オカリナ(ocarina)は、素朴で温かい音色を持つ壺型の管楽器です。イタリアで生まれた近代オカリナにはどんな由来があるのか、どんな仕組みで音が鳴るのか、そしてゲームの世界でどう有名になったのか――知っているようで意外と知らないオカリナの世界を、クイズ形式で10問楽しみながら学んでいきましょう。
Q1 : 中国で数千年前から使われている、オカリナと同じ壺笛(土笛)の一種とされる古代楽器は何でしょうか?
中国には、オカリナと同様に容器状の胴体に息を吹き込んで音を出す「埙(シュン)」という古代楽器が存在し、その起源は新石器時代にまで遡るとされています。素焼きの土製で作られ、指孔を開閉して音階を奏でる仕組みはオカリナと共通しており、世界各地で独立して壺笛型の楽器が発展してきたことを示す例とされています。古筝や二胡は弦楽器、笙はリードを使う管楽器であり、埙とは発音原理が異なります。
Q2 : 1998年に発売され、物語の中でオカリナが重要な道具として登場する任天堂のアクションゲームは何でしょうか?
1998年に任天堂から発売されたNINTENDO64用アクションアドベンチャーゲーム「ゼルダの伝説 時のオカリナ」では、主人公リンクが入手する「時のオカリナ」が物語を進める重要なアイテムとして登場します。プレイヤーは様々な旋律を演奏することでワープや天候変化などの効果を発動させることができ、この作品を通じてオカリナという楽器の存在を知った人も多く、世界的な知名度向上に大きく貢献しました。
Q3 : 横吹き型(トランスバース型)オカリナの形状から、英語圏で付けられている愛称は何でしょうか?
横吹き型(トランスバース型)のオカリナは、丸みを帯びた胴体の両端が細くなった独特の形状をしており、その見た目がさつまいもに似ていることから、英語圏では親しみを込めて「sweet potato(スイートポテト)」という愛称で呼ばれることがあります。このニックネームは楽器の正式名称ではありませんが、形状の特徴を分かりやすく表現しているため、愛好家の間で広く使われている呼び方です。
Q4 : 近代オカリナが考案される以前から壺型の土笛が使われており、特に中南米で多数出土しているのはどの文明のものでしょうか?
近代的な改良型オカリナがイタリアで考案される以前から、壺型や鳥・動物をかたどった土笛は世界各地の古代文明で作られていました。特に中南米のアステカ文明やマヤ文明の遺跡からは、儀式や音楽に使われたとされる土製の壺笛が数多く出土しており、これらは現在のオカリナの原型の一つと考えられています。古代エジプトやインダス、ローマの文明にも独自の管楽器は存在しましたが、壺笛の出土数としては中南米が特によく知られています。
Q5 : 19世紀にジュゼッペ・ドナーティが考案した近代オカリナの指孔の数は何個だったでしょうか?
19世紀にジュゼッペ・ドナーティが考案した近代オカリナは、指孔が10個設けられた形式が基本となっていました。この10孔式は音階を演奏しやすく設計されており、長くオカリナの標準的な仕様として広まりました。現在では音域を広げるためにさらに孔を増やした12孔式(アルトC管など)も普及していますが、オカリナの近代化における原型は10孔式であったとされています。
Q6 : オカリナという名前は、イタリア・ボローニャ地方の方言で『oca』に由来するとされますが、この『oca』は何を意味する言葉でしょうか?
オカリナ(ocarina)という名称は、イタリア・ボローニャ地方の方言で「小さなガチョウ」を意味する言葉に由来するといわれています。丸みを帯びた卵型の胴体と吹き口の形状が、ガチョウの体つきや頭部の形に似ていたことから名付けられたとされています。19世紀にイタリアの発明家ジュゼッペ・ドナーティが近代的な改良型オカリナを考案した際に、この愛称がそのまま楽器名として広く定着し、現在では世界中で「オカリナ」という名前で親しまれるようになりました。
Q7 : 現在広く知られる10孔式オカリナの原型を考案したイタリアの人物は誰でしょうか?
現在広く知られる10孔式オカリナの原型は、19世紀半ばにイタリア・ボローニャ近郊ブドリオ出身の発明家ジュゼッペ・ドナーティによって考案されました。彼は1853年頃から独自の改良を重ね、音階をより正確に演奏できる指孔の配置を開発し、1860年代にこの楽器を発表しました。ヴィヴァルディやパガニーニは著名な作曲家・演奏家ですがオカリナの考案者ではなく、ダ・ヴィンチも楽器発明者としては誤った選択肢です。ドナーティの功績により、オカリナは民族楽器から広く普及する楽器へと発展しました。
Q8 : 楽器分類学上、オカリナが属するグループとして正しいものはどれでしょうか?
楽器分類学(ホルンボステル=ザックス分類)において、オカリナは空気の振動によって音を出す「気鳴楽器(エアロフォン)」に分類されます。具体的には、容器状の胴体に空気を吹き込み、鋭い縁(エッジ)に空気の流れを当てることで音を発生させる「壺笛(ヴェッセル・フルート)」というグループに属します。弦を振動させる弦楽器、打って音を出す打楽器、膜を振動させる膜鳴楽器とは全く異なる発音原理を持つ楽器です。
Q9 : オカリナの素材として、最も伝統的で一般的なものはどれでしょうか?
オカリナは伝統的に陶土を焼いて作られるセラミック製のものが最も一般的です。粘土を成形して窯で焼成することで、独特の温かみのある柔らかい音色が生まれるとされています。近年では樹脂やプラスチック製、木製の製品も製造されていますが、本格的な演奏用や工芸品としては今なお陶器製が主流です。金属やガラス、竹を主材料とするオカリナは一般的ではなく、伝統的な製法とは異なります。
Q10 : オカリナが音を出す仕組みとして正しいものはどれでしょうか?
オカリナはクラリネットやサックスのようなリード(reed)を使わず、尺八やフルートと同じ「エアリード式」の発音原理を持つ楽器です。吹き込まれた息が歌口の鋭いエッジ部分に当たることで空気の渦(エッジトーン)が発生し、それが胴体内部の空気を共鳴させることで音になります。指孔を開閉して胴体内の実効容積を変化させることで音程を変える仕組みで、これはフルート属とは異なる独自の発音方式です。
まとめ
いかがでしたか? 今回はオカリナクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はオカリナクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。