歯ブラシ、ヘアブラシ、画筆、ワイヤーブラシ……身の回りには驚くほど多くの「ブラシ」があふれていますが、その歴史や構造、正しい使い方まで意識したことはありますか?今回は、毎日使う歯ブラシの豆知識から、世界の筆文化、素材の違いまで、ブラシにまつわる雑学を10問のクイズにまとめました。全問正解できれば、あなたも立派なブラシ通です。
Q1 : 国内の筆生産の8割以上を占める「筆の都」として知られる、広島県の町はどこ?
広島県安芸郡熊野町は「筆の都」と呼ばれ、日本国内の筆生産の8割以上を占める伝統的な筆産地です。江戸時代末期に農閑期の副業として始まった筆作りが受け継がれ、書道用の筆だけでなく、画筆や化粧筆まで幅広く生産しています。「熊野筆」は1975年に経済産業大臣指定の伝統的工芸品となり、化粧筆ブランドとしても国内外で高く評価され、世界のメイクアップアーティストやハリウッド女優にも愛用者が多いことで知られています。
Q2 : ワイヤーブラシの素材のうち、最も硬度が高く頑固な錆落としや塗装剥がしに使われるのはどれ?
ワイヤーブラシのワイヤー素材にはスチール(鋼)、ステンレス、真鍮、ナイロンなどがあり、硬度が高く研磨力が強いのはスチール製です。鉄や鋼の表面の頑固な錆落としや塗料剥がし、溶接ビードのスケール除去などに使われます。ステンレスは錆びにくく食品関連やステンレス素材に、真鍮は柔らかく対象物を傷つけにくいので軟金属の磨きに、ナイロンは樹脂や塗装面のクリーニングに向いています。素材は対象物の硬さに合わせて選ぶのが基本です。
Q3 : 油絵用の筆で「ホッグ」と呼ばれる毛は、何の動物の毛のこと?
油絵筆の毛として古くから使われている「ホッグ(hog)」とは英語で豚を意味し、特に去勢された雄豚の背中部分の硬く弾力のある毛を指します。ホッグ毛は穂先が枝毛のように細かく分かれる「フラッグ」と呼ばれる構造を持ち、油絵具のような粘度の高い絵具をしっかりと含み、画面にタッチを残しやすい特徴があります。中国産の豚毛が品質の高さで知られ、世界中の油絵用ブラシに使われていますが、近年は合成毛の品質も向上し代替が進んでいます。
Q4 : 歯ブラシの構造で、手で握る柄の部分の正式な部位名はどれ?
歯ブラシは大きく「ヘッド(頭部、毛が植えられた部分)」「ネック(ヘッドとハンドルをつなぐ首の部分)」「ハンドル(柄、持ち手)」の3つの部位に分けられます。手で握る柄の部分が「ハンドル」で、その握りやすさは磨きやすさを大きく左右します。グリップという言葉も持ち手を意味しますが、歯ブラシの構造を表す正式な部位名としては「ハンドル」が使われ、メーカーのカタログや歯科衛生の教材でも統一的にハンドルと呼ばれています。
Q5 : 江戸時代に庶民の歯磨き道具として広く使われた「房楊枝(ふさようじ)」は、何の道具?
房楊枝(ふさようじ)は、柳や黒文字などの細い枝の先を木槌などで叩いて繊維をほぐし、房状にしたもので、平安時代に仏教とともに大陸から伝わり、江戸時代には庶民の歯磨き道具として広く使われていました。房の部分で歯の表面をこすり、反対側の細い先で歯間を掃除する仕組みで、現代の歯ブラシと歯間ようじの機能を併せ持っていました。江戸の街には房楊枝を売る楊枝店が多くあり、看板娘がいる店は浮世絵の題材にもなっていました。
Q6 : 頭皮マッサージにも使えるとして人気の、根元にゴム状クッションが入ったヘアブラシは?
クッションブラシ(パドルブラシとも呼ばれる)は、ブラシ面の根元にゴム状のクッション素材が入っており、頭皮にあたる際の刺激を程よく和らげながら適度な圧をかけられる構造になっています。このため、髪をとかしながら頭皮を刺激し、血行促進やリラックス効果が期待できると人気です。ロールブラシは巻き髪を作るためのスタイリング、デンマンブラシはブロー、スケルトンブラシは速乾とそれぞれ用途が異なります。マッサージ目的なら、毛先が丸く加工されたクッションブラシが最適です。
Q7 : 日本歯科医師会などが推奨している、歯ブラシの交換目安はどれくらい?
厚生労働省や日本歯科医師会では、歯ブラシは1か月を目安に交換することを推奨しています。毛先が開いてくると、見た目はきれいでも歯垢を除去する能力が大きく低下し、新品と比べて清掃効率が4割ほど落ちるとも言われています。また、長く使ったブラシには細菌も繁殖しやすくなります。毛先がヘッドの背からはみ出して見えるようになったら、1か月経っていなくても交換のサインです。月初に替える日を決めておくと忘れにくくなります。
Q8 : 世界で初めてナイロン毛の歯ブラシが発売されたのは何年?
ナイロンは1935年にアメリカのデュポン社のウォーレス・カロザースらによって発明された世界初の本格的な合成繊維で、1938年2月にデュポン社が「Doctor West's Miracle-Tuft Toothbrush」というナイロン毛の歯ブラシを発売しました。それ以前の歯ブラシの毛は主にシベリア産の豚毛などの動物毛が使われており、乾きにくく雑菌が繁殖しやすいという欠点がありました。ナイロン毛の登場で歯ブラシは衛生的で安価な日用品として一気に普及しました。
Q9 : 英語の「brush(ブラシ)」の語源となった古フランス語の単語は、もともと何を意味していた?
英語の「brush」は古フランス語の「broce(茂み・ヤブ)」に由来するとされ、もともとは小枝の束やヤブそのものを指す言葉でした。中世のヨーロッパでは床を掃く道具として小枝を束ねたものが使われており、それが「掃く道具」一般を意味するようになり、さらに毛を束ねた現代のブラシへと意味が広がっていきました。「下生え」「ブッシュ」などの植物的な意味と「ブラシ」という道具の意味が同じ単語の中に共存しているのはこの語源によります。
Q10 : 歯ブラシのヘッドにある毛の小さな束のことを何と呼ぶ?
タフト(tuft)は英語で「房」を意味し、歯ブラシの毛が植毛されている1つ1つの束のことを指します。一般的な歯ブラシには30〜40個前後のタフトが配置されており、その配置や本数、毛先の形状によって清掃力や歯ぐきへのあたり方が変わります。ヘッドはタフト全体が植えられた頭部の総称、ハンドルは持ち手、ネックはヘッドとハンドルをつなぐ部分です。タフトの数や形状は、メーカーが歯垢除去能力や使用感を設計する上で重要な要素となっています。
まとめ
いかがでしたか? 今回はブラシクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はブラシクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。