カットの基本を左右する技法選びは、意外と知らない用語だらけ。ブラントカットとポイントカットの違い、クリッパーとレザーの使い分け、ブロッキングの役割など、美容師の現場で当たり前に使われる専門知識を10問のクイズで確認してみましょう。理美容の知識を深めたい方はぜひ挑戦してみてください。
Q1 : 襟足を短く刈り上げ、上にいくほど長さを残して段差をつけるカットスタイルの総称は?
グラデーションスタイルは、襟足やサイドの下部を短く刈り上げ、上にいくにつれて毛の長さを徐々に残していくことで、輪郭に自然な段差(グラデーション)を作るスタイルの総称である。段差の付け方によって丸みのあるコンパクトな印象にも、シャープで立体的な印象にもなり、女性のショートボブや男性のマッシュショートなど幅広いスタイルのベースとして応用されている。
Q2 : カットを行う前に、髪を扱いやすいようにいくつかの区画に分けて留めておく工程を何というか?
ブロッキングは、カットを始める前に頭部全体の髪をトップ・サイド・バックなどいくつかのブロックに分け、クリップなどで留めておく工程である。あらかじめ髪を区画分けしておくことで、一度に扱う毛束の量が少なくなり、狙った長さや角度で均一に切り進めやすくなる。仕上がりの左右対称性や段差の精度を高めるための土台となる、理美容技術の基本工程の一つとされている。
Q3 : 毛先に丸みを持たせず真横にまっすぐ切りそろえた前髪を指す日本語の俗称は?
「ぱっつん」は、前髪を丸みやすき間を作らず真横に一直線で切りそろえたスタイルを指す日本語の俗称で、切り落とした際の擬音的な語感に由来するとされる。ブラントカットの技法で仕上げられることが多く、輪郭がはっきりして幼く可愛らしい印象や、クールで人形のような印象を与えやすい。対照的に毛先に動きを出した前髪はシースルーバングやシャギーバングと呼ばれる。
Q4 : 頭部全体を地肌に対して0度の角度で切りそろえ、内側と外側の毛の長さが同じになる技法は?
ワンレングスカットは、毛束を地肌から角度をつけずに真下(0度)に引き出して切りそろえるため、内側と外側の毛の長さが均一になり、切り口が一本のラインでつながって見えるのが特徴である。段差のないまとまった重みのあるシルエットになりやすく、ボブやストレートロングなど輪郭のはっきりしたスタイルの基礎技術として理美容の教育でも最初に習う代表的な技法とされている。
Q5 : 毛束を頭皮から持ち上げてカットし、上部が短く下部が長くなる段差をつくる技法は?
レイヤーカットは、毛束を頭皮から一定の角度に持ち上げて切ることで、上の毛が短く下の毛が長くなる段差(レイヤー)をつくる技法である。持ち上げる角度が大きいほど段差が強く出て軽やかな仕上がりになり、角度を抑えれば自然なグラデーションに近づく。髪全体にボリュームや動きを出したい場合や、丸みのあるシルエットを作りたい場合に広く使われる基本技法の一つである。
Q6 : モーターで駆動する刃を使い、毛を短く刈り込む理美容器具を何というか?
クリッパーは電動モーターで細かい刃を高速に往復させ、髪を根元から短く均一に刈り込むことができる理美容器具で、日本語では「バリカン」の名称でも広く知られている。アタッチメントを付け替えることで刈り上げる長さを調整できるため、襟足やサイドの刈り上げ、丸刈りなど短い長さを均一に仕上げたい場面で多用される。鋏だけでは出しにくい均一な短さと輪郭を効率よく作れるのが特徴である。
Q7 : 替刃式の刃を滑らせるように毛束に当てて毛量を減らし、毛先を自然に軽くする道具は?
レザーはカミソリ状の刃を持つカット用具で、毛束の表面に刃を滑らせるように当てて少しずつ毛を削ぎ落とすことで、鋏では出しにくい繊細でつながりの自然な軽さを表現できる。切り口が鋭利になりすぎないよう角度や圧をコントロールする技術が必要で、毛先を透けるように軽くしたい場合や、まとまりのあるやわらかい質感を作りたい場合の仕上げに用いられることが多い。
Q8 : 毛先を真横に一直線に切りそろえ、断面を水平にするカット技法を何という?
ブラントカットは、地肌に対して垂直に鋏を入れ、毛先を水平に一直線に切りそろえる基本的なカット技法である。毛束の断面が真っ直ぐになるため毛量が減りにくく、重みのある輪郭がはっきりしたシルエットに仕上がる。ワンレングスやボブなど、輪郭を強調したいスタイルのベースとしてよく用いられ、対照的に毛先を軽くぼかしたい場合はセニングカットやポイントカットが併用される。
Q9 : 毛量を調整するために刃がギザギザ状になっている専用のハサミを何という?
セニングシザーは、片方または両方の刃にくし状の切れ込みが入った専用の鋏で、毛髪の一部だけを間引くように切ることで全体の毛量を調整できる。すべての毛を切り落とすブラントカット用の鋏と違い、一度に切れる毛の本数が限られているため、急激に毛量を減らしすぎず自然な仕上がりを作りやすい。ぼかしを入れたい部分やもみあげ、襟足の軽量化などに幅広く使われる。
Q10 : 刃先を毛束に対して斜めに入れ、毛先を少しずつすくうように切って柔らかい質感を出す技法は?
ポイントカットは、鋏の刃先(ポイント)を毛束に対して斜めや縦方向に入れ、毛先を少量ずつすくうように切る技法である。切り口が不規則なギザギザ状になるため、ブラントカットのような重たい直線的な断面と違い、毛先に動きと軽さが生まれる。前髪や毛先の質感調整、ウェットな質感を活かしたスタイリングの仕上げなど、柔らかい印象を出したい場面で多用される。
まとめ
いかがでしたか? 今回はカットクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はカットクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。