを上に向け、親指と人差し指の付け根にスティックを乗せて持つ握り方は何と呼ばれる? マッチドグリップ ジャーマングリップ フレンチグリップ トラディショナルグリップ
左手の手のひらを上に向け、親指と人差し指の付け根あたりにスティックを乗せて持つ握り方は「トラディショナルグリップ(レギュラーグリップ)」です。もともと行進しながらスネアドラムを斜めに吊り下げて叩くために生まれた握り方とされ、ジャズやマーチングで今も使われています。両手とも手のひらを下に向ける握り方は「マッチドグリップ」で、ジャーマンやフレンチはその手首や指の使い方の違いを指します。
Q4 : ドラムの「ゴーストノート」とは何のこと? スネアなどを極めて小さな音量で叩き、グルーヴに表情をつける音 演奏中にスティックを落としてしまうミス シンバルを手でつかんで音を止める奏法 バスドラムのペダルを2回連続で踏む奏法
ゴーストノートは、スネアドラムなどを非常に小さな音量で叩く音のことで、譜面ではカッコ付きの音符で表されます。メインのバックビートの合間に挟むことで、リズムに細かな陰影や跳ねるようなグルーヴを生み出します。ファンクやR&B、ジャズ、ロックなど幅広いジャンルで使われ、上級者のプレイでは欠かせない表現のひとつです。ペダルの連続踏みやシンバルを止める奏法は、別の技法です。
Q5 : 一般的なハイハットシンバルのサイズはどれ? 10インチ 12インチ 14インチ 18インチ
ハイハットシンバルは、2枚のシンバルを向かい合わせにスタンドへセットし、ペダルで開閉して音色を変える楽器です。一般的なサイズは14インチ(約36センチ)で、13〜15インチ程度もよく使われ、刻みやすい歯切れのよい音が出ます。10インチや12インチは小型セットや効果音的な用途が中心で、18インチや20インチは主にクラッシュやライドシンバルで用いられるサイズです。
Q6 : ドラムの5点セットに含まれない楽器はどれ? バスドラム スネアドラム フロアタム ボンゴ
一般的なドラムセットの基本構成は「5点セット」と呼ばれ、バスドラム、スネアドラム、ハイタム、ロータム、フロアタムの5つの太鼓に、ハイハットやクラッシュシンバル、ライドシンバルなどを組み合わせて構成されます。ボンゴはキューバ音楽などで使われる小型の2連の太鼓で、主に手で叩くパーカッションに分類されます。そのため、ドラムセットの標準的な構成に含まれないのはボンゴです。
Q7 : 8ビートなどで、4拍子の2拍目と4拍目にスネアドラムでアクセントを置くリズムの感覚を何と呼ぶ? フロントビート バックビート ダウンビート シンコペーション
8ビートなどのロックやポップスの基本パターンでは、1拍目と3拍目にバスドラム、2拍目と4拍目にスネアドラムを叩くのが定番です。このように1拍目・3拍目ではなく、2拍目と4拍目にアクセントを置くリズム感を「バックビート」と呼びます。ロックンロールやR&Bで発展し、体を揺らすようなノリを生み出す要素です。ダウンビートは1拍目などの強拍を指し、シンコペーションは拍がずれるリズムのことです。
Q8 : ジョン・ボーナムがドラマーを務めたバンドはどれ? ディープ・パープル ザ・ローリング・ストーンズ レッド・ツェッペリン クイーン
レッド・ツェッペリンは1968年にイギリスで結成されたハードロックバンドで、ジョン・ボーナムは結成時から1980年に亡くなるまでドラマーを務めました。パワフルで重い音と独特のグルーヴで知られ、「グッド・タイムス・バッド・タイムス」などのプレイは今も多くのドラマーに影響を与えています。ディープ・パープルのドラマーはイアン・ペイス、ローリング・ストーンズはチャーリー・ワッツ、クイーンはロジャー・テイラーです。
Q9 : 右左右右 左右左左(RLRR LRLL)の手順で叩く、ドラムの基本奏法(ルーディメンツ)はどれ? パラディドル フラム ドラッグ バズロール
パラディドルは「右左右右 左右左左」のように、シングルストロークとダブルストロークを組み合わせて叩く基本的なルーディメンツ(ドラムの基本奏法)のひとつです。手の入れ替えが自然に行えるため、フィルインやグルーヴに応用しやすく、初心者から上級者まで練習される定番のパターンです。フラムは装飾音を伴う一打、ドラッグは2つの装飾音を伴う一打、バズロールは1打を細かくバウンスさせて音を持続させる奏法を指します。
Q10 : ザ・ポリスのドラマーとして知られる人物は誰? ビル・ブルーフォード スチュワート・コープランド ニック・メイソン ラルス・ウルリッヒ
スチュワート・コープランドは、スティング、アンディ・サマーズとともにザ・ポリスで活躍したアメリカ出身のドラマーです。ハイハットを多用した細かい刻みや、レゲエの影響を受けたリズムアプローチが特徴で、「ロクサーヌ」や「見つめていたい」などの楽曲で個性的なプレイを聴かせます。ビル・ブルーフォードはイエスやキング・クリムゾン、ニック・メイソンはピンク・フロイド、ラルス・ウルリッヒはメタリカのドラマーとして知られています。
Q11 : ドラムの基礎的なルーディメンツ、パラディドル(paradiddle)の正しい構成はどれか? R R L L R L R L R L R L R L R L R R R L L L R R R L R R L R L L
パラディドルは代表的なスティックパターンで、標準的な構成は「R L R R L R L L」(右4つ、左4つの分割表記ではRLRR LRLL)です。これは単純な交互打ちに比べて左右のアクセントや手の分離を鍛えるのに優れており、フィルやフレーズ作り、手の独立性の向上に広く用いられます。パラディドルには他にもダブルパラディドルやトリプルパラディドルなどの派生形があり、手順の順序とアクセント位置を変えることで多彩なリズム表現が可能になります。練習ではメトロノームに合わせてゆっくりから正確に行うことが重要です。
Q12 : Zildjian(ジルジャン)、Paiste(ペイステ)、Sabian(サビアン)は主に何を製造しているブランドか? シンバル スティック スネアドラム ドラムヘッド
Zildjian、Paiste、Sabianは世界的に有名なシンバルメーカーであり、各ブランドとも多様な材質やサイズ、仕上げのシンバルを製造しています。ジルジャンは非常に歴史が長く、ジャズやロックを問わず幅広いシンバルラインナップで知られ、Paisteは明瞭でカラッとした高域が特徴のモデルが多く、Sabianは多彩なシリーズ展開でロックやメタル寄りの重厚なものから、繊細なジャズ向けのものまで揃えています。シンバルはドラムセット全体のサウンドキャラクターを大きく左右するため、ジャンルや音楽的要求に応じて選択されます。
Q13 : ペダル奏法での「ヒールアップ」と「ヒールダウン」の主な違いは何か? ヒールアップは踵を下げて、ヒールダウンは踵を上げる ヒールアップは踵を上げて体重移動で大きなアクセントを生む、ヒールダウンは踵を床に付け安定したコントロールと速さを出しやすい ヒールアップは左足専用、ヒールダウンは右足専用の技術 ヒールアップは電子ドラム用、ヒールダウンはアコースティック用
ヒールアップはペダルを踏む際に踵を上げ、主に足首の動きと体重移動で強いアタックや大きな音量を出す奏法です。ライブやパワーが必要な場面で有利ですが体力を要します。一方、ヒールダウンは踵を床につけたまま足首のスライドやローリングで操作する方法で、繊細なコントロールや高速連打の持久力に優れます。どちらが優れているかは状況次第で、ドラマーは楽曲や求められるサウンドに応じて使い分けたり、両方を組み合わせて多様なフットワークを実現します。各技術の基本を身につけることが演奏表現の幅を広げます。
Q14 : スネアドラムのヘッドを高めにチューニングすると音はどう変わるか? 音のピッチ(高さ)が上がる サスティン(音の伸び)が長くなる 音量が著しく下がる リムショットができなくなる
スネアヘッドを高めに張ると音のピッチは上がり、アタックがシャープになり反応が速くなります。ただし「サスティンが長くなる」と一概には言えず、ヘッドとシェル、ダンピングの有無によって変わります。高めのチューニングは一般に高音域で明瞭なスナップ感を得やすく、特にライブのミックスでスネアが前に出やすくなる利点があります。一方で過度に締めると音が薄くなることがあり、低音や太さを求める場合はやや緩めにしてヘッドの振動を活かすことが多いです。適切なチューニングは音楽ジャンル、楽曲の役割、使用するヘッドやダンパーの有無などを考慮して決める必要があります。
Q15 : スネアのスナッピー(ワイヤー)を強く締めると音はどう変わるか? スナッピーの音が弱くなり音量が落ちる スナッピーの接触が強くなり“スナップ”感やアタックが増す リムの音が強くなる シェルの共鳴しか聞こえなくなる
スナッピーを強く締めると、ワイヤーがヘッドにより強く接触するため、スナッピー特有の「スナップ」感や短いアタック成分が増大します。その結果、スネアの応答性が向上し、細かいタッチにも敏感になりますが、過度に締めるとサステインが短くなり、ビビリ音が目立つことや、ヘッドの振幅を抑えて音色が硬くなることがあります。逆に緩めるとワイヤーの接触が弱くなり、スナッピーによる歯切れのある音が減り、よりドラムらしい胴鳴りや長めのサスティンが得られるため、楽曲や好みに応じて適切なテンションに調整することが重要です。
Q16 : リムショットとは何を指す演奏技法か? スティックでリムを叩いてサイドスティック音を出す技法 リムとスネアのヘッドを同時に打ち、強いスナップ音を出す技法 スネアの上縁だけを軽く叩く技巧 スティックを割ってしまうほど強く打つこと
リムショット(rimshot)はスティックのチップでスネアヘッドを打ちながら同時にスティックのシャフト部分でリム(フープ)を叩くことで、強いアタックと高いスナップ音を得る演奏法です。ポピュラーな説明では「ヘッドとリムを同時に打つ」とされ、アクセントやフィルの際に使われることが多く、特に大きな一撃や“パンチのある”スナップが欲しい場面で有効です。叩き方やスティックの角度で音色が変わり、強弱やニュアンスの調整も可能です。正確な当て方を誤るとヘッドやスティックを痛める恐れがあるため、技術的習得が重要です。
Q17 : スウィングやシャッフルの8分音符の演奏は一般的にどのようなタイミングになるか? 均等に等間隔で演奏する 3連符の頭と中を結合した長短の「ゆらぎ」のある演奏になる 16分音符を二つに分けて演奏する テンポが周期的に変化する演奏になる
スウィングやシャッフルは8分音符を均等に演奏するのではなく、三連符(トリプレット)の1番目と2+3番目のような長短の比率で演奏するフィーリングです。具体的には「長-短」のリズムとなり、いわゆる“ゆらぎ”が生まれてスウィング感が出ます。シャッフルはこのトリプレット感が強調され、ジャズやブルース、ロックの一部で多用されます。演奏の具体的比率はジャンルや奏者によって異なり、時にほぼ等間隔に近いスウィングもあれば、より顕著な長短で弾むものもあります。ドラマーはハイハットやライドでこのスウィングフィールを保持し、バックビートをスネアでしっかりと支えることが多いです。
Q18 : 伝説的なドラマー、ジョン・ボーナム(John Bonham)はどのバンドのメンバーだったか? The Who Led Zeppelin Pink Floyd The Rolling Stones
ジョン・ボーナムはイギリスのロックバンド、Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)のドラマーとして知られ、強烈なグルーヴとパワフルなフィル、独特のタイム感でロック史に大きな影響を与えました。彼のドラムは『When the Levee Breaks』や『Kashmir』、『Moby Dick』のソロなどで顕著に聞くことができ、特に重厚なバスドラムとダイナミックなスネアの使い方、オーバーヘッドとルームマイクを活かした録音での独特のサウンドが高く評価されています。ボーナムのプレイスタイルは後続の多くのロックドラマーに影響を与え、彼の名前はロック・ドラミングの代名詞的存在となっています。
Q19 : ダブルバス(ダブルペダル)を使用する主な利点はどれか? 両足で同時に大音量を出すためのもの 左足だけで高速で連打を行うためのもの 両足を使って速い連打や複雑なリズムを実現できること ペダルの耐久性が増すため
ダブルペダルは一つのバスドラムに対して二つのフットペダルを使用する仕組みで、両足を使って連続した高速のバスドラムパターンや複雑なリズムを演奏できる点が最大の利点です。これにより、片足では難しい連打やシンクロしたフレーズを両足で分担して演奏でき、メタルやハードロックなどで求められる高速ダブルバスパターンを可能にします。演奏技術としては両足の独立性とコントロールが重要で、ヒールアップ/ヒールダウンの使い分けやペダルセットアップの最適化が求められます。
Q20 : スティックのグリップで、ロックやポップで最も一般的に使われるのはどれか? マッチドグリップ(両手同じ握り) トラディショナルグリップ(片手が違う握り) フレンチグリップ(親指重視) パームグリップ(手のひら重視)
マッチドグリップは両手を同じように握る方式で、近現代のロックやポップ、メタルなどのジャンルで最も広く使われています。理由としては左右対称で力が入れやすく、両手で同等の強さや速さを出しやすいこと、ドラムセットの普及とともに教育や練習法が統一されてきたことが挙げられます。対してトラディショナルグリップはスネアドラム由来でジャズや軍隊式で見られることが多く、細かなニュアンスに有利な反面、ロックのようなパワーと均等な左右の動作が求められる場面ではマッチドが好まれる傾向があります。プロのドラマーでもジャンルや奏法に応じて使い分けることがありますが、一般的なバンド系演奏ではマッチドグリップが標準とされています。