書類をまとめる小さな針金、ゼムクリップ。当たり前のように使っているこの文具ですが、その名前の由来や誕生の歴史、戦時中に象徴となった意外なエピソードまで、知ると思わず誰かに話したくなる物語がたくさん詰まっています。今回は、そんなゼムクリップにまつわる雑学を10問のクイズ形式でご紹介。あなたはいくつ正解できるでしょうか?さっそく挑戦してみてください。
Q1 : ゼムクリップが紙をしっかり留められるのは、針金のどんな性質を利用しているからでしょうか? 磁性 重さ ばね性(弾力性) 硬さ
ゼムクリップは、鋼鉄の針金が持つ「ばね性(弾力性)」を利用しています。針金を二重楕円型に曲げた形状により、紙を差し込むと内側の針金が外側へ押し広げられ、その反発力で紙をしっかり挟み込む仕組みです。弾性限界を超えない範囲で変形するため、紙を抜いた後は元の形に戻ります。強く引き伸ばして塑性変形させてしまうと挟む力が失われます。この単純な物理原理こそがゼムクリップの発明の本質なのです。
Q2 : ノルウェー人ヨハン・ヴァーラーが、1899年に最初にペーパークリップの特許を取得した国はどこでしょうか? ノルウェー アメリカ イギリス ドイツ
当時のノルウェーには特許制度が十分に整備されていなかったため、ヨハン・ヴァーラーは1899年にドイツで最初にクリップの特許を取得しました。その後1901年にはアメリカでも特許を取得しています。ただし彼の設計は現在一般的なダブルオーバル型とは異なる形状でした。それでもノルウェーでは長らく「ペーパークリップ発明者」として称えられ、国民的な英雄として語り継がれていきました。
Q3 : ゼムクリップの素材として最も一般的に使われているものは何でしょうか? 鋼鉄(スチール)ワイヤー アルミニウム 銅線 プラスチック
ゼムクリップの大半は、鋼鉄(スチール)の針金に亜鉛めっきなどを施したものでできています。スチールは強度と適度な弾力を兼ね備えているため、紙をしっかり挟みつつ変形しにくく、ゼムクリップの材料として最も理想的です。表面にめっきを施すことで錆びにくくなります。近年はカラフルな樹脂コーティングを施したものやプラスチック製・真鍮製のものもありますが、事務用の定番はやはりスチール製です。
Q4 : マイクロソフト社のOffice製品に登場した、ゼムクリップをモチーフにしたアシスタントキャラクターの愛称は何でしょうか? ペーパーマン クリッピー(Clippy) ジェムくん クリッパー
1990年代後半から2000年代前半のMicrosoft Officeに搭載されていた「Officeアシスタント」の代表キャラクターが、ゼムクリップをモチーフにした「クリッピー(Clippy)」です。正式名称は「Clippit(クリッピット)」ですが、世界中で愛称の「Clippy」で親しまれました。文章作成時に頻繁に現れて助言することから賛否両論となり、Office 2007で廃止されましたが、近年リバイバル人気を得ています。
Q5 : 日本で事務用品として販売されているゼムクリップの「小サイズ」の長さは、おおよそどれくらいでしょうか? 約18mm 約50mm 約28mm 約80mm
日本で一般的に流通しているゼムクリップは、小サイズが約28mm、中サイズが約32mm、大サイズが約50mm程度となっています。最もよく文具店で見かける定番サイズは小または中で、名刺やA4書類数枚を挟むのに適しています。大サイズは資料の束を一時的にまとめる用途で使われます。メーカーや規格によって若干前後しますが、小サイズはおおよそ28mm前後と覚えておくと良いでしょう。
Q6 : 第二次世界大戦後にアメリカが実施した「オペレーション・ペーパークリップ(Operation Paperclip)」とは何の作戦でしょうか? ドイツの兵器をアメリカ本土へ輸送する作戦 ナチスの文書を押収する作戦 日本の科学者を調査する作戦 ドイツの科学者・技術者を秘密裏にアメリカへ連行する作戦
オペレーション・ペーパークリップは、第二次世界大戦終結後の1945年から1959年まで行われた、アメリカ陸軍情報部による作戦です。ナチスドイツの優秀な科学者や技術者を人材として確保し、秘密裏にアメリカへ移送しました。特にロケット技術のヴェルナー・フォン・ブラウンらが有名で、後のNASAのアポロ計画にも大きく貢献しました。作戦名は該当者のファイルにゼムクリップで印をつけたことに由来するとされています。
Q7 : ゼムクリップの名の由来となった「Gem Manufacturing Company」はどこの国の会社でしょうか? アメリカ イギリス ドイツ フランス
ゼムクリップの名称の由来となった「The Gem Manufacturing Company Ltd.」は、19世紀後半のイギリス(ロンドン)に存在した製造会社です。この会社が二重楕円型の針金クリップを「Gem Paper Clip」の名称で販売し、世界中に普及させました。アメリカの文具会社Cushman & Dennisonが北米で「Gem」の商標を登録したことでアメリカでもこの名称が広まり、結果としてGem型が世界標準の形として定着しました。
Q8 : ゼムクリップの名前「ゼム(Gem)」の由来は何でしょう? イギリスの製造会社「Gem Manufacturing Company」の名前 宝石のように美しいから 発明者ヨハン・ヴァーラーの愛称 ドイツ語で「留める」という意味
「ゼム」は、19世紀後半のイギリスで二重楕円型のクリップを生産・販売していた「The Gem Manufacturing Company Ltd.(ジェム製造会社)」という会社名に由来します。この会社がGem Paper Clipの名前で広く流通させたため、商品名がそのまま形状の一般名称として定着しました。日本語で「ゼムクリップ」と呼ばれているのはその名残で、英語圏でも「Gem clip」と呼ばれることが非常に多いのです。
Q9 : 現在最も一般的なダブルオーバル型(二重楕円型)のゼムクリップが登場したのは何世紀でしょうか? 17世紀 19世紀 20世紀 18世紀
現在私たちが目にするダブルオーバル型のゼムクリップは、19世紀後半のイギリスで誕生しました。イギリスのGem Manufacturing社が1870年代頃から生産を開始し、1890年代には広告でも確認できるようになっています。それ以前は紙を留めるにはピンや糸、リボンなどが使われていましたが、針金の弾力を利用して滑らせて挟む画期的なデザインとして急速に普及していきました。
Q10 : 第二次世界大戦中、ナチスドイツ占領下でゼムクリップを襟につけることが抵抗の象徴となった国はどこでしょうか? デンマーク フィンランド ノルウェー スウェーデン
第二次世界大戦中、ナチスドイツに占領されたノルウェーでは、国民がゼムクリップを襟や上着につけることで「我々は団結している」という意思表示を行いました。紙をまとめるクリップの姿が「国民を結束させる」というメッセージに重ねられたのです。ナチスはこれを察知して着用を禁じ、身につけた者は逮捕されることもありました。ノルウェー人ヴァーラーが特許を取っていたことも象徴性を高めています。
まとめ
いかがでしたか? 今回はゼムクリップクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はゼムクリップクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。