水泳のなかで最も基本的かつスピードの出る泳法といえばクロール。学校の授業で習った人も、競泳をテレビで観戦する人も、その魅力や奥深さを意外と知らないかもしれません。今回はクロールにまつわる豆知識を全10問のクイズ形式でお届けします。基本ルールから動作の名前、オリンピック種目の歴史まで幅広く出題するので、ぜひ気軽に挑戦してみてください。
Q1 : オリンピック競泳の男子自由形で、最長の距離は何メートル?
オリンピック競泳の男子自由形の最長距離は1500mで、「キング・オブ・スイミング」とも呼ばれる伝統的な長距離種目です。1908年ロンドン大会から実施されている最も歴史のある種目のひとつで、約15分間泳ぎ続ける持久力勝負の競技です。女子は長らく800mが最長でしたが、東京2020大会から男女ともに800mと1500mの両方が種目化され、男女平等が大きく進みました。
Q2 : クロールで入水した手が水を捉える瞬間の動作を何と呼ぶ?
クロールで入水した手が水をしっかりと掴む瞬間の動作を「キャッチ」と呼びます。エントリーの直後に行われる重要な動作で、ここで水を確実に捉えられるかどうかが、その後のプル・プッシュの推進力を大きく左右します。キャッチの際には肘を高く保ち、前腕全体で水を抱え込むようなイメージで行うのがコツとされ、「ハイエルボー」と呼ばれる姿勢が理想とされています。上級者ほどこの局面を重視します。
Q3 : クロールが「自由形」種目で最も多く選ばれる主な理由は?
オリンピックの「自由形」は規則上どの泳法を選んでもよい種目ですが、4泳法(クロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライ)の中でクロールが最も速く泳げるため、選手は全員クロールを選択します。クロールは水の抵抗が少ない流線型の姿勢を保ちやすく、左右の腕の交互動作で途切れない推進力が得られるため、世界記録は常にクロールで更新されてきました。これが「自由形=クロール」となる理由です。
Q4 : クロールで使用される、左右両方の側で交互に呼吸する方法を何と呼ぶ?
クロールで左右両方の側に呼吸する方法を「バイラテラル(bilateral)ブリージング」と呼びます。一般的には3ストロークごと、または5ストロークごとに呼吸することで、自然と左右交互に顔を向けることになります。片方だけで呼吸する「ユニラテラル」と比べて、体の左右バランスが整い、フォームの歪みを防げるメリットがあります。トライアスロン選手も左右どちらからでも周囲を確認できるため、この呼吸法を多用します。
Q5 : クロールで「1ストロークあたり6回キックする」基本リズムを何と呼ぶ?
クロールで腕を1回まわす(左右1回ずつ)間にキックを6回打つリズムを「6ビートキック」と呼びます。一般的に短距離では推進力を高めるために6ビート、長距離では体力温存のために2ビートや4ビートが使われます。6ビートはエネルギー消費が大きい一方、安定した推進力と体勢維持が得られ、競泳の50m・100m自由形では主流のキックリズムです。日本の学校水泳指導でもこの6ビートが基本として教えられています。
Q6 : オリンピックの競泳種目で、最も短い個人自由形の距離は?
オリンピックの個人自由形の最短距離は50mです。1988年ソウルオリンピックから正式種目として採用されました。50m自由形は最速のスプリンターが競う花形種目で、男子では21秒台、女子では23秒台で勝負が決まる超高速レースです。25mはオリンピック種目にはなく、短水路(25mプール)の世界選手権では行われます。100m、200mは中距離として古くからオリンピック種目に含まれています。
Q7 : クロールの腕の動きで、水中から腕を出して空中を通って前に戻す動作を何と呼ぶ?
クロールの腕の動作は大きく「エントリー(入水)→キャッチ(捉え)→プル(引き)→プッシュ(押し)→リカバリー(戻し)」の段階に分けられます。このうち、水中から腕を出して空中を通って前方に戻す動作が「リカバリー」です。リカバリー中は腕の力を抜いて、肘を高く保ちながら大きく前へ運ぶのが効率的なフォームとされ、無駄な力を使わずに推進力を持続させるための重要な局面となります。
Q8 : クロールで体の長軸を中心に左右に回転させる動作を何と呼ぶ?
クロールで体の長軸(頭から足にかけての軸)を中心に左右に回転させる動作を「ローリング」と呼びます。ローリングを行うことで、肩を大きく動かしてストロークを長く取れるようになり、息継ぎもしやすくなります。理想的なローリングの角度は片側30〜45度程度とされ、過度なローリングはバランスを崩し、逆に少なすぎると肩への負担が増えます。クロール上達の重要な要素のひとつとされています。
Q9 : オリンピック競泳の自由形種目で、ほとんどの選手が選ぶ泳法は?
オリンピックの「自由形」はルール上どの泳法でも泳いでよい種目ですが、クロールが4泳法の中で最も速く泳げるため、選手は全員クロールを選びます。平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライよりも水の抵抗が少なく、左右交互の腕の動きで途切れなく推進力を生み出せる構造のためです。結果として「自由形=クロール」というイメージが定着し、世界記録もすべてクロールで樹立されています。
Q10 : クロールで使用される、両足を交互に動かすキックの一般的な呼び名は?
クロールで使う両足を交互に上下に動かすキックは、日本語では「バタ足」と呼ばれます。英語ではフラッターキック(flutter kick)と呼ばれ、膝を伸ばし気味にして股関節から脚全体を使って打つのが基本です。カエル足は平泳ぎ、イルカ足はバタフライ、ハサミ足は横泳ぎで使われるキックで、クロールでは使いません。バタ足は推進力よりも体のバランスを保つ役割が大きく、上半身のストロークと連動させることで効率的に進めます。
まとめ
いかがでしたか? 今回はクロールクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はクロールクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。