秋が深まると、空気が澄みわたって夜風がひんやりと心地よくなり、目に映る景色も少しずつ表情を変えていきます。山々を彩る色とりどりの葉、夜空に浮かぶ大きな月、食卓を賑わせる旬の味覚、そして大切な人と過ごす行事の数々。何気なく親しんでいる秋の風物詩には、知れば知るほど面白い由来や仕組みが隠れています。今回はそんな秋にまつわる雑学クイズを10問ご用意しました。
Q1 : イチョウの葉が黄色く色づく現象の主な原因となる色素はどれでしょう?
イチョウなどの黄葉は、葉にもともと含まれているカロテノイドという黄色い色素が目立つようになることで起こる現象である。夏の間は光合成を担う緑色のクロロフィルが圧倒的に多いため黄色は隠されているが、秋になって気温が下がるとクロロフィルが分解されていき、残ったカロテノイドの色が表に現れてくる。これに対しカエデなどの赤い紅葉はアントシアニンという色素が秋になって新たに合成されることで赤くなり、黄葉とは仕組みが異なる。
Q2 : 秋の味覚の代表格「マツタケ」が主に共生して生える木はどれでしょう?
マツタケは主にアカマツの根に共生して栄養をやり取りする「菌根菌」と呼ばれる種類のキノコで、アカマツ林に発生する。樹齢20〜40年ほどの若いアカマツ林を好み、土壌が痩せていて日当たりが良く、落ち葉などの有機物が少ない適度に乾いた場所を好む傾向がある。近年は里山の手入れ不足による落ち葉の堆積や、松くい虫による松枯れ病の被害、温暖化の影響などが重なり、国産マツタケの収穫量は最盛期の数十分の一にまで激減している。
Q3 : 「紅葉狩り」という言葉に使われている「狩り」の意味として正しいものはどれでしょう?
「紅葉狩り」の「狩り」は、もともとは獣や鳥を捕える狩猟の意味だったが、やがて「いちご狩り」「ぶどう狩り」のように果物を採る意味へと広がり、さらに草花を眺めて楽しむという意味でも使われるようになった。一説によれば平安時代の貴族たちは自らの足で歩くことを下品なこととしていたため、紅葉を見に野山へ出かける行為をあえて勇ましい「狩り」になぞらえて表現したとも言われており、雅な遊びを格好良く見せるための言葉遣いだった。
Q4 : 秋分の日における昼と夜の長さの関係として正しいものはどれでしょう?
秋分の日は太陽が天の赤道を真東から昇って真西に沈む日で、理論上は昼と夜の長さがほぼ同じになる。ただし実際には大気による光の屈折や太陽の見かけの大きさの影響で、昼の方が10数分ほど長くなる。秋分の日を境にして北半球では昼が短く夜が長くなっていく。日本では国民の祝日「秋分の日」と定められており、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日とされ、お彼岸の中日として墓参りをする習慣がある。
Q5 : 「読書の秋」という言葉のもとになった漢詩「灯火親しむべし」を詠んだとされる中国・唐の詩人は誰でしょう?
「読書の秋」の由来は、中国・唐の時代の詩人韓愈(かんゆ)が息子に贈った漢詩「符読書城南詩」に登場する「燈火稍く親しむ可し」という一節にあるとされる。涼しく夜が長くなる秋は、灯火のもとで本を読むのにふさわしい季節だという意味である。明治時代に入って夏目漱石が小説『三四郎』の中でこの故事を引用したことにより、「読書の秋」という言葉が日本でも広く一般に親しまれるようになったと言われている。
Q6 : ハロウィンで飾られる、カボチャをくり抜いて作るランタンの名称はどれでしょう?
ハロウィンの象徴として飾られるカボチャのランタンは「ジャック・オ・ランタン」と呼ばれる。アイルランドに伝わる「ケチで悪賢いジャック」という男の伝説が起源とされ、生前の悪行ゆえに天国にも地獄にも行けず、悪魔から渡された炭火をくり抜いたカブのランタンに入れて永遠にさまよい続けているという物語が下敷きになっている。アメリカに移民とともに伝わった際に、現地で手に入りやすかったカボチャに置き換えられて現在の姿になった。
Q7 : 秋の七草に含まれていない植物は次のうちどれでしょう?
秋の七草は萩(ハギ)、薄(ススキ)、葛(クズ)、撫子(ナデシコ)、女郎花(オミナエシ)、藤袴(フジバカマ)、桔梗(キキョウ)の七種で、万葉集に収められた山上憶良の歌に由来する。ヒガンバナは秋のお彼岸の頃に田の畔などで真っ赤に咲く代表的な秋の花だが、七草には含まれていない。春の七草が「食用」として粥に入れられるのに対し、秋の七草は「観賞用」として花を愛でるためのものという違いがある。
Q8 : 「中秋の名月」と呼ばれるお月見の月は、旧暦の何月何日の月でしょう?
中秋の名月は旧暦8月15日の夜に見られる月のことを指す。旧暦では7月から9月までが秋とされ、その真ん中にあたる8月15日が「中秋」と呼ばれたことに由来する。新暦に直すと9月中旬から10月上旬頃にあたり、年によって日付が変動する。お月見の風習は中国から伝わったとされ、平安時代に貴族の間で月見の宴として広まった。なお天文学的には必ずしもこの夜が満月とは限らず、1〜2日ずれることもある点が知られている。
Q9 : 秋の代表的な魚「サンマ」を漢字で書くとどれでしょう?
サンマは漢字で「秋刀魚」と書く。秋に旬を迎える魚であること、銀色に輝く細長い体つきが日本刀を思わせることから、この三文字が当てられたとされる。北太平洋の冷たい海域に広く分布する回遊魚で、夏に北の海で身を太らせ、秋になると産卵のために南下してくる。この南下の途中で日本近海を通る時期がもっとも脂がのっておいしいとされる。近年は海水温の上昇や外国船の漁獲増などで漁獲量が激減し、価格高騰が続いている。
Q10 : カエデの葉が赤く色づく主な原因となる色素はどれでしょう?
カエデなどの赤い紅葉は、葉の中で新たに合成されるアントシアニンという赤色色素によって生み出される。秋になって気温が下がると葉の付け根に離層ができ、光合成で作られた糖分が葉に蓄積し、それを材料にアントシアニンが合成されていく。一方、イチョウの黄葉は元から葉に含まれていたカロテノイドという黄色色素が、緑色のクロロフィルが分解されることで目立つようになる現象であり、紅葉と黄葉ではそもそも発色のメカニズムが異なる点が興味深い。
まとめ
いかがでしたか? 今回はフォールクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はフォールクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。