交響曲第9番の第4楽章には、フリードリヒ・フォン・シラーの詩『歓喜に寄す(An die Freude)』が用いられています。シラーは18世紀後半のドイツ文学を代表する詩人・劇作家で、この詩は自由・友愛・人類の連帯を歌った作品です。ベートーヴェンは詩の一部を選んで編曲し、独唱と合唱を交えた大規模な音楽に仕上げました。作品は1824年にウィーンで初演され、この時ベートーヴェンはほぼ聴力を失っていました。ゲーテ『ファウスト』、ハイネ、ヘルダーリンはいずれも別の作品であり、第9の歌詞とは関係ありません。