フリークライミングの世界には、道具の使い方から登り方のスタイル、指先の技術、そして歴史に名を刻んだクライマーたちの偉業まで、知れば知るほど奥深い知識が詰まっています。このクイズでは、そんなフリークライミングにまつわる基礎知識から興味深いトピックまでを全10問でご紹介します。あなたはいくつ正解できるでしょうか。ぜひ挑戦してみてください。
Q1 : 1991年に世界で初めてグレード9a(5.14d相当)のルート「アクション・ダイレクト」を完登したクライマーは誰か?
ドイツ人クライマーのヴォルフガング・ギュリッヒは1991年、ドイツ・フランケンユーラ地方の岩場に「アクション・ダイレクト」というルートを開拓し、当時世界最難とされたグレード9a(5.14d相当)を世界で初めて完登した。彼は自らのトレーニングのために開発した懸垂トレーニング「キャンパシング」の考案者としても知られる、近代フリークライミング史における重要人物である。
Q2 : 2017年に世界で初めてグレード9c(5.15d相当)のルート「サイレンス」を完登したクライマーは誰か?
チェコ出身のクライマー、アダム・オンドラは2017年9月、ノルウェーのフラータンゲンにある洞窟状の岩場で「サイレンス」というルートを完登し、これが世界初のグレード9c(5.15d相当)の登攀として認められた。オンドラは競技クライミングとアウトドアの岩場でのフリークライミングの両方で世界トップクラスの実績を残し続けている選手である。
Q3 : 明確な足場がない滑らかな岩肌に対し、靴底のゴムと岩との摩擦を利用して足を置く技術を何と呼ぶか?
スメアリング(smearing)とは、はっきりとした足場(ホールド)が存在しない滑らかな岩肌に対し、クライミングシューズの靴底のゴムと岩との摩擦力を利用して足を押し付けるように置き、体重を支える技術である。フランスのフォンテーヌブローなど、摩擦の効きやすい花崗岩や砂岩のエリアで特に重要とされる基本技術のひとつである。
Q4 : ボルダリングで一般的に用いられるグレード表記はどれか?
ロープを使わず短い壁を登るボルダリングでは、アメリカ発祥のVスケール(Vermin Scale)がよく用いられ、V0から始まり数字が大きくなるほど難易度が高くなる。一方、ロープを使うリードクライミングでは5.10aのようなヨセミテ・デシマル・システムやフランス式グレードが使われており、種目によって難易度の表記法が異なる点が特徴である。
Q5 : パリ2024オリンピックのスポーツクライミングは、東京2020大会と比べてどのように変更されたか?
東京2020大会ではリード・ボルダリング・スピードの3種目の合計順位で1つの金メダルを争う方式が採用されたが、性質の大きく異なるスピードと他2種目の得点を合算することに批判もあった。この反省を踏まえ、パリ2024大会からは「スピード」を独立した種目とし、「ボルダー&リード」を合算した種目とで、それぞれ別にメダルを争う2種目制に変更された。
Q6 : アレックス・オノルドが2017年に、ロープなどの安全装置を一切使わずに単独で登攀したことで世界的に有名になった、ヨセミテ国立公園の岩壁はどれか?
アレックス・オノルドは2017年6月3日、ヨセミテ国立公園にある高さ約900mの巨大な花崗岩の岩壁「エル・キャピタン」の「フリーライダー」というルートを、ロープなどの安全装置を一切使わないフリーソロ(単独無保護登攀)で完登した。世界初の快挙とされ、この模様を収めたドキュメンタリー映画『フリーソロ』はアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞し大きな話題となった。
Q7 : クライミングにおける「クラックス(crux)」とは何を指す言葉か?
クラックス(crux)とは、そのクライミングルート全体の中で最も難易度が高く、完登の成否を左右する核心的なムーブや区間を指すクライミング用語である。ルートの中盤に現れることもあれば終盤に現れることもあり、クライマーがこのクラックスをどう乗り越えるかが、そのルートを登り切れるかどうかの最大の鍵となる。
Q8 : 小さく浅いホールドの端に指を折り曲げるように引っ掛けて強く保持する、クライミングの持ち方を何と呼ぶか?
クリンプ(クリンピング)とは、小さく浅いホールドの端に指の第一関節を鋭く折り曲げるようにして引っ掛け、強い力で保持するグリップの一種である。指への負担が非常に大きい持ち方で、フリークライミングの中でも小さなホールドが多い岩場やルートで頻繁に使われる、技術と指の力の両方が求められる持ち方とされる。
Q9 : フリークライミングにおいて、ロープや道具の役割として正しい説明はどれか?
フリークライミングは手足など自分の身体の力だけを使って岩を登るクライミングスタイルであり、ロープやハーネス、カラビナなどの道具は、あくまで転落した際の安全確保(プロテクション)のためだけに用いられる。道具を掴んだり体重を預けたりして体を引き上げる登り方は「エイドクライミング」と呼ばれ、フリークライミングとは明確に区別される概念である。
Q10 : クライミングの「オンサイト」とは、どのような登り方を指す言葉か?
オンサイトとは、そのルートについて他人の登り方(ベータ)や動画などの事前情報を一切得ることなく、最初のトライで一度も落ちることなく完登することを指すクライミング用語である。事前情報を得た上での一撃は「フラッシュ」、何度も練習を重ねた末の完登は「レッドポイント」と呼ばれ、オンサイトはこれらの中でも特に評価の高い登攀スタイルとされている。
まとめ
いかがでしたか? 今回はフリークライミングクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はフリークライミングクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。
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