有機リン系殺虫剤(マラソン、スミチオンなど)が昆虫を殺す主な作用機序として正しいものはどれか。
有機リン系殺虫剤は、神経伝達物質アセチルコリンを分解する酵素であるアセチルコリンエステラーゼの働きを阻害することで効果を発揮する。この酵素が阻害されるとシナプス間隙にアセチルコリンが過剰に蓄積し、神経が過剰に興奮し続けて痙攣や麻痺を引き起こし、最終的に昆虫を死に至らしめる。有機リン系はこの阻害作用が比較的不可逆的で持続することが特徴であり、同じ酵素を標的とするカーバメート系とは阻害の可逆性の点で異なる。人畜にも同じ酵素が存在するため取り扱いには注意が必要である。