ミラーレス一眼カメラは、反射鏡を持たない独自の構造から、電子ビューファインダーやレンズマウントの規格に至るまで、一眼レフとは異なる進化を遂げてきました。各メーカーが技術を競い合う中で生まれた仕組みや歴史を、クイズ形式で振り返ります。全10問、あなたはいくつ正解できるでしょうか。
Q1 : レンズのマウント面から撮像素子(フィルム面)までの距離を表す用語は何か?
フランジバックとは、レンズマウントの取り付け面から撮像素子やフィルム面までの距離のことを指します。ミラーレス一眼カメラは反射鏡やペンタプリズムを収めるスペースが不要なため、一眼レフカメラに比べてフランジバックを大幅に短く設計できます。フランジバックが短いほどマウントアダプターを介して他マウント用のレンズを装着しやすくなるため、ミラーレス機は一眼レフ用オールドレンズなどを楽しむユーザーにも人気があります。
Q2 : 撮像素子上に位相差検出用の画素を配置し、高速なピント合わせを実現するオートフォーカス方式を何と呼ぶか?
像面位相差AFは、撮像素子そのものに位相差検出用の画素を組み込み、レンズを通過した光の位相差から被写体までの距離やピントのズレ量を直接検出してオートフォーカスを行う方式です。従来の一眼レフに搭載されていた専用センサー方式の位相差AFとは異なり、撮像素子上で検出するため構造をシンプルにできるほか、動画撮影時や被写体追尾時にも高速かつ精度の高いピント合わせがしやすいという特徴があります。多くのミラーレス一眼カメラで採用されている代表的なAF方式です。
Q3 : ソニーがAPS-C判とフルサイズ判のミラーレス一眼カメラの双方に共通して採用しているレンズマウントの名称は何か?
ソニーのミラーレス一眼カメラはAPS-C判・フルサイズ判のいずれも物理的には共通の「Eマウント」を採用しています。このうちフルサイズの撮像素子をカバーするよう設計されたレンズには「FE」という名称が付けられていますが、これはEマウントレンズの一種を指す呼び方であり、マウント形状自体が別物というわけではありません。そのためAPS-C機にFEレンズを装着したり、逆にフルサイズ機にAPS-C用のEマウントレンズを装着(クロップ撮影)したりすることも可能です。なお「Aマウント」はソニーの一眼レフ・一眼レフタイプ機で使われていた別規格のマウントです。
Q4 : 2013年に発売され、フルサイズセンサーを搭載したレンズ交換式ミラーレス一眼カメラの先駆けとなったソニーの機種はどれか?
ソニーは2013年に、35mmフルサイズの撮像素子を搭載したレンズ交換式ミラーレス一眼カメラ「α7」およびより高画素な「α7R」を発売しました。これらはEマウント(フルサイズ用レンズはFEマウントレンズと呼ばれる)を採用しつつ、フルサイズ一眼レフに匹敵する画質を、より小型軽量なボディで実現した点が画期的でした。それまでフルサイズ機は一眼レフが主流でしたが、α7シリーズの登場によりフルサイズミラーレス市場が本格的に立ち上がり、後に他社も追随することになりました。
Q5 : キヤノンがフルサイズミラーレス一眼カメラ(EOS Rシステム)向けに新たに採用したレンズマウントの名称は何か?
キヤノンは2018年に発売したEOS Rから始まるフルサイズミラーレス一眼カメラのシリーズにおいて、新規に開発した「RFマウント」を採用しました。従来のEFマウントは一眼レフ用、EF-MマウントはAPS-C判ミラーレス用のマウントであり、RFマウントはこれらとは互換性のない新設計です。RFマウントはフランジバックを短縮し、マウント内径を大きく取ることで、より明るく高性能なレンズ設計を可能にしている点が特徴です。
Q6 : ニコンがフルサイズミラーレス一眼カメラ向けに新たに採用したレンズマウントの名称は何か?
ニコンは2018年に発売したZ6・Z7から始まるフルサイズミラーレス一眼カメラのシリーズにおいて、新規に開発した「Zマウント」を採用しました。従来一眼レフで長年使われてきたFマウントに比べ、Zマウントはマウント内径が大きく、フランジバックが短縮されているのが特徴です。この設計により、大口径レンズでも高い光学性能を確保しやすくなっており、ニコンはFマウントレンズをZマウントボディで使うためのマウントアダプターも用意しています。
Q7 : ミラーレス一眼カメラが一眼レフカメラと比べて一般的にボディを小型・軽量化しやすい主な理由は何か?
一眼レフカメラは、レンズから入った光を光学ファインダーへ導くための反射鏡とそれを収める空間(ミラーボックス)、さらにペンタプリズムなどを内部に確保する必要があり、これがボディの奥行きや高さを増やす要因になっています。ミラーレス一眼カメラはこうした機構を持たないため、その分ボディを薄く小型にしやすくなります。なお撮像素子のサイズはフルサイズからAPS-C、マイクロフォーサーズまで機種によって様々であり、小型軽量化は必ずしもセンサーサイズの縮小によるものではありません。
Q8 : 多くのミラーレス一眼カメラが光学ファインダーの代わりに搭載している装置は何か?
一眼レフカメラは反射鏡とペンタプリズムやペンタミラーを組み合わせ、レンズが捉えた像を光学的にそのままファインダーへ届ける光学ファインダーを備えています。これに対しミラーレス一眼カメラは反射鏡を持たないため、撮像素子が捉えた映像データを小型の液晶パネルに表示し、それを覗き込む電子ビューファインダー(EVF)を採用する機種が主流です。EVFは露出や色味の仕上がりを撮影前に確認できる、拡大表示でピント確認がしやすいといった利点がある一方、表示の遅延や電力消費といった特性も持ち合わせています。
Q9 : 2008年に発売され、世界初の量産マイクロフォーサーズ規格ミラーレス一眼カメラとされるのはどれか?
パナソニックが2008年に発売したLUMIX DMC-G1は、レンズ交換式でありながら光学ファインダー用の反射鏡を持たない構造を採用した、世界初の量産ミラーレス一眼カメラとして知られています。オリンパスと共同で策定したマイクロフォーサーズ規格を採用しており、従来の一眼レフよりも小型軽量なボディを実現しました。ファインダーには電子ビューファインダーを搭載し、ライブビュー撮影を前提とした設計になっている点も当時としては革新的でした。この製品の登場以降、各社からミラーレス一眼カメラが相次いで発売されるようになりました。
Q10 : ミラーレス一眼カメラとデジタル一眼レフカメラの構造上の最大の違いは何か?
デジタル一眼レフカメラはレンズを通った光を反射鏡(クイックリターンミラー)で跳ね上げ、ペンタプリズムやペンタミラーを介して光学ファインダーに像を届ける構造を持っています。一方でミラーレス一眼カメラはこの反射鏡の機構自体を持たず、レンズを通過した光がそのまま撮像素子に到達し、そのデータを液晶モニターや電子ビューファインダーに表示する仕組みになっています。ミラー機構が不要になったことでボディの小型・軽量化がしやすくなり、動作音が静かになるなどの利点も生まれました。この反射鏡の有無こそが両カメラの名称の由来であり、構造上の最大の違いです。
まとめ
いかがでしたか? 今回はミラーレス一眼クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はミラーレス一眼クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。