お祭りや伝統芸能、海外のカーニバルなど、世界には実にさまざまな「面(マスク)」が存在します。能や歌舞伎で使われる日本古来の面から、ヨーロッパや中南米で受け継がれてきた仮面まで、その独特の表情や形には、人々の信仰や感情、文化的背景が色濃く反映されています。今回は、そんな奥深い面の世界にまつわる雑学を全10問のクイズ形式で出題。あなたはいくつ正解できるでしょうか?ぜひ挑戦してみてください。
Q1 : イタリア・ベネチアのカーニバルでよく見られる、長く尖った鳥の嘴のような部分が特徴の仮面の名前は? コロンビーナ ハーレクイン バウタ ペスト医師の仮面
ペスト医師の仮面(メディコ・デッラ・ペステ)は、17世紀のヨーロッパでペスト患者を診察する医師が着用した防護用の仮面に由来します。長く尖った鳥の嘴のような部分にはハーブや香料を詰め、悪臭から身を守るとされていました。現在ではベネチアのカーニバルを代表する仮面の一つとなっており、不気味さと荘厳さを併せ持つ独特のデザインから、映画やゲーム、ハロウィン衣装のモチーフとしてもよく使われています。
Q2 : 能面のうち、若い少女から老女までを演じるための面を総称して何という? 翁面 女面 鬼神面 童子面
能面は大きく「翁面」「鬼神面」「男面」「女面」「霊面」などに分類されます。このうち「女面(おんなめん)」は若い女性から老女までを演じるための面の総称で、小面・若女・増女・深井・姥などさまざまな種類があります。年齢や境遇に応じて使い分けられ、能の演目の中で重要な役どころを担います。能では男性が女性を演じるため、面によって女性のさまざまな姿を表現することになります。
Q3 : メキシコの伝統行事「死者の日」で広く用いられる、髑髏(どくろ)をモチーフにした装飾の名前は? パピエ・マシェ ポサダ カラベラ ピニャータ
カラベラ(calavera)はスペイン語で「頭蓋骨・髑髏」を意味し、メキシコの「死者の日(Día de los Muertos)」で広く用いられる髑髏のモチーフを指します。色鮮やかに装飾された砂糖菓子のカラベラ・デ・アスカル、紙細工、顔に施す化粧(カトリーナのメイク)など、多彩な形で表現されます。死を恐れるのではなくユーモアと共に祝うメキシコ独特の死生観を象徴する、最も有名な文化的アイコンの一つです。
Q4 : 能面「般若」の額にある角は、何本ある? 1本 2本 3本 角はない
般若(はんにゃ)の額には二本の角があり、これが嫉妬や怒りに駆られて鬼に変じた女性を象徴しています。能面では角の長さや表情の違いで「生成(なまなり)」「中成(ちゅうなり)」「真成(しんなり)/本成」の三段階があり、本成が最も鬼に近い姿とされます。しかし「般若」の名で広く知られているのはこの中成にあたる二本角の面で、悲しみと怒りが入り混じった独特の表情で観る者を圧倒する、能面の中でも屈指の存在感を持っています。
Q5 : 能面「小面(こおもて)」が表しているのは、次のうちどれ? 若く美しい女性 年老いた女性 鬼と化した女性 勇ましい武将
小面(こおもて)は、能面の女面の中で最も若い、十代半ばほどの少女を表す面です。ふっくらとした頬、切れ長の目、小さな口元が特徴で、清純さや初々しさを象徴しています。「小」は「小さい」ではなく「若い・かわいらしい」という意味で使われており、女面の基本形ともされる重要な面です。「羽衣」の天女など、若く美しい女性を演じる際に用いられ、わずかな角度の違いで喜びや哀しみを繊細に表現します。
Q6 : 能面の「翁(おきな)」が表しているのは、次のうちどれ? 若い武士 身分の高い貴族 神格化された老人 幼い童子
「翁(おきな)」は能の中でも特別な扱いを受ける神聖な面で、天下泰平・五穀豊穣を祈る儀式的な演目「翁」で使われます。白く穏やかな表情の老人の顔をしており、神格化された老人、つまり神そのものを表すとされています。能面の中でも「面」というより「神体」として扱われ、楽屋でも特別な敬意をもって取り扱われるなど、他の能面とは異なる神事的な性格を持っているのが大きな特徴です。
Q7 : 日本のお祭りでよく見かける「ひょっとこ」のお面の特徴として正しいのは? 怒った鬼のような顔 口を尖らせた滑稽な男性の顔 笑った若い女性の顔 泣いている子どもの顔
ひょっとこは、片目が小さく口を尖らせた滑稽な男性の顔をしたお面で、お祭りや神楽、田楽などで使われてきました。名前の由来は、火を吹く男「火男(ひおとこ)」が訛ったものという説が有力です。竈(かまど)の火を竹筒で吹く姿を表しているとされ、火の神様への信仰とも結びついています。対になるお面が「おかめ(お多福)」で、夫婦のように一緒に登場することも多く、日本のお祭りに欠かせない存在です。
Q8 : 日本の伝統的な「おかめ」のお面の特徴として正しいのは? 細い顔で頬がこけている 角があり鬼のような形相 白髭を蓄えた老人の顔 丸顔で頬がふっくらと膨らんだ女性の顔
おかめ(お多福、おたふく)は、丸顔で額が広く、頬がふっくらと膨らんだ女性のお面です。低い鼻と細い目、小さな口が特徴で、いかにも幸せそうな福相を表現しています。古くは天鈿女命(あめのうずめのみこと)に由来するとされ、芸能の神・福の神として信仰されてきました。お祭りや神楽でひょっとこと夫婦のように登場し、家庭円満や商売繁盛を象徴する縁起の良い存在として親しまれています。
Q9 : 歌舞伎の隈取(くまどり)で「赤色」が表すものは? 卑劣な敵役 老いた賢者 正義感や勇気を持つ主人公 怨霊や妖怪
歌舞伎の隈取(くまどり)は役の性格を視覚的に表現する化粧法で、色によって意味が異なります。赤の隈取「紅隈(べにぐま)」は、正義感が強く、勇気・力強さ・若々しさを持つ善玉の主人公を表します。代表例は「暫」の鎌倉権五郎景政です。一方、青色の「藍隈」は冷酷な敵役や怨霊、茶色の「土隈」は鬼や妖怪を表すなど、色ごとに役どころが決まっており、観客は化粧を見るだけで人物像を理解できるようになっています。
Q10 : 能面の中で、嫉妬や恨みのあまり鬼と化した女性を表す、代表的な面の名前は? 般若 小面 翁 増女
般若(はんにゃ)は能面の代表的なものの一つで、嫉妬や恨みのあまり鬼と化した女性の姿を表します。額には二本の角があり、口は耳まで裂け、目は金色に見開かれた恐ろしい形相をしています。しかし眉間や目尻には深い悲しみも宿っており、単なる怪物ではなく、苦しみと怒りを併せ持つ存在として描かれています。「葵上」「道成寺」などの曲で使われる、能面の中で最もよく知られた面の一つです。
まとめ
いかがでしたか? 今回は面クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は面クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。