世界中の歌劇場を熱狂させてきた名作オペラの数々には、作曲家の情熱と時代背景が凝縮されています。本記事では、誰もが耳にしたことのある有名な歌劇の作曲家や舞台設定、名場面に関する知識を問う10問のクイズをご用意しました。オペラ初心者から愛好家まで、知識を試しながら芸術の奥深さに触れてみてください。
Q1 : ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」は全体で何部作か? 2部作 3部作 5部作 4部作
「ニーベルングの指環」は「ラインの黄金」「ワルキューレ」「ジークフリート」「神々の黄昏」からなる4部作で、序夜と3日間の物語として構成されています。北欧神話とゲルマン伝説を題材にした大作で、全曲の上演には約15時間を要する、オペラ史上最大規模の作品の一つです。
Q2 : 歌劇「フィガロの結婚」の作曲家は誰か? モーツァルト ロッシーニ ベートーヴェン ハイドン
「フィガロの結婚」は1786年にウィーンで初演されたモーツァルトの歌劇で、ボーマルシェの戯曲を原作としています。貴族と使用人たちの恋愛と駆け引きを描いた喜劇で、序曲や「もう飛ぶまいぞこの蝶々」などの名曲を含み、モーツァルトのオペラの中でも特に人気の高い作品です。
Q3 : 歌劇「ラ・ボエーム」の作曲家は誰か? レオンカヴァッロ マスカーニ プッチーニ チレア
「ラ・ボエーム」はプッチーニが1896年に発表した歌劇で、パリの屋根裏部屋に暮らす貧しい芸術家たちの青春と、お針子ミミとの悲恋を描いています。「冷たい手を」などの美しいアリアで知られ、ミュージカル「レント」の原案にもなった、世界中で愛され続ける作品です。
Q4 : モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の主人公のモデルとなった伝説的人物は誰か? ファウスト ドン・キホーテ ハムレット ドン・ファン
「ドン・ジョヴァンニ」は、スペイン起源の伝説的な放蕩貴族ドン・ファン(ドン・フアン)を主人公のモデルとした歌劇です。数々の女性を誘惑しながら生きる主人公が、最後に殺した騎士長の石像によって地獄へ引き込まれる結末が描かれ、モーツァルトとダ・ポンテによる傑作として高く評価されています。
Q5 : モーツァルトの歌劇「魔笛」で、アリア「復讐の心は地獄のように」を歌う人物は誰か? パミーナ パパゲーナ 夜の女王 三人の侍女
このアリアは「夜の女王のアリア」として知られ、劇中で最も有名な場面の一つです。夜の女王が娘のパミーナに、タミーノを殺さなければ親子の縁を切ると迫る場面で歌われます。ソプラノの高音域の技巧が極めて要求される難曲で、F6までの高音が特徴的な、オペラ史上屈指の名アリアとされています。
Q6 : ヴェルディの歌劇「アイーダ」の舞台となる国はどこか? ギリシャ ローマ ペルシャ エジプト
「アイーダ」は古代エジプトを舞台にした歌劇で、スエズ運河開通を記念してエジプトのカイロで初演されました。エジプトの将軍ラダメスと、敵国エチオピアの王女ながら奴隷として囚われているアイーダとの身分違いの恋を描いています。壮大な「凱旋行進曲」でも知られる、ヴェルディ中期の代表作です。
Q7 : イタリア・ミラノにある、世界的に有名な歌劇場の名称は? メトロポリタン歌劇場 スカラ座 オペラ・ガルニエ ウィーン国立歌劇場
スカラ座(テアトロ・アッラ・スカラ)は1778年に開場したミラノの歌劇場で、世界三大歌劇場の一つに数えられます。ヴェルディやプッチーニなど多くのイタリア・オペラの初演の舞台となり、現在も世界最高峰の歌手や指揮者が出演する名門として知られています。
Q8 : プッチーニが未完のまま死去し、弟子が補筆完成させた歌劇はどれか? ヴェルディ作曲作品ではない点に注意 レオンカヴァッロ トゥーランドット マスカーニ
「トゥーランドット」はプッチーニ最後の歌劇で、1924年に作曲途中で病死したため未完となりました。弟子のフランコ・アルファーノが残されたスケッチをもとに終幕を補筆し、1926年にスカラ座で初演されています。「誰も寝てはならぬ」のアリアが特に有名な作品です。
Q9 : 歌劇「蝶々夫人」の作曲家は誰か? プッチーニ ヴェルディ ロッシーニ ドニゼッティ
「蝶々夫人」はイタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニが1904年に初演した歌劇です。長崎を舞台に、アメリカ海軍士官ピンカートンと芸者蝶々さんの悲恋を描いた作品で、プッチーニの代表作の一つとして世界中の歌劇場で頻繁に上演されています。初演時は不評でしたが、改訂後に大成功を収めました。
Q10 : 歌劇「カルメン」の作曲家は誰か? グノー ビゼー マスネ サン=サーンス
「カルメン」はフランスの作曲家ジョルジュ・ビゼーが1875年に発表した歌劇です。スペインのセビリアを舞台に、自由奔放な女性カルメンと兵士ドン・ホセの恋愛と悲劇的な結末を描いています。「ハバネラ」や「闘牛士の歌」など有名な旋律が多く、世界で最も上演回数の多いオペラの一つとされています。
Q11 : 『フィガロの結婚(Le nozze di Figaro)』の作曲者は誰か? ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト ジュゼッペ・ヴェルディ リヒャルト・ワーグナー
『フィガロの結婚(Le nozze di Figaro)』K.492はヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが1786年に作曲したイタリア語オペラで、台本はロレンツォ・ダ・ポンテがピエール=オーギュスタン・カロン・ド・ボーマルシェの戯曲を基に作成した。ウィーンでの初演以降、古典派オペラの代表作として高く評価されていることから、本作の作曲者はモーツァルトが正しい。
Q12 : 「フラワー・デュエット(Flower Duet)」が登場するオペラは次のうちどれか? シチリア島の夕べ(ビゼー) エルナーニ(ヴェルディ) ラクメ(ドリーブ) イドメネオ(モーツァルト)
「フラワー・デュエット(Sous le dôme épais)」はレオ・ドリーブ(Léo Delibes)作曲のオペラ『ラクメ(Lakmé)』第1幕に登場する二重唱で、主にソプラノとメゾソプラノによって歌われる非常に有名なアンサンブルである。東洋的な色彩を帯びた旋律と和音進行が特徴で、オペラの枠を超えてコマーシャルや映画音楽にも多用されるため、『ラクメ』が正解である。
Q13 : 「乾杯の歌(Brindisi)『乾杯、楽しい杯を』が含まれるのはどのオペラか? リゴレット(ヴェルディ) イル・トロヴァトーレ(ヴェルディ) ドン・カルロ(ヴェルディ) ラ・トラヴィアータ(ヴェルディ)
『ラ・トラヴィアータ』(La Traviata)第1幕には有名な乾杯の歌(Brindisi)「Libiamo ne' lieti calici」が登場する。この曲は舞踏会の場面でアルフレードとヴィオレッタを中心に歌われ、軽快で陽気な二重唱・合唱として知られている。作曲はジュゼッペ・ヴェルディで、原作はデュマ・フィスの『椿姫』に基づいているため、乾杯の歌が含まれる作品として『ラ・トラヴィアータ』が正解である。
Q14 : モーツァルト作曲の『魔笛(Die Zauberflöte)』の作曲者は誰か? ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト ジョアキーノ・ロッシーニ ガエターノ・ドニゼッティ ガブリエーレ・フォーレ
『魔笛(Die Zauberflöte)』はヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが1791年に作曲したドイツ語の歌劇(Singspiel)で、台本はエマヌエル・シカネーダーによる。モーツァルトの晩年の作品であり、ナチュラルさと象徴性、教育的主題を併せ持つ点が特徴で、初演は1791年にウィーンのフライシュ劇場で行われた。したがって作曲者としてモーツァルトが正解である。
Q15 : ワーグナーの楽劇《ニーベルングの指環》4部作の第1作(物語の始まり)に当たるのはどれか? ワルキューレ(Die Walküre) ラインの黄金(Das Rheingold) ジークフリート(Siegfried) 神々の黄昏(Götterdämmerung)
リヒャルト・ワーグナーの《ニーベルングの指環》(Der Ring des Nibelungen)は4部作からなり、その配列は通例『ラインの黄金(Das Rheingold)』→『ワルキューレ(Die Walküre)』→『ジークフリート(Siegfried)』→『神々の黄昏(Götterdämmerung)』である。物語上および上演順において最初に位置するのが『ラインの黄金』で、神話的世界の導入部として指環譚の発端を描くため、第1作に当たるのは『ラインの黄金』である。
Q16 : オペラ『エフゲニー・オネーギン』の作曲者は誰か? ピョートル・チャイコフスキー モデスト・ムソルグスキー ニコライ・リムスキー=コルサコフ アレクサンドル・ボロディン
『エフゲニー・オネーギン』(原題:Евгений Онегин)はピョートル・チャイコフスキーが作曲した全3幕のロシア語オペラで、台本はアレクサンドル・プーシキンの同名詩劇を基にした。チャイコフスキーは1877年から1878年にかけて作曲し、初演は1879年にモスクワで行われた。本作はロシアの抒情性と西欧オペラの影響が融合した作品として評価が高く、主要な登場人物であるタチヤーナとオネーギンの心理描写が特に有名であるため、作曲者としてチャイコフスキーが正解である。
Q17 : 『ハバネラ(恋は野の鳥)』のアリアが登場するオペラはどれか? カルメン(ビゼー) カルメン(ビゼー) ラ・トラヴィアータ(ヴェルディ) 蝶々夫人(プッチーニ)
『ハバネラ(L'amour est un oiseau rebelle)』はジョルジュ・ビゼーのオペラ『カルメン』第1幕でカルメンが歌う有名なアリアである。歌詞と旋律が印象的で、オペラ界のみならず広くクラシック音楽の代表的な曲として知られている。作品はフランス語で書かれ、初演は1875年パリのオペラ=コミック座で行われた。よってこのアリアが登場するのは『カルメン』であり、選択肢の中では該当する項目が正解である。
Q18 : 「誰も寝てはならぬ(Nessun dorma)」はどのオペラのアリアか? トスカ(プッチーニ) 蝶々夫人(プッチーニ) トゥーランドット(プッチーニ) ラ・ボエーム(プッチーニ)
『Nessun dorma(誰も寝てはならぬ)』はジャコモ・プッチーニ作曲の未完のオペラ『トゥーランドット』第3幕でカラフ王子が歌う有名なテノールアリアである。初演は1926年ミラノのスカラ座で、プッチーニの没後であるが、フランコ・アルファーノによって補筆された。力強いクライマックスと高音の決めどころで知られ、オペラ外でも頻繁に取り上げられていることから、このアリアは『トゥーランドット』に属する。
Q19 : モーツァルトのオペラ『ドン・ジョヴァンニ』の台本(リブレット)を手がけたのは誰か? ピエトロ・メタスタージオ エティエンヌ=ルイ・アントワーヌ・スクリーブ ヴィットーリオ・グレゴッチ ロレンツォ・ダ・ポンテ
『ドン・ジョヴァンニ』(Don Giovanni, K.527)のリブレットはロレンツォ・ダ・ポンテ(Lorenzo Da Ponte)によって書かれ、モーツァルトとダ・ポンテの協働により1787年にプラハで初演された。ダ・ポンテは同時期に『フィガロの結婚』『コジ・ファン・トゥッテ』のリブレットも手がけており、18世紀後半ウィーンで活動した著名なイタリア語台本作家である。このため『ドン・ジョヴァンニ』のリブレット作者としてダ・ポンテが正解となる。
Q20 : プッチーニの『蝶々夫人(Madama Butterfly)』がミラノのスカラ座で初演されたのは何年か? 1904年 1900年 1896年 1910年
ジャコモ・プッチーニの『蝶々夫人(Madama Butterfly)』は1904年2月にミラノのスカラ座で初演された。初演は評判が芳しくなく、一度は短縮上演となったが、その後プッチーニ自身の改訂を経て再構成され、最終的には現在知られる三幕版で成功を収めることになる。初演年として広く記録されているのは1904年であり、したがって1904年が正解である。