つま先で立って優雅に舞うバレリーナの足元を支えるトウシューズ。あの小さな靴には、形や素材、歴史、お手入れの仕方まで、知れば知るほど奥深い秘密がぎゅっと詰まっています。普段なにげなく見ているあのシューズ、実はどれくらい知っていますか?ここでは、トウシューズにまつわる豆知識を全10問のクイズにしました。バレエ経験者もそうでない人も、何問正解できるか挑戦してみてください。
Q1 : 一般的に、子どもがトウシューズを履き始める目安とされる年齢はおよそ何歳でしょう?
一般的に、子どもがトウシューズを履き始める目安は11歳前後とされています。これより早く始めると、まだ成長途中で骨や足首・足指の筋力が十分に発達しておらず、けがや変形の原因になりやすいためです。実際には年齢だけでなく、数年間の基礎訓練を積み、足首や甲、体幹の筋力やバランス能力が十分に育っているかを指導者が見極めて判断します。それより幼いうちはバレエシューズで基礎を学ぶのが一般的で、トウシューズはまだ早いとされます。
Q2 : 次のトウシューズ・バレエシューズのブランドのうち、フランス発祥のものはどれでしょう?
選択肢の中でフランス発祥のブランドはレペット(Repetto)です。1947年にロゼ・レペットがパリで創業し、バレエ用品だけでなくおしゃれな街履きのバレエシューズでも世界的に知られています。ブロック(Bloch)はオーストラリア発祥、グリシコ(Grishko)はロシア発祥、カペジオ(Capezio)はアメリカ発祥のブランドで、いずれもフランスではありません。トウシューズはブランドごとに形や硬さの特徴が異なり、ダンサーは自分の足に合うものを選びます。
Q3 : トウシューズのつま先を固めるボックス部分は、伝統的に主に何を材料として作られているでしょう?
トウシューズのつま先を固めるボックス部分は、伝統的に布や紙を糊(ペースト)で何層も貼り重ねて固める方法で作られています。職人が生地と特殊な接着剤を重ねて成形し、乾燥させて硬くすることで、つま先を支える硬さを生み出します。木材やプラスチック、ゴムのような単一の硬い素材でできていると思われがちですが、実際は布・紙・糊を主体とした層構造です。この作りのため水や汗、衝撃に弱く、履き込むと柔らかくなって寿命を迎えます。
Q4 : 購入したトウシューズのリボンやゴムは、一般的に誰が縫い付けるでしょう?
トウシューズのリボンやゴムは、多くの場合ダンサー自身が手縫いで取り付けます。足の形やくせ、立ち方は人それぞれ異なり、リボンやゴムを縫う位置や角度で履き心地やフィット感が大きく変わるためです。そのため購入時のトウシューズにはリボンが付いておらず、踊る本人が自分の足に合わせて縫い付けるのが一般的です。さらにつま先を糸でかがって滑り止めや補強をするなど、一足ごとに細かく手を加えてから舞台や練習で使います。
Q5 : プロのバレエダンサーがトウシューズを履きつぶす速さの目安として、最も近いものはどれでしょう?
プロのバレエダンサーはトウシューズを非常に速く履きつぶし、役や舞台によっては1公演で1足、場合によっては数回の使用で寿命を迎えることも珍しくありません。激しく跳んだり回ったりするうちにシャンクやボックスが柔らかくなり、つま先を支えきれなくなるためです。そのため一流のダンサーは年間に何十足、何百足と消費することもあります。約1年や半年もつのは趣味で軽く使う場合などで、プロの酷使には当てはまりません。
Q6 : トウシューズや床の滑り止めとして、古くから使われる天然素材は次のうちどれでしょう?
トウシューズや床の滑り止めとして古くから使われる天然素材が「松脂(ロジン)」です。松の樹液から採れる樹脂で、これを砕いた粉や塊を入れた箱(ロジンボックス)につま先やソール底をこすりつけると、適度な摩擦が生まれて滑りにくくなります。ターンや細かいステップで足元を安定させるために多くのダンサーが利用します。蜜蝋やチョーク、石膏は滑り止めの定番素材ではなく、バレエの現場で一般的に使われるのは松脂です。
Q7 : トウシューズで本格的につま先立ちを用いて踊った先駆者として知られる、19世紀のバレリーナは誰でしょう?
つま先立ちを芸術表現として確立した先駆者が、19世紀ロマンティック・バレエを代表するマリー・タリオーニです。1832年初演の「ラ・シルフィード」で空気の精シルフィードを軽やかに演じ、つま先で立つ技法を舞台表現として広めたとされています。アンナ・パブロワは「瀕死の白鳥」で有名な20世紀初頭のダンサー、マーゴ・フォンテーンは英国、ガリーナ・ウラノワは旧ソ連を代表するダンサーで、いずれも活躍した時代が異なります。
Q8 : トウシューズの靴底に入っていて、足のアーチを内側から支える硬い芯を何と呼ぶでしょう?
靴底に仕込まれ、足の土踏まず(アーチ)を内側から支える硬い芯を「シャンク」と呼びます。シャンクの硬さや長さによってつま先で立ったときの足の見え方や踊りやすさが大きく変わるため、ダンサーは自分の足やレベルに合った硬さを選びます。プラットフォームは先端の平らな面、リボンは足首で結ぶ布のひも、バンプ(ヴァンプ)はつま先の甲を覆う部分で、いずれもシャンクとは別の部位です。履き込むうちにシャンクが柔らかくなると寿命とされます。
Q9 : クラシックバレエで使われるトウシューズの、伝統的な色は次のうちどれでしょう?
トウシューズの伝統的な色は、肌になじむサーモンピンク系のピンクです。これは脚のラインを長く美しく見せ、足と一体化したように見せるためで、タイツもこれに合わせた色が使われます。近年は肌の色に合わせた茶系など多様な色も登場していますが、クラシックバレエでは今もピンクが基本です。白・黒・赤は特別な演目や創作作品、舞台演出で使われることはあっても、一般的な練習・公演用の標準色ではありません。
Q10 : トウシューズの先端にある、床に接する平らな部分を何と呼ぶでしょう?
つま先の先端にある平らな面を「プラットフォーム」と呼びます。バレエダンサーはこの数センチ四方の小さな平面に全体重をのせて立ち、ポワントの姿勢を保ちます。選択肢のシャンクは靴底に入った硬い芯、バンプ(ヴァンプ)はつま先の甲を覆う部分、ボックスはつま先全体を包んで固める箱状の硬い部分を指し、いずれも別の部位です。プラットフォームが床に対して垂直に接することで安定して立てるため、ダンサーは足首と甲をしっかり伸ばす必要があります。
まとめ
いかがでしたか? 今回はトウシューズクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はトウシューズクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。