ファゴットはオーケストラの木管低音を支える楽器として知られながら、その音色や仕組みには意外と知らないことが多いもの。呼び方の由来や構造、名曲での使われ方など、知れば演奏を聴く楽しみがさらに広がる雑学が詰まっている。全10問のクイズを通して、ファゴットの奥深い世界に触れながら理解を深めていこう。
Q1 : 「ファゴット」の名称の由来とされているイタリア語fagottoの元の意味として広く知られているものはどれか。
「ファゴット」という名称は、イタリア語のfagotto(束、薪の束)に由来するという説が広く知られている。ファゴットは複数のパーツに分解して専用のケースに収納できる構造を持っており、分解して束ねられた様子が薪の束に似ていることから、この呼び名が付けられたとされている。確定した語源ではないものの、楽器の構造的特徴とよく結びつけて説明される由来説として、楽器解説の場でもたびたび広く紹介されている話である。
Q2 : ファゴットの管の組み立てに関する特徴として正しいものはどれか。
ファゴットは実際に展開すると非常に長い管を持つ楽器だが、演奏者が無理なく抱えて吹けるように、管をU字状に折り返して組み立てる構造になっている。ウイングジョイント、ブートジョイント、ベルなど複数のパーツを接続して一本の長い管を構成しており、この折り返し構造によって全体の長さを実用的な高さに抑えている。演奏の際には各パーツを順番に組み立ててから吹き始める必要があり、分解した状態では専用のケースに収納して持ち運ぶことができる。
Q3 : 次のうち、ファゴットと同じくダブルリードを用いる楽器はどれか。
ファゴットとオーボエはいずれも2枚の薄いリードを合わせて振動させるダブルリード楽器に分類される。一方でフルートは唇で作る息の流れだけで音を出すエアリード楽器であり、クラリネットとサクソフォンは1枚のリードを振動させるシングルリード楽器に分類されるため、発音の仕組みがファゴットとは異なっている。同じ木管楽器という大きな枠組みの中でも、リードの有無や枚数によって細かく系統が分かれており、音色の違いにも大きく影響している。
Q4 : ファゴットよりもさらに低い音域を担当する同属の木管楽器として知られているものはどれか。
ファゴットよりもさらに1オクターブほど低い音域を担当する木管楽器としてコントラファゴットが知られている。ファゴットと似た運指システムを持ちながら、管の全長がより長く作られているため、オーケストラの中でも最も低い音域を支える木管楽器として扱われることが多い。バスクラリネットも低音域を担う楽器だがシングルリードに分類され、チューバは金管楽器であるため、いずれもファゴット属とは異なる楽器である点に注意したい。
Q5 : ファゴットでダブルリードを実際に取り付けて演奏者の口と楽器本体をつなぐ部分の名称として正しいものはどれか。
ファゴットは「クルック」または「ボーカル」と呼ばれる、湾曲した細い金属管の先端にダブルリードを取り付けて演奏する楽器である。この部分は演奏者の唇と、折り返して組み立てられた長い管体との間をつなぐ重要な部品であり、クルックの長さや形状を変えることで音程や音色の微調整を行うことも可能である。素材や太さの違う複数のクルックを使い分けることで、曲ごとに最適な響きを探る演奏者も多く、楽器店では交換用のクルックが単体で販売されていることもある。
Q6 : オーケストラの中でファゴットが伝統的に担当する役割として最も適切なものはどれか。
ファゴットは木管楽器群の中でも低い音域を担当する代表的な楽器であり、オーケストラ編成では木管の低音部を支える役割を持つ。フルートやオーボエ、クラリネットが高音から中音を担当するのに対し、ファゴットはそれらを土台のように支える低音ラインを演奏することが多い。さらに低い音域を担当する同属の楽器としてコントラファゴットも知られており、木管の低音を担う重要な一族を形成している。管弦楽曲ではしばしば重厚な響きを添える役割も担う。
Q7 : プロコフィエフの音楽物語「ピーターと狼」において、ファゴットの音色が表現している登場人物は誰か。
「ピーターと狼」では登場人物ごとに特定の楽器が割り当てられており、物語を聴くだけで誰が登場しているか分かる仕組みになっている。小鳥はフルート、猫はクラリネット、狼はホルンが担当する中で、重厚で低く渋みのある音色を持つファゴットは主人公ピーターの祖父であるおじいさんを表現する楽器として使われている。その歩き方や口調を思わせるような、少しユーモラスで親しみやすい旋律が特徴的で、子ども向けの演奏会でもよく取り上げられる。
Q8 : ファゴットの管体に一般的に使われている木材として最も適切なものはどれか。
ファゴットの管体には主にメイプル(カエデ)材が使われることが一般的である。硬く緻密な木質を持つメイプルは、長い管体を組み上げた際の耐久性に優れ、ファゴット特有の深みのある落ち着いた音色を生み出すのにも適しているとされている。なお指で操作するキー部分には金属が使われ、リードに触れるクルックなどの金属部品と組み合わせて楽器全体が構成されている。木材の質や仕上げによって、楽器ごとの音色の個性にも違いが生まれる。
Q9 : ファゴットという楽器は発音の仕組みの違いによって楽器分類上どのグループに属するか。
ファゴットはオーボエやコーラングレ(イングリッシュホルン)と同じダブルリード楽器に分類される木管楽器である。2枚の薄い葦を向かい合わせに重ねて作ったリードを演奏者が唇で挟み込み、そこへ息を送り込んでリード自体を振動させ、その振動が長い管体の中を伝わって音になる仕組みを持つ。シングルリードのクラリネットやサクソフォン、唇の振動で鳴る金管楽器とは発音の原理そのものが異なる点が特徴である。なおリードの材料には主にアシという植物が使われ、演奏者自身が削って調整することも多い。
Q10 : 日本語で「ファゴット」と呼ばれる楽器は、英語ではどのように呼ばれているか。
日本語で使われる「ファゴット」という呼び名は、イタリア語のfagottoに由来する呼称である。これに対して英語圏では同じ楽器を指してbassoon(バスーン)と呼ぶのが一般的で、フランス語でもbasson、ドイツ語ではFagottと呼ばれるなど、言語によって呼び方が異なっている。呼称が違っても指している楽器自体は同一であり、オーケストラの編成表記や楽譜の解説などで混同しないよう、名称の対応関係を知っておくと理解の助けになる。
まとめ
いかがでしたか? 今回はファゴットクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はファゴットクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。