空手や剣道など、武道の世界で「突き」と呼ばれる技は数多く存在します。一口に突きといっても、その種類や打ち方、ルール、鍛錬法は実に多彩で、流派や競技ごとに独自の文化が築かれてきました。今回は、そんな奥深い「突き」の世界をテーマに10問のクイズを用意しました。武道経験者はもちろん、初心者の方もぜひ挑戦してみてください。
Q1 : 空手の「追い突き」(おいづき)の特徴として正しいものは?
追い突き(おいづき)は、前足を踏み出して前進しながら、その同じ側の手で突きを放つ空手の基本技である。「追う」という名の通り、踏み込んだ足を追いかけるように同じ側の手が突きを繰り出す。順突きとも呼ばれ、空手を始めた者が最初に習う基本中の基本である。前進の運動量がそのまま突きに乗るため大きな前進威力を持ち、型や移動基本稽古でも頻出する。逆突きと並んで空手の二大基本突きと位置付けられている。
Q2 : 剣道で突きを決める際、竹刀のどの部分を相手に当てるか?
剣道の突き技では、竹刀の最先端である剣先(切先)を相手の突き垂(喉)に当てて打突する。竹刀全体を真っ直ぐ前に押し出し、剣先が一直線に相手の喉を突き抜くようなイメージで放つ。途中の中結や鍔元、ましてや柄頭では有効打突とならない。剣先は竹刀の中で最も操作精度が要求される部分であり、わずかな角度のずれでも突きは外れてしまう。これゆえ突きは剣道の打突技の中で最高難度とされ、熟練者にしか決まりにくい技である。
Q3 : 空手の基本稽古で「正拳突き」の打撃部位とされる拳の部分はどこか?
正拳突きで実際に当てる部位は、拳を握ったときの人差し指と中指の付け根の関節部分、いわゆる「拳頭(けんとう)」である。この二指の付け根は前腕の骨と直線的に並ぶため、力を効率よく伝達でき、自分の拳を傷めずに最大の打撃力を出せるとされる。逆に薬指・小指側で打つと手首を痛めやすい。空手家は巻藁稽古などを通じてこの二指部分を硬く鍛え、独特の拳ダコを形成していくのが伝統的な修練法であり、正拳の基本中の基本である。
Q4 : 空手の「逆突き」で打撃力を最大化するために最も重要とされる体の動きは?
逆突きで威力を出すために最も重視されるのは腰の回転である。前足と反対の手で突くため、腰を捻り戻す動作によって生じる回転エネルギーが拳に伝達され、上半身と下半身の連動によって体重を乗せた強い突きが生まれる。腕力だけで突くのではなく、足から腰、肩、肘、拳へと力を順に伝える「運動連鎖」が重要で、上達するほど腰の使い方が洗練される。空手の指導では古くから「突きは腰で打て」と繰り返し説かれている。
Q5 : 「諸手突き」(もろてづき)とはどのような技か?
諸手突き(もろてづき)は、両拳を同時に前方へ突き出す技で、空手の型の中に登場する。「諸手」とは両手を意味し、左右の拳をそろえて打ち込むことで通常の片手突きの倍の威力を狙う。型「ナイファンチ」や「平安」などに見られ、腹部や両胸を同時に狙うのに用いられる。実戦的な使用頻度は低いものの、左右の対称的な体使いと体幹の安定を養う稽古として重要視されている伝統的な技法であり、古流の組手にも残っている。
Q6 : 沖縄空手で突きの鍛錬に使われる、台に藁を巻き付けた道具を何という?
巻藁(まきわら)は、地面に固定した板や柱の先端に藁を巻き付けた、沖縄空手伝統の鍛錬器具である。これに対して正拳突きや手刀打ちなどを反復して打ち込むことで、拳の握り方、突きの軌道、体重移動、そして拳頭の堅固さを養う。船越義珍や宮城長順といった近代空手の祖たちも巻藁稽古を欠かさなかったといわれ、空手家の拳ダコは長年の巻藁稽古によって形成されるとされる。空手鍛錬の象徴的存在として今も道場に置かれている。
Q7 : 剣道で「突き」の打突部位はどこか?
剣道における突きの打突部位は、面の下に垂れ下がっている「突き垂(つきだれ)」と呼ばれる喉を守る部分である。剣先で相手の喉元を一直線に突き、有効打突となるには気剣体一致と十分な残心が必要とされる。喉は急所であり危険を伴うため、技術的にも精神的にも高い水準が要求される。剣道の四つの打突部位(面・小手・胴・突き)の中でも、突きは最も難度の高い技とされ、熟練者でも狙って決めるのは容易ではない。
Q8 : 剣道の試合で「突き」が原則として認められるのはどの段階以上の選手か?
全日本剣道連盟の試合審判規則では、安全上の配慮から突き技は原則として高校生以上の試合で認められている。中学生以下の試合では突きを禁止しており、これは身体や防具がまだ発達途上であることに加え、喉という急所を狙う技であるためけがのリスクが高いことが主な理由である。高校・大学・一般の試合では正規の有効打突として認められ、有効打突となるには気剣体一致と確実な打突、そして残心が必要となる。
Q9 : 空手の「鉤突き」(かぎづき)はボクシングのどの技に相当するか?
鉤突き(かぎづき)は、肘を曲げた状態で側面から弧を描くように打ち込む空手の突き技で、ボクシングのフックに相当する。腕を鉤のように曲げて使うことからこの名がついた。直線的な正拳突きと異なり、相手のガードの外側から回り込むように当てるため、ガードを越えて顔面や側頭部を狙うのに適している。間合いが近い接近戦で威力を発揮し、糸東流や剛柔流など多くの空手流派で稽古される代表的な変則突きの一つである。
Q10 : 空手で前に出した足と反対側の手で突く突きを何と呼ぶか?
逆突き(ぎゃくづき)は、前に踏み出した足と反対側の手で突きを放つ空手の基本技。前足が左なら右手で突くため、上半身と下半身が反対方向にひねられ、腰の回転を最大限に活かせるのが特徴。これに対し、前足と同じ側の手で突くのは順突き(追い突き)と呼ばれる。逆突きは威力が出やすく、組手や型の中で多用される代表的な突き技で、空手を始めた者が最初に習う基本動作のひとつとして位置付けられている。
まとめ
いかがでしたか? 今回は突きクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は突きクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。