ハーモニカは小さな本体に大きな奥深さを秘めた楽器です。発音の仕組みや楽器分類、ベンド奏法やクロスハープといった演奏技法、歴史に名を残す発明者やメーカー、そして名手として知られるミュージシャンまで、知れば知るほど奥が深い世界が広がっています。この記事では、そんなハーモニカの魅力を10問のクイズ形式でたどっていきます。あなたはいくつ正解できるでしょうか。さっそく挑戦してみましょう。
Q1 : 1821年頃にドイツでフリーリードの原理を用いた小型楽器を考案し、ハーモニカの発明者として一般に名前が挙げられる人物は誰か? マティアス・ホーナー ヨハン・シュトラウス アドルフ・サックス クリスティアン・フリードリヒ・ルートヴィヒ・ブッシュマン
1821年、ドイツの発明家クリスティアン・フリードリヒ・ルートヴィヒ・ブッシュマンがフリーリードの原理を用いた小型楽器を考案し、これがハーモニカの原型になったとされている。その後1857年にマティアス・ホーナーが量産体制を整えて世界的に広める役割を果たしたが、発明者として名前が挙がるのはブッシュマンである。なおアドルフ・サックスはサクソフォーンの発明者として知られる人物である。
Q2 : クロマチックハーモニカの特徴として正しいものはどれか? 弦を押さえることで半音を出せる 穴を強く吹くことでしか半音を出せない 半音は一切出せない構造になっている 側面のボタン(スライドレバー)を押すことで半音を出せる
クロマチックハーモニカは本体側面にスライドレバー(ボタン)が備えられており、これを押し込むことで内部の空気の通り道が切り替わり、半音上がったリードが鳴る仕組みになっている。この機構によって単音で半音階を含むすべての音を演奏できるため、ダイアトニックハーモニカでは難しい複雑な旋律の演奏が可能になり、ジャズやクラシックなど幅広い音楽ジャンルで使用されている。
Q3 : ブルースハーモニカ奏者が、CのハーモニカでキーGの曲を演奏するなど、曲のキーより完全4度下のハーモニカを用いる奏法上の立場を何と呼ぶか? クロスハープ(セカンドポジション) ストレートハープ(ファーストポジション) サードポジション ユニゾン奏法
ブルースやロックのハーモニカ演奏では、楽器本来の調をそのまま同じキーの曲で使う「ストレートハープ(ファーストポジション)」に対し、曲のキーより完全4度下のハーモニカ(例えばキーGの曲にCハーモニカ)を使う奏法が広く用いられ、これを「クロスハープ」または「セカンドポジション」と呼ぶ。吸い込み主体のベンドを使いやすくブルース特有の表現に適しているため、定番の奏法として知られている。
Q4 : ギターを弾きながら同時にハーモニカを演奏するシンガーソングライターが、両手を使わずにハーモニカを口元に固定するために使う器具を何と呼ぶか? カポタスト ピックガード ネックラック(ハーモニカホルダー) チューナー
ボブ・ディランなどのフォークやロック系のシンガーソングライターがよく用いるのが、首にかけてハーモニカを口の高さに固定する金属製の器具で、一般にネックラックやハーモニカホルダーと呼ばれている。これを使うことでギターを両手で演奏しながら同時にハーモニカも吹くことができ、弾き語りスタイルの定番の組み合わせとして広く親しまれてきた。
Q5 : 代表曲「Isn't She Lovely」などでクロマチックハーモニカの印象的な演奏を披露し、シンガー・作曲家としても知られるモータウン出身のミュージシャンは誰か? マイケル・ジャクソン スティーヴィー・ワンダー レイ・チャールズ マーヴィン・ゲイ
スティーヴィー・ワンダーはシンガー・作曲家として広く知られる一方、クロマチックハーモニカの名手としても高く評価されており、代表曲「Isn't She Lovely」をはじめ数多くの楽曲で印象的なハーモニカソロを披露している。その演奏はポピュラー音楽の中でハーモニカが単なる脇役ではなく主役にもなり得る楽器であることを広く知らしめた代表例として知られている。
Q6 : 10ホールのダイアトニック・ハーモニカなどで、息の圧力や口腔内の形を変化させることで本来出ない音程を作り出す奏法を何と呼ぶか? ベンド奏法(ベンディング) タンギング ビブラート オーバーブロー
ダイアトニックハーモニカは基本的に1つの穴につき決まった音階の音しか出せない構造だが、吹き込む息の圧力や口腔内の形状を微妙に変化させてリードにかかる気流を調整することで、本来出せない半音階的な音を作り出す奏法を「ベンド(ベンディング)」と呼ぶ。ブルースやロックのハーモニカ演奏では表現力を広げる重要な技法として非常によく用いられている。
Q7 : 1857年にドイツ南西部トロッシンゲンで創業し、現在も世界的に知られるハーモニカメーカーはどこか? ヤマハ スズキ ホーナー(Hohner) トンボ楽器製作所
ホーナー社は1857年にマティアス・ホーナーがドイツ南西部トロッシンゲンで創業したフリーリード楽器メーカーで、ハーモニカやアコーディオンを中心に世界最大級の生産規模を誇り、ブルースハープなど現在も定番として使われるモデルを多数生み出してきた老舗企業として知られる。なお鈴木楽器製作所やトンボ楽器製作所は日本を代表するハーモニカメーカーである。
Q8 : 上下2段にリードを配置し、音程をわずかにずらして調律することでうなり(ビート)を生む、日本の学校教育でも広く使われてきたハーモニカの種類は何か? クロマチックハーモニカ トレモロハーモニカ ダイアトニックハーモニカ オクターブハーモニカ
トレモロハーモニカは上下2段にリードを配置し、同じ音名でもわずかに音程を違えて調律することで、音が重なったときにうなり(トレモロ)が生じるように作られている。日本では戦後の音楽教育で広く採用され、学校教材用ハーモニカとして親しまれてきた。一方、ブルースで多用されるのはダイアトニック、単音で半音階を出せるのはクロマチックハーモニカである。
Q9 : ハーモニカの発音原理として正しいものはどれか? 弦が振動して音を出す 金属製のリード(弁)が振動して音を出す 空気の渦によって音を出す 膜が共鳴して音を出す
ハーモニカはフリーリード楽器の一種で、本体内部に取り付けられた金属製の薄い板状のリード(弁)に息を吹き込んだり吸い込んだりすることで振動させ、その振動そのものが音源となって音が鳴る仕組みを持つ。同じフリーリード方式はアコーディオンやコンサーティーナなど他の楽器にも採用されている構造であり、弦楽器のように弦の振動を音源とする方式や、太鼓のように膜の振動と共鳴を利用する方式とは発音の仕組みが根本的に異なる点が特徴である。
Q10 : 楽器分類上、ハーモニカが属するグループとして正しいものはどれか? 弦鳴楽器(コルダフォン) 膜鳴楽器(メンブラノフォン) 体鳴楽器(イディオフォン) 気鳴楽器(エアロフォン)のフリーリード型
ハーモニカは、リードと呼ばれる薄い金属板に息を吹きかけたり吸い込んだりして振動させることで発音する「フリーリード」構造を持つ楽器で、楽器分類上は気鳴楽器(エアロフォン)に属する。弦の振動で音を出すギターやバイオリンのような弦鳴楽器、膜の振動を利用する太鼓のような膜鳴楽器、本体自体が振動するシンバルのような体鳴楽器とは、空気の振動を直接利用する点で発音原理が異なっている。
まとめ
いかがでしたか? 今回はハーモニカクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はハーモニカクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。