フリージャズは、既存のコード進行やリズムの常識を打ち破り、即興そのものを音楽の核心に据えた前衛的なジャズのスタイルです。オーネット・コールマンやジョン・コルトレーン、サン・ラーなど、自由な演奏表現を追求した音楽家たちが数々の名作を生み出してきました。本記事では、そんなフリージャズの歴史や名盤、名奏者にまつわる知識を試せる全10問のクイズをご用意しました。ジャズ好きの方はぜひチャレンジしてみてください。
Q1 : 1960年代後半にジョン・コルトレーンのバンドに参加し、晩年のコルトレーンのフリージャズ的表現に影響を与えたテナーサックス奏者は誰? ウェイン・ショーター ファラオ・サンダース ジョー・ヘンダーソン ブランフォード・マルサリス
ファラオ・サンダースはテナーサックス奏者で、1960年代後半にジョン・コルトレーンのバンドに参加し、「Ascension」などの作品でコルトレーンと共に激しい集団即興を展開した。咆哮するような高音域の奏法や精神性を強く感じさせる演奏は、晩年のコルトレーンがフリージャズ的な表現へと向かう上で重要な役割を果たし、サンダース自身もその後ソロ活動を通じてスピリチュアル・ジャズの分野で高い評価を得た。
Q2 : フリージャズで、複数の奏者が決まったソロ順を設けずに同時に自由な即興を繰り広げる演奏形式を何と呼ぶか? 集団的即興(コレクティブ・インプロヴィゼーション) 対位法的フーガ ワン・ホーン編成のみによるアドリブ 完全な無音による演奏
フリージャズでは、あらかじめ決められた一人のソリストが順番に即興を行う従来の形式とは異なり、複数の奏者が同時に自由な即興を繰り広げる「集団的即興(コレクティブ・インプロヴィゼーション)」という形式がしばしば用いられる。オーネット・コールマンのアルバム「Free Jazz」がその代表例であり、各奏者の音が複雑に重なり合うことで、予測不可能でダイナミックな音楽的展開が生まれることが特徴とされる。
Q3 : ドイツ出身のサックス奏者で、1968年のアルバム「Machine Gun」によりヨーロッパのフリージャズを代表するのは誰? ヤン・ガルバレク アルバート・マンゲルスドルフ ペーター・ブロッツマン クラウス・ドルディンガー
ペーター・ブロッツマンはドイツ出身のサックス奏者で、1968年に発表したアルバム「Machine Gun」は激しく咆哮するような集団即興を特徴とし、ヨーロッパにおけるフリージャズを代表する作品として知られる。アメリカで発展したフリージャズとは異なる、より荒々しく攻撃的なサウンドを追求し、ヨーロッパ各国の即興演奏家たちとの共演を通じてフリー・インプロヴィゼーションの潮流にも大きな影響を与えた。
Q4 : フリージャズというジャズのスタイルの特徴として適切なものは? 必ず12小節のブルース進行に従う 譜面に忠実な演奏のみを行う ビッグバンド編成以外では演奏されない 固定のコード進行や拍節に縛られず自由な即興を重視する
フリージャズは1950年代末から1960年代にかけて生まれたジャズのスタイルで、従来のビバップなどで前提とされていた固定のコード進行や拍節、曲の形式に縛られずに演奏することを特徴とする。演奏者はあらかじめ決められたテーマやコードに制約されず、その場の音のやり取りの中で自由に音楽を構築していくため、不協和音や不規則なリズムが多用され、従来のジャズとは大きく異なる響きを持つ。
Q5 : アルトサックスに加えてバスクラリネットやフルートも演奏し、1964年に36歳で急死したフリージャズの奏者は誰? エリック・ドルフィー ポール・デスモンド リー・コニッツ フィル・ウッズ
エリック・ドルフィーはアルトサックスに加えてバスクラリネットやフルートも演奏した多才な奏者で、独特の跳躍するようなフレーズと鳥の声を思わせる音色でフリージャズや前衛的なジャズに大きな足跡を残した。自己名義のアルバム「Out to Lunch!」では複雑な拍子感覚と自由な即興を融合させた演奏を展開し、チャールズ・ミンガスやジョン・コルトレーンらとも共演して高い評価を得た。しかし1964年にヨーロッパ滞在中に36歳で急死し、その早すぎる死は多くの音楽家に惜しまれた。
Q6 : ジョン・コルトレーンが1965年に録音した、複数の管楽器奏者による激しい集団即興を特徴とする作品は? Giant Steps Blue Train A Love Supreme Ascension
ジョン・コルトレーンは1965年に「Ascension」を録音し、複数の管楽器奏者が同時に自由な即興を繰り広げる大編成のフリージャズ作品を発表した。それまでモード・ジャズなどを追求してきたコルトレーンが、より自由で激しい集団即興の表現へと踏み出した転換点として知られる作品であり、ファラオ・サンダースら若手奏者も参加し、1960年代後半のフリージャズの潮流に大きな影響を与えた。
Q7 : クラシック音楽の訓練を受けたピアニストで、鍵盤を打楽器的に扱う激しい演奏によりフリージャズの重要人物とされるのは誰? ビル・エヴァンス セシル・テイラー オスカー・ピーターソン セロニアス・モンク
セシル・テイラーはクラシック音楽の訓練を受けたピアニストで、鍵盤を打楽器的に扱う激しいタッチと、調性や拍節に縛られない密度の高い即興演奏によってフリージャズの重要人物の一人とされる。既存のジャズのコード進行やスウィング感から大胆に離れた演奏スタイルは当初賛否両論を呼んだが、後年には前衛音楽家として高く評価され、クラシックや現代音楽の分野からも注目される存在となった。
Q8 : フリージャズという名称の由来となった、オーネット・コールマンが1960年に録音したアルバムのタイトルは? Something Else!!!! Free Jazz: A Collective Improvisation The Shape of Jazz to Come Change of the Century
オーネット・コールマンが1960年にアトランティック・レーベルで録音した「Free Jazz: A Collective Improvisation」が、後にこの音楽ジャンルの名称そのものとなったアルバムである。2つの四重奏団(ダブルカルテット)が同時に自由な集団即興を行う斬新な編成で録音され、固定のテーマやコード進行に縛られない演奏形式を提示した。ジャケットにはジャクソン・ポロックの絵画「White Light」が使用され、その前衛性を象徴する一枚として知られている。
Q9 : フリージャズを代表するサックス奏者で、1964年のアルバム「Spiritual Unity」で知られるのは誰? Sonny Rollins Stan Getz Albert Ayler Dexter Gordon
アルバート・アイラーはテナーサックス奏者で、1964年に録音したアルバム「Spiritual Unity」はフリージャズの重要作として知られる。彼の演奏は従来のジャズの音色や音程の概念を超えた、叫びのような激しいオーバーブロウイング奏法や霊歌的なメロディを特徴とし、既存のハーモニーやリズムの枠組みを大きく逸脱した表現で聴衆に強い衝撃を与えた。その独自の音楽観は後のフリージャズ奏者たちにも大きな影響を残した。
Q10 : 「アーケストラ」と呼ばれる自身のビッグバンドを率い、宇宙的な哲学や衣装のパフォーマンスで知られたバンドリーダーは誰? サン・ラー デューク・エリントン カウント・ベイシー ライオネル・ハンプトン
サン・ラーは「アーケストラ」と呼ばれる自身のビッグバンドを率い、エジプト神話や宇宙旅行をテーマにした独自の哲学と、きらびやかな衣装やパフォーマンスで知られる個性的なバンドリーダーである。電子キーボードなど当時まだ珍しかった楽器を積極的に導入し、フリージャズ的な集団即興と宇宙的な世界観を融合させた作品を数多く残した。その実験的な姿勢は後のアフロフューチャリズムの源流の一つとも位置づけられている。
まとめ
いかがでしたか? 今回はフリージャズクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はフリージャズクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。