ブラームスの交響曲第4番ホ短調の終楽章が採用している形式は?
ブラームスの交響曲第4番ホ短調(1885年初演)の終楽章は、パッサカリア形式で書かれています。パッサカリアは、低音部で繰り返される主題(低音主題)の上にさまざまな変奏を重ねていく形式です。この楽章では、バッハのカンタータに由来する主題が低音で何度も反復され、その上に多彩な変奏が積み重ねられていきます。ロンド形式は主題が繰り返し戻ってくる形式、ソナタ形式は提示・展開・再現の三部からなる形式、三部形式はA-B-Aの構成を指し、いずれも終楽章の構造とは異なります。古い形式を用いて重厚な響きを生み出した点は、過去の音楽を尊重しながら新しさを求めたブラームスの姿勢の表れとして知られています。