油絵という技法が生んだ名画たちには、時代や国を超えて人々を惹きつける独自の魅力が詰まっている。誰もが一度は目にしたことのある名作の背景には、画家たちの技巧や工夫、そして知られざる逸話が隠されている。名画の知識に自信のある人も、これから油絵の世界に触れる人も、全10問のクイズに挑戦してみよう。
Q1 : 集団肖像画の油絵「夜警」を描いたオランダの画家は誰か。
「夜警」はオランダの画家レンブラント・ファン・レインが1642年に描いた油絵で、正式名称は「フランス・バニング・コック隊長の市警団」という。当時主流だった人物を整列させる集団肖像画の形式を打ち破り、光と影を劇的に対比させる明暗法(キアロスクーロ)を用いて動きのある場面として描いた点が革新的とされる。現在はアムステルダム国立美術館の中心的な展示作品となっている。
Q2 : 印象派という名称の由来となった油絵「印象・日の出」を描いた画家は誰か。
「印象・日の出」はフランスの画家クロード・モネが1872年に故郷ル・アーヴルの港の朝景を描いた油絵で、1874年の展覧会に出品された。輪郭をはっきり描かず光の移ろいを素早い筆致で捉えるその画風を評論家が皮肉って「印象派」と呼んだことが、この芸術運動の名称の由来となった。現在はパリのマルモッタン・モネ美術館に所蔵されている。
Q3 : 貧しい農民が畑で麦の落穂を拾う様子を描いた油絵「落穂拾い」の作者は誰か。
「落穂拾い」はフランスの画家ジャン=フランソワ・ミレーが1857年に描いた油絵で、収穫後の畑に落ちた麦の穂を拾い集める三人の農婦の姿を描いている。当時軽視されがちだった農民の労働を荘厳な構図と穏やかな光の中で描き、バルビゾン派を代表する作品として高く評価された。現在はパリのオルセー美術館に所蔵されている。
Q4 : 農夫の男女が農具を手に立つ姿を描いた油絵「アメリカン・ゴシック」の作者は誰か。
「アメリカン・ゴシック」はアメリカの画家グラント・ウッドが1930年に描いた油絵で、アイオワ州の質素な木造家屋を背景に、フォークを手にした農夫とその娘とされる女性が並んで立つ姿を描いている。堅実で禁欲的なアメリカ中西部の気質を象徴する作品として広く知られ、現在はシカゴ美術館に所蔵され、パロディの題材としても頻繁に用いられている。
Q5 : 油絵具を練り上げる展色材(溶き油)として、古くから最も広く使われてきた乾性油は何か。
油絵具は顔料を油で練って作られる絵具で、その展色材として古くから最も広く用いられてきたのが亜麻の種子から採れる亜麻仁油である。空気に触れると酸化して固まる「乾性油」の性質を持ち、絵具に適度な粘りと光沢を与えるとともに、乾燥後は丈夫な塗膜を形成する。15世紀のフランドル地方でヤン・ファン・エイクらによって油絵技法が発展・普及して以来、現代に至るまで油絵の基本材料として使われ続けている。
Q6 : オランダの画家が油絵で描いた「真珠の耳飾りの少女」の作者は誰か。
「真珠の耳飾りの少女」は17世紀オランダの画家ヨハネス・フェルメールが描いた油絵で、青いターバンを巻いた少女が振り向く姿が描かれている。背景を暗く塗り少女の顔と真珠に光を集中させる明暗表現が特徴で、鮮やかな青にはラピスラズリを原料とする高価な顔料ウルトラマリンが使われたとされる。「北のモナ・リザ」とも呼ばれ、オランダのマウリッツハイス美術館に所蔵されている。
Q7 : 「ひまわり」の連作を油絵で描いたポスト印象派の画家は誰か。
「ひまわり」はオランダ出身の画家フィンセント・ファン・ゴッホが1888年から翌年にかけて南フランスのアルルで描いた油絵の連作で、黄色を基調に厚く盛り上げた絵具(インパスト技法)によって力強い質感を表現している点が特徴である。友人であった画家ポール・ゴーギャンを迎え入れる部屋を飾るために描かれたとされ、現在はロンドンのナショナル・ギャラリーなど複数の美術館に分散して所蔵されている。
Q8 : 油絵「叫び」を描いたノルウェーの画家は誰か。
「叫び」はノルウェーの画家エドヴァルド・ムンクが1893年に制作した作品で、テンペラやパステルを用いた複数のバージョンとともに油絵版も存在する。血のような赤い空の下、両手で顔を覆い口を開けた人物が描かれ、不安や絶望といった内面の感情を色彩と歪んだ線で表現した表現主義の先駆的作品として知られる。ムンク自身の実体験に基づく心象風景が描かれたとされている。
Q9 : 戦争の悲劇を描いた油絵の大作「ゲルニカ」を制作したスペインの画家は誰か。
「ゲルニカ」はスペインの画家パブロ・ピカソが1937年、スペイン内戦中にドイツ軍の空爆を受けたバスク地方の町ゲルニカの惨状に抗議して制作した大型の油絵である。灰色・黒・白のみを用いたモノクロームの画面に、苦しむ人々や動物がキュビスムの様式で描かれており、戦争の悲惨さを訴える反戦美術の代表作として世界的に知られている。現在はスペインのソフィア王妃芸術センターに所蔵されている。
Q10 : 「モナ・リザ」を描いたイタリアの画家は誰か。
「モナ・リザ」は15世紀末から16世紀初頭にかけてレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた油絵の肖像画で、現在はフランスのルーヴル美術館に所蔵され世界で最も有名な絵画の一つとされている。輪郭をぼかして立体感を出す「スフマート」という油絵ならではの技法が用いられており、見る角度によって微笑みの印象が変化して見えることでも知られる。ダ・ヴィンチは完成後も生涯にわたり手元に置き加筆を続けたと伝えられている。
まとめ
いかがでしたか? 今回は油絵クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は油絵クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。