肩こりや腰痛、ちょっとした打撲のときに、何気なく手に取る湿布。冷たいタイプと温かいタイプがあったり、貼る時間に注意が必要だったり、実は意外と奥が深い存在です。普段使いしているからこそ、知っておきたいポイントもたくさん。今回は湿布にまつわる豆知識を、クイズ形式で10問お届けします。気軽に挑戦してみてください。
Q1 : 喘息の発作を起こしたことがある人がNSAIDs湿布を使う際に注意すべき症状は何でしょう?
アスピリン喘息(NSAIDs過敏喘息)の既往がある人は、ロキソプロフェンやインドメタシンなどのNSAIDs配合湿布で喘息発作を誘発するリスクがあります。湿布は外用薬ですが、皮膚から成分が吸収されるため、内服薬と同様に注意が必要です。該当する人は使用前に必ず医師や薬剤師に相談する必要があります。第一世代の成分でも安全とは言い切れないため自己判断は避けるべきです。
Q2 : 妊娠後期にNSAIDs配合湿布の使用が原則禁忌とされているのはなぜでしょう?
妊娠後期(特に妊娠28週以降)にNSAIDs配合湿布が原則禁忌とされているのは、有効成分が皮膚から吸収されて胎児に移行し、胎児の動脈管を収縮させるおそれがあるためです。動脈管早期閉鎖は胎児の循環に重大な影響を与えます。また分娩遅延のリスクも指摘されています。妊娠中、特に後期に痛みで湿布を使いたい場合は、必ず医師や薬剤師に相談する必要があります。
Q3 : 医療用湿布で1回の処方枚数に制限が設けられているのはなぜでしょう?
医療用湿布は2016年の診療報酬改定以降、原則として1処方につき63枚までという上限が設けられました。これは湿布の過剰処方による医療費増大を抑制し、医療費の適正化を図るためです。湿布は患者からの要望が多く処方枚数が膨らみやすいため、制度的に制限が必要と判断されました。医師が必要と認めた場合は理由を記載することで上限を超える処方も可能とされています。
Q4 : 湿布は同じ場所に長時間貼り続けても問題ない。マルかバツか?
湿布を同じ場所に長時間貼り続けるのは推奨されません。皮膚のかぶれ、かゆみ、発疹などの接触皮膚炎を起こす原因になります。製品によって使用時間の目安は異なりますが、多くは数時間から半日程度での貼り替えが推奨されています。また、ケトプロフェン配合の湿布などは光線過敏症のリスクがあり、貼った部位を紫外線にさらすと数週間後でも症状が出ることがあります。
Q5 : 市販の湿布によく使われている消炎鎮痛成分はどれでしょう?
インドメタシンは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の一種で、市販の湿布薬や塗り薬に広く使われている消炎鎮痛成分です。シクロオキシゲナーゼを阻害してプロスタグランジンの生成を抑え、炎症や痛みを和らげます。他にもフェルビナク、ロキソプロフェン、ケトプロフェンなどのNSAIDsが湿布に配合されています。アセトアミノフェンは主に内服の解熱鎮痛薬として使われます。
Q6 : ケトプロフェン配合の湿布で特に注意すべき副作用は何でしょう?
ケトプロフェン配合の湿布で特に注意が必要なのが光線過敏症です。湿布を貼った部位に紫外線が当たると、強いかゆみ、赤み、水ぶくれなどの皮膚症状を引き起こすことがあります。湿布をはがした後も最低4週間程度は紫外線対策が必要とされています。屋外で活動する際は衣服やサポーターで貼った部位を覆い、直射日光を避けることが推奨されています。
Q7 : 冷湿布に配合されていて冷たく感じさせる成分は何でしょう?
冷湿布にはハッカから抽出されるメントール(l-メントール)が配合されており、皮膚の冷感受容体を刺激して冷たく感じさせます。実際の皮膚温度を大きく下げるわけではなく、感覚的に冷たく感じる仕組みです。打撲や捻挫の直後など、急性期の炎症や腫れがある症状に適しているとされ、患部の不快感を和らげる効果が期待されます。
Q8 : 打撲や捻挫をした直後に使うのに適しているのはどちらでしょう?
打撲や捻挫など急性期のケガでは、患部に炎症や腫れが起きているため、冷湿布の使用が一般的に推奨されます。ただし湿布の冷却効果は限定的で、受傷直後はまず氷などでしっかり冷やすRICE処置が基本です。温湿布は血行を促進するため、急性期の炎症を悪化させる可能性があります。慢性的な肩こりや腰痛には温湿布が向いているとされます。
Q9 : 湿布薬の主な目的は何でしょう?
湿布薬は皮膚から有効成分を吸収させて、痛みや炎症を和らげる外用薬です。打撲、捻挫、肩こり、腰痛、関節痛などの症状緩和に使われます。消炎鎮痛成分が患部に直接作用し、内服薬と比べて全身への影響が少ないのが特徴です。冷感タイプと温感タイプがあり、症状や好みに応じて使い分けられます。
Q10 : 温湿布に含まれていて温かく感じさせる成分は何でしょう?
温湿布には唐辛子の辛味成分であるカプサイシン(トウガラシエキス)が配合されており、皮膚を刺激して温かく感じさせます。実際に皮膚温度が大きく上がるわけではなく、神経を刺激して温感を生じさせる仕組みです。慢性的な肩こりや腰痛など、血行不良による症状に使われることが多いです。皮膚刺激が強いため、入浴前後の使用は避けるべきとされています。
まとめ
いかがでしたか? 今回は湿布クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は湿布クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。