日本文学界で最高峰の栄誉とされる芥川賞。新進気鋭の作家を発掘し、純文学の発展を支えてきた歴史ある文学賞です。1935年の創設から現在まで、多くの著名作家たちがこの賞を受賞し、文壇での地位を確立してきました。あなたは芥川賞についてどれくらい知っていますか?選考制度から歴代の受賞作家まで、芥川賞に関する様々な問題を集めました。文学知識を試しながら、日本文学の歩みを辿ってみましょう。
Q1 : 芥川賞創設の際に、芥川龍之介と並んで記念された作家は?
芥川賞と同時に創設されたのが直木三十五賞で、両賞は1935年に文藝春秋社の菊池寛によって創設されました。芥川龍之介と直木三十五は共に菊池寛と親交があり、早世した両作家を記念してそれぞれの名前を冠した文学賞が設けられました。芥川賞が純文学の新人作家を対象とするのに対し、直木賞は大衆文学の新人・中堅作家を対象としています。この二つの賞は日本の文学界における双璧として機能し、純文学と大衆文学の両分野で優れた作品を発掘・顕彰する役割を果たしています。両賞の同時発表は文学界の大きなイベントとなっています。
Q2 : 村上龍が芥川賞を受賞した作品名は?
村上龍は1976年に『限りなく透明に近いブルー』で第75回芥川賞を受賞しました。この作品は米軍基地周辺の若者たちの退廃的な生活を描いた衝撃的な内容で、当時24歳だった村上龍の文壇デビュー作となりました。作品は麻薬、暴力、セックスなど過激な内容を含みながらも、戦後日本の若者の精神的空虚さを鋭く描写し、大きな話題となりました。同作品は芥川賞と群像新人文学賞をダブル受賞し、村上龍の作家としての出発点となった記念すべき作品です。
Q3 : 綿矢りさが芥川賞を受賞した時の年齢は?
綿矢りさは2003年に『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞した際、19歳11か月でした。これは芥川賞史上最年少記録で、同時に金原ひとみも『蛇にピアス』で受賞し(当時20歳)、若い女性作家の同時受賞として大きな話題となりました。綿矢りさは早稲田大学在学中の受賞で、学生作家として注目を集めました。『蹴りたい背中』は高校生の微妙な心理を繊細に描いた作品で、同世代の読者から強い共感を得ました。この受賞により芥川賞への関心が若い世代にも広がりました。
Q4 : 太宰治と芥川賞の関係について正しいのは?
太宰治は芥川賞の候補に複数回挙がりましたが、ついに受賞することはありませんでした。特に第1回(1935年)では『逆行』で候補となり、第3回(1936年)では『ダス・ゲマイネ』で再び候補になりました。太宰は受賞への強い願望を持っており、選考委員の川端康成に手紙を書くなど、受賞への熱意を示していました。しかし結果的に受賞には至らず、このことは太宰の文学人生において大きな挫折の一つとなりました。後に太宰は独自の文学的地位を確立し、現在では近代日本文学の重要な作家として評価されています。
Q5 : 芥川賞の賞金額は現在いくらか?
芥川賞の賞金は現在100万円です。創設当初は500円でしたが、時代とともに段階的に増額されてきました。1970年代には10万円、1980年代に50万円となり、1999年から現在の100万円になりています。賞金額よりも芥川賞受賞という栄誉そのものの価値が非常に高く、受賞により作家としての地位が確立され、出版や文筆活動の機会が大幅に広がります。また受賞作品は必ずベストセラーになり、文学界だけでなく一般読者からも大きな注目を集めるため、作家のキャリアにとって極めて重要な意味を持っています。
Q6 : 芥川賞の選考委員を最も長期間務めた人物は?
川端康成は1938年から1969年まで約31年間にわたって芥川賞の選考委員を務め、最も長期間選考に携わった人物です。川端は1968年にノーベル文学賞を受賞した日本を代表する作家で、選考委員として多くの新人作家の発掘に貢献しました。その選考眼は非常に優れており、後に文壇で活躍する多くの作家の受賞に関わりました。川端の選考方針は文学的価値を重視するもので、芥川賞の権威確立に大きな役割を果たしました。長期間の選考委員活動を通じて、日本文学界の発展と新人作家の育成に多大な貢献をしました。
Q7 : 又吉直樹が芥川賞を受賞した作品のタイトルは?
又吉直樹は2015年に『火花』で第153回芥川賞を受賞しました。又吉はお笑いコンビ「ピース」のメンバーとして活動する芸人でもあり、芸人の芥川賞受賞として大きな話題となりました。『火花』は売れない芸人同士の師弟関係を描いた作品で、お笑い界の内情や芸人の心境を繊細に描写しています。受賞により一般読者の文学への関心が高まり、『火花』は異例のベストセラーとなりました。又吉の受賞は芥川賞の裾野を広げ、普段文学に親しまない層にも純文学への入り口を提供する効果がありました。
Q8 : 芥川賞の選考は年に何回行われるか?
芥川賞の選考は年に2回行われます。上半期(1月から6月に発表された作品)と下半期(7月から12月に発表された作品)に分けて選考が実施され、それぞれ7月と1月に受賞作が発表されます。この制度は1935年の創設以来続いており、多くの新人作家にとって年2回のチャンスがあることになります。選考委員会は日本文学振興会によって運営され、著名な作家や文学者が選考委員を務めています。
Q9 : 第1回芥川賞を受賞した作品は何か?
第1回芥川賞は1935年に石川達三の『蒼氓』が受賞しました。この作品は南米への移民をテーマにした長編小説で、当時の社会問題を扱った重要な作品です。芥川賞は直木三十五賞とともに創設され、新進作家の純文学作品を対象としています。『蒼氓』の受賞により芥川賞の歴史が始まり、以後多くの優れた文学作品がこの賞を受賞し、日本文学界の発展に大きく寄与してきました。石川達三はこの受賞により文壇での地位を確立しました。
Q10 : 芥川賞の対象となる作品の条件として正しいものは?
芥川賞は新人・無名作家による純文学の中短編作品を対象としています。具体的には、同人雑誌、新聞、雑誌などに発表された作品が選考対象となり、すでに文壇で確固たる地位を築いた作家の作品は対象外です。また、エッセイや評論、長編小説は基本的に対象外で、純文学の短編から中編程度の作品が中心となります。新人の発掘と育成を目的としているため、文学的な価値と将来性を重視した選考が行われています。この基準により多くの若手作家が文壇デビューを果たしています。
まとめ
いかがでしたか? 今回は芥川賞クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は芥川賞クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。