クロスステッチは、たった一つの「X字」を繰り返すだけで模様が完成する、初心者にも親しみやすい刺しゅう技法です。専用の布や糸、針の選び方から、図案の読み方、歴史的なサンプラーの世界まで、クロスステッチにまつわる基礎知識を10問のクイズで確認してみましょう。あなたはいくつ正解できるでしょうか。
Q1 : 現存する最古の年代入りイギリスのサンプラーとされ、ヴィクトリア&アルバート博物館に所蔵されている1598年制作のサンプラーは、誰の作とされているか?
ジェーン・ボストックのサンプラーは1598年に制作されたとされ、年代が明記されたものとしてはイギリス最古のサンプラーの一つに数えられています。現在はロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館に所蔵されており、親族の誕生を記念して作られたと考えられ、アルファベットや動植物の模様が丁寧に刺しゅうされています。当時の女性の教育や家庭内の記録文化を伝える資料としても高く評価されています。
Q2 : クロスステッチと似た技法だが、キャンバス地全体を糸で覆い尽くし下地の布が見えないように仕上げる刺しゅう技法は何と呼ばれるか?
ニードルポイントは、キャンバス地の織り目をタントステッチなどのステッチですべて埋めていく刺しゅう技法で、完成すると下地の布がまったく見えなくなるほど糸で覆い尽くされるのが特徴です。これに対しクロスステッチは、模様の部分だけをX字のステッチで刺していくため、背景となる布地がそのまま見える部分が残ることが多く、この点で仕上がりの印象や用途がニードルポイントとは異なります。
Q3 : クロスステッチで使う25番刺しゅう糸は、通常何本の細い糸がより合わさってできているか?
25番刺しゅう糸は、6本の細い糸がゆるくより合わさって1本の束になった状態で販売されている刺しゅう糸です。刺す際にはこの束から必要な本数だけを1本ずつ引き抜き、布のカウント数(織り目の細かさ)に応じて1本どり、2本どり、3本どりなどと使い分けます。例えば標準的な14カウントのアイーダクロスでは2本どりにするのが一般的とされており、糸の本数によって仕上がりの立体感や色の濃淡が変わります。
Q4 : 古くからヨーロッパで作られてきた、アルファベットや図柄をクロスステッチで刺した練習用・記念用の作品は何と呼ばれるか?
サンプラーは、アルファベットや数字、動植物などの模様を刺しゅうし、技術の習得や記録を目的として作られた作品のことです。特に17世紀から19世紀のヨーロッパでは、少女たちが針仕事の教育の一環として自分の名前や制作年、家族の情報などを刺したサンプラーを仕上げる習慣が広く見られました。現存する古いサンプラーの多くは博物館などに所蔵されており、当時の教育や生活文化を伝える貴重な史料としても扱われています。
Q5 : 布に直接クロスステッチの目を数えるのが難しい生地(Tシャツなど)に刺す際、目印として使われる仮の織物は何と呼ばれるか?
ウェイストキャンバスは、織り目が数えにくい布の上に仮にしつけ縫いなどで固定し、目安のマス目として使う特殊なキャンバス地です。この上からクロスステッチを刺し進め、刺し終えたあとにキャンバスの糸を1本ずつ湿らせながら引き抜いて取り除くことで、Tシャツやトートバッグなど本来クロスステッチに向かない布地にも模様を仕上げることができます。「ウェイスト(使い捨て)」という名前の通り、役目を終えたら不要になる道具です。
Q6 : クロスステッチの図案(パターン)は、一般的にどのような形で表されるか?
クロスステッチの図案は、方眼用紙のようなマス目(グリッド)状のチャートで表され、チャート上の1マスが実際の布の1マス、つまり1つのX字ステッチに対応します。各マスは色や記号で塗り分けられており、それぞれの色に対応する刺しゅう糸のメーカーと色番号が凡例として示されるのが一般的です。刺す人はこのチャートと布の織り目を照らし合わせながら数えて刺し進めていくため、図案を正確に読み取る力がクロスステッチには欠かせません。
Q7 : クロスステッチの刺しゅう糸として世界的に広く使われている、フランス発祥の老舗ブランドはどこか?
DMC(ディーエムシー)は、フランス・ミュルーズを発祥とする300年以上の歴史を持つ老舗の繊維・刺しゅう糸メーカーです。クロスステッチに使う25番刺しゅう糸は色ごとに番号で管理されており、世界中で販売されている多くのクロスステッチ図案がDMCの色番号を基準にして糸の色を指定していることから、クロスステッチ愛好者の間では事実上の世界標準ブランドとして広く認知されています。
Q8 : クロスステッチの基本となるステッチの形はどれか?
クロスステッチは、その名の通り2本の斜めの糸を交差させて「X字(バツ印)」の形を作る刺しゅう技法です。布の織り目のマス目ひとつに対してX字をひとつ刺していき、これを何百、何千と積み重ねることで点描のように模様や絵柄を表現します。布の縦糸・横糸の数を数えながら刺す「数え刺し」の代表的な技法で、方眼状の図案(チャート)通りに同じ形を繰り返し刺すだけで作品が完成するため、刺しゅう初心者でも取り組みやすいジャンルとして世界中で広く親しまれています。
Q9 : クロスステッチでよく使われる、格子状の織り目が特徴の布の名前は?
アイーダクロスは、縦糸と横糸がひとまとまりになって規則正しいマス目を作るように織られた綿の布で、クロスステッチに最も広く使われる定番の生地です。マス目の数(カウント)によって11カウント、14カウント、18カウントなどの種類があり、数字が大きいほど1インチあたりのマス目が細かくなるため、同じ図案を刺しても仕上がりのサイズが小さくなります。目が数えやすく初心者にも扱いやすいことから、クロスステッチ入門用の布として広く販売されています。
Q10 : クロスステッチで一般的に使われる針の特徴として正しいものはどれか?
クロスステッチには「タペストリーニードル」と呼ばれる、先端が丸く尖っていない針を使うのが一般的です。アイーダクロスなどの織り目にできた穴に糸を通して刺していくため、先が鋭い針のように布の繊維を裂いてしまう心配がなく、目を傷めずにきれいに刺し進めることができます。一般的な洋裁や普通の刺しゅうで使う先の尖った針とは異なる道具であり、手芸店では「クロスステッチ針」として専用のものが販売されています。
まとめ
いかがでしたか? 今回はクロスステッチクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はクロスステッチクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。