ひらひらと舞う姿に、思わず目を奪われるチョウ。色とりどりの翅、不思議な変身、長い旅をする種類まで、その生態は驚きに満ちています。身近な存在のようで、実はよく知らないことも多いのではないでしょうか。今回はそんなチョウの世界をテーマに、生態・分類・体のつくり・有名な種類まで幅広く出題する全10問のクイズをご用意しました。あなたは何問正解できるか、ぜひ挑戦してみてください。
Q1 : チョウは「翅(はね)」の表面が細かい何で覆われている?
チョウやガが属するグループは「鱗翅目(りんしもく/Lepidoptera)」と呼ばれ、その名のとおり翅の表面が「鱗粉(りんぷん)」と呼ばれる微細な鱗状の構造で覆われています。鱗粉は色素や構造色によって翅の模様や色を作り出すほか、撥水性を持ち、捕食者に捕まったときに剥がれ落ちることで逃げやすくする役割もあります。指で蝶を触ると粉のようなものが付くのはこの鱗粉です。
Q2 : 蝶が成虫になる前、幼虫から成虫の間に経る、動かずに体を作り変える段階を何という?
蝶は「卵→幼虫→蛹→成虫」という完全変態を行う昆虫で、蛹(さなぎ/pupa)は幼虫の体を一度ドロドロに溶かしてから成虫の体を作り直すという劇的な変化が起こる段階です。蝶の蛹は「クリサリス(chrysalis)」とも呼ばれ、蛾の繭(まゆ)と違って糸で覆わず裸でぶら下がる種が多いのが特徴です。羽化(うか)は蛹から成虫が出てくる現象を指します。
Q3 : 鮮やかな金属光沢の青で知られる「モルフォチョウ」の青色は、色素ではなく何によって生み出されている?
モルフォチョウの青色は色素によるものではなく、翅の鱗粉に並んだ微細な凹凸構造が特定の波長(青)の光だけを強く反射する「構造色」によって生まれています。そのため標本にしても色あせることがありません。同様の原理はクジャクの羽やタマムシの体色にも見られます。色素を使わずに発色する仕組みは、近年では塗料や繊維への応用研究も進んでいます。
Q4 : 日本でよく見かけるモンシロチョウの幼虫が好んで食べる植物の科は?
モンシロチョウ(Pieris rapae)の幼虫は通称「アオムシ」と呼ばれ、キャベツ・ダイコン・コマツナ・ブロッコリーなどアブラナ科の植物の葉を食べて育ちます。このため農家にとっては害虫としても知られています。アブラナ科特有のカラシ油配糖体を成虫が嗅ぎ分けて産卵場所を決めることが分かっています。アゲハチョウ類はミカン科、キアゲハはセリ科というように、蝶は種ごとに食草が決まっています。
Q5 : 成虫の蝶の寿命は種類にもよるが、一般的にどのくらいの長さ?
多くの蝶の成虫の寿命は概ね2週間から1か月程度で、長くても数か月という種が大半です。例外的にオオカバマダラの越冬世代やキタテハ・ルリタテハなど成虫越冬する種は半年以上生きることもあります。「数時間」で死ぬのはカゲロウなど別の昆虫のイメージで、蝶ではありません。卵・幼虫・蛹の期間を含めると数か月〜1年になりますが、設問は成虫期間を問うています。
Q6 : 日本の国蝶に指定されているチョウは次のうちどれ?
日本の国蝶は1957年に日本昆虫学会によってオオムラサキ(Sasakia charonda)に選定されました。タテハチョウ科の大型のチョウで、オスの羽の表面が紫色に輝くのが特徴です。本州・四国・九州の雑木林に生息し、幼虫はエノキの葉を食べて育ちます。法律で定められたものではなく学会による選定ですが、日本を代表する蝶として広く知られています。
Q7 : 蝶が花の蜜を吸うときに使う、ストロー状の口器の名称は?
蝶の口は「口吻(こうふん/proboscis)」と呼ばれるストロー状の構造で、使わないときはゼンマイのようにくるくると巻いて頭部の下に収納されています。花の蜜を吸うときだけ伸ばして使います。幼虫(イモムシ)の時代は葉を噛むための大顎を持っていますが、成虫になると大顎は退化し、液体を吸うための口吻に変化します。
Q8 : 毎年メキシコまで数千キロもの長距離渡りをすることで有名な、北米のオレンジ色のチョウは?
モナーク(オオカバマダラ/Danaus plexippus)は北米から越冬地であるメキシコ中部の山岳地帯まで最大4000km以上を渡ることで知られています。一世代では往復できないため、数世代かけて北上・南下するという特異な生態を持ちます。幼虫はトウワタ(ミルクウィード)を食べ、毒成分を体内に蓄積するため、鳥などの捕食者から身を守ることができます。
Q9 : 世界最大級のチョウとして知られ、ニューギニアに生息する天然記念物的な蝶は?
アレキサンドラトリバネアゲハ(Ornithoptera alexandrae)はパプアニューギニアの一部にのみ生息する世界最大のチョウで、メスは翅を広げると25〜28cmにも達します。1907年に発見され、当時のイギリス国王エドワード7世の妃アレクサンドラにちなんで命名されました。生息地の破壊などにより絶滅危惧種に指定され、ワシントン条約附属書Iで国際取引が厳しく規制されています。
Q10 : チョウ目(鱗翅目)の中でバタフライ(蝶)とモス(蛾)を分ける一般的な特徴のひとつは何?
蝶の触角は先端が膨らんだ棍棒状(こん棒状)であるのに対し、蛾の触角は糸状や櫛歯状(くしばじょう)など多様な形をしているのが一般的な見分け方です。羽の枚数はどちらも4枚、脚は6本、複眼もどちらも持っているため区別になりません。ただし例外も多く、厳密な分類学的境界ではなく便宜的な区別とされています。
まとめ
いかがでしたか? 今回はバタフライクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はバタフライクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。