視力検査でおなじみの「C」のような記号、ランドルト環。なんとなく見たことはあっても、その由来や仕組み、世界共通のルールまで知っている人は意外と少ないはず。視力1.0の正体や、運転免許に必要な視力の基準など、知っているようで知らない雑学を集めました。全10問、あなたは何問わかる?挑戦してみてください。
Q1 : 1909年のイタリア・ナポリで開催された国際眼科学会で、世界共通の視力検査記号として採用されたものは?
1909年にイタリア・ナポリで開催された第11回国際眼科学会において、視力検査の世界標準として「ランドルト環」が正式に採用されました。それ以前は各国で独自の視標が使われており国際比較が困難でしたが、文字や言語に依存せず誰でも検査できるランドルト環の優位性が認められました。これにより日本を含む多くの国でランドルト環が普及し、現在も世界中の視力検査の基本記号として使用されています。
Q2 : 日本の普通自動車第一種運転免許で必要とされる両眼の視力は?
日本の道路交通法施行規則では、普通自動車第一種運転免許の視力の合格基準は「両眼で0.7以上、かつ片眼でそれぞれ0.3以上」と定められています。眼鏡やコンタクトレンズによる矯正視力でも問題ありません。なお大型免許や第二種免許ではより厳しい「両眼0.8以上、片眼それぞれ0.5以上」かつ深視力検査(三桿法)が求められます。原付免許や小型特殊免許の場合は両眼で0.5以上あれば取得可能です。
Q3 : 視力検査で0.1の指標も近距離で見えない場合、検査者の指の本数を答える検査を何という?
視力検査で0.1の指標が5メートルから見えない場合、検査者は1メートルずつ距離を縮めて検査します(例えば3メートルで見えれば0.06)。それでも判別できない場合、目の前で指の本数を答えてもらう「指数弁(しすうべん)」、手の動きが分かる「手動弁(しゅどうべん)」、光の有無を判別できる「光覚弁(こうかくべん)」と段階的に検査を進めます。これらは0.01未満の極めて低い視力を評価する際に使われる方法です。
Q4 : 一般的なランドルト環視力検査表で、切れ目の方向は何方向で示される?
日本のJIS規格や国際規格では、ランドルト環の切れ目の方向は通常8方向(上、下、左、右、右上、右下、左上、左下)で表示されます。被験者は「右」「左」「上」「下」「斜め右上」などと答えることで、検査者が切れ目の位置を判別します。8方向にすることで偶然正解する確率が約12.5%まで下がり、より精密な測定が可能になります。なお正式な検査では4方向のみを使う簡易版もあり、用途によって使い分けられています。
Q5 : 視力1.0の人が5メートル離れた位置から判別できるランドルト環の切れ目の幅はおよそ何ミリメートル?
視力1.0は、5メートル離れた位置から1.5mmの切れ目を判別できる視力と定義されます。これは視角1分(1分は1度の60分の1)に相当する大きさで、視力の定義は「最小視角の逆数」となります。例えば視力2.0なら視角0.5分、視力0.5なら視角2分の切れ目を判別できる視力です。1.5mmという数字は、視角1分を5メートル先で計算した結果(5000mm×tan(1/60度)≒1.45mm)から導かれており、JISでも1.5mmと規定されています。
Q6 : 視力1.0の基準となるランドルト環の切れ目を、視力1.0の人は何分(角度)の隙間として見分けている?
視力の単位は「最小視角の逆数」で定義されており、視力1.0は視角1分(1度の60分の1)を識別できる能力を意味します。これは国際的な視力の標準定義で、19世紀にオランダのスネレンによって確立されました。視力2.0なら視角0.5分、視力0.1なら視角10分が識別の限界となります。1分という極小の角度は、5メートル先で約1.5mm、1キロメートル先で約30cmの大きさに相当する非常に細かい解像度です。
Q7 : アルファベットを使った視力検査表「スネレン視力表」を1862年に発表した眼科医はどこの国の人?
スネレン視力表は、オランダの眼科医ヘルマン・スネレン(Herman Snellen、1834-1908)が1862年に発表した、世界で初めて広く普及した視力検査表です。スネレンはユトレヒト大学で学び、師であるドンデルスとともに近代眼科学の基礎を築きました。アルファベットを使った彼の視標は欧米で標準的に使われ、現在でも英語圏では「スネレンチャート」として広く使用されています。日本ではアルファベットが普及していなかったためランドルト環が主流となりました。
Q8 : 日本における視力検査の標準的な検査距離は?
日本における視力検査の標準的な検査距離は5メートルで、JIS規格(日本工業規格)でも定められています。5メートルという距離は、人間の目が遠方を見るときと同じ状態(毛様体筋がほぼ弛緩した状態)にあるとされ、無限遠を見ているのとほぼ同じ調節状態で検査できる距離です。アメリカやイギリスなど英語圏の国々では20フィート(約6メートル)が標準とされており、国によって若干の違いがあります。
Q9 : ランドルト環の切れ目の幅は、輪の外径のどのくらい?
ランドルト環は、輪の外径と内径の差(線の太さ)も切れ目の幅も、すべて外径の5分の1で統一されています。例えば視力1.0用のランドルト環は外径7.5mm、線の太さ1.5mm、切れ目の幅1.5mmと規定されています。この5分の1という比率により、5メートル離れた位置から切れ目が視角1分(1度の60分の1)の角度で見えるよう設計されており、これが世界共通の視力測定の基準となっています。
Q10 : ランドルト環を考案した眼科医はどこの国の人?
ランドルト環は、スイス出身の眼科医エドムンド・ランドルト(Edmund Landolt、1846-1926)が1888年頃に考案した視力検査用の記号です。彼はスイスのアーラウで生まれ、チューリッヒやユトレヒト、パリで眼科学を学び、後にパリで眼科医として活躍しました。それまで使われていたアルファベットや数字の視標は文字を知らない人や子供には不向きでしたが、切れ目の方向だけを答えるランドルト環は言語や文字の知識に関係なく検査できる点が画期的でした。
まとめ
いかがでしたか? 今回は視力検査表クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は視力検査表クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。