雪山登山に欠かせない道具、ピッケル。氷や雪を切り崩し、滑落から身を守り、時には支点として登山者の命を支える万能ツールです。その歴史はアルプス登山の黄金時代までさかのぼり、各部位には固有の名称や役割があります。今回はピッケルの構造から規格、伝説の登山家までを問う10問のクイズに挑戦してみましょう。
Q1 : 縦走など一般的な雪山登山用ピッケルの長さの目安として適切なのは?
縦走や雪山一般登山用のピッケルは、身長や用途によるが概ね60〜75cm程度が標準的とされる。直立した姿勢でピッケルを杖のように持った時、スパイクが足首〜くるぶし程度に来る長さが目安。アイスクライミング用は振りやすさ重視で50cm前後と短く、技術的な氷壁登攀に特化している。長すぎると取り回しが悪く、短すぎるとバランス補助としての機能が落ちるため、用途に合わせた選択が重要。
Q2 : 1970年に日本人として初めてエベレスト登頂に成功し、後に冒険家として活躍した人物は?
1970年5月11日、松浦輝夫と植村直己が日本人として初めてエベレスト登頂に成功した。植村直己はその後も五大陸最高峰登頂、犬ぞりによる北極点単独到達、アマゾン川単独筏下りなどを成し遂げた世界的な冒険家として知られる。1984年にマッキンリー(現デナリ)冬季単独登頂後、下山中に消息を絶った。彼の名を冠した植村直己冒険賞が現在も若い冒険家を表彰している。
Q3 : 女性として世界で初めてエベレスト登頂を達成した日本人登山家は?
田部井淳子は1975年5月16日、女性として世界で初めてエベレスト登頂を達成した。日本女子登山隊の一員として参加し、登山中に雪崩に遭って重傷を負いながらも頂上を踏んだ。その後も七大陸最高峰すべてを女性として初めて登頂するなど、日本を代表する女性登山家として活躍した。後進の育成や環境保護活動にも力を注ぎ、2016年に77歳で逝去した。
Q4 : 近代登山用のピッケルが現在の形に整えられ広く使われ始めたのはいつ頃?
近代登山用のピッケルは19世紀のアルプス登山黄金時代(1854〜1865年頃)に発展した。それ以前から木こりや農夫が使う氷斧の原型は存在していたが、登山者向けの道具として形が整えられたのは19世紀半ば。当初は柄が長く重い木製のものだったが、20世紀にかけて改良が進み、金属シャフトの導入や軽量化により現代のような取り回しやすい形状になった。素材もスチールからアルミ、カーボンへと進化している。
Q5 : 滑落停止(セルフアレスト)でピッケルのうち主に雪面に打ち込んでブレーキとする部分は?
滑落停止(セルフアレスト)の基本動作では、ピッケルのピック(尖った先端)を雪面に打ち込んで体重をかけ、ブレーキとして使う。ピックを胸元から肩にかけて押さえ込み、つま先のアイゼンを跳ね上げて雪面にピックだけが食い込むようにする。アイゼンを雪面に引っかけると体が回転して危険なため必ず浮かせる。雪山登山の必須技術であり、習得していないと滑落時に命に関わる事故につながる。
Q6 : ピッケルのヘッドのうち、細長く尖って雪や氷に打ち込む側の名称は?
ピッケルのヘッド部分のうち、細長く尖って氷や雪面に打ち込む側を「ピック」と呼ぶ。反対側の平らで幅広い部分は「アッズ(ブレード)」と呼ばれ、雪のステップを切ったり整地に使う。柄の下端の尖った金属部分は「スパイク」または「石突」と呼ばれる。ピックの形状は用途によってカーブの度合いが異なり、アイスクライミング用は大きくカーブして氷に食い込みやすい設計になっている。
Q7 : ピッケルのヘッドでピックの反対側にある、幅広く平らな部分の名称は?
ピッケルのヘッドでピックの反対側にある幅広い部分は「アッズ(adze)」と呼ばれる。日本では「ブレード」と呼ばれることもある。雪面にステップ(足場)を切ったり、整地したりする際に使うほか、軽くたたいて雪の硬さを確かめる用途にも使う。技術的なアイスクライミング用ピッケルでは、アッズの代わりにハンマーが付くタイプもあり、アイススクリューやハーケンの打ち込みに使う。
Q8 : ピッケルの柄の下端についている尖った金属部分の名称は?
ピッケルの柄(シャフト)の下端に付いている尖った金属部分は「スパイク」または「石突」と呼ばれる。雪面や氷に突き刺して支点を作ったり、歩行時に杖のように地面に突いてバランスを取るために使う。傾斜の緩い雪面を歩く時にはスパイク側を地面に突きながら登下降し、傾斜が強くなるとピック側を持ち替えて使う。アイスクライミング専用機ではスパイクが省略されているモデルもある。
Q9 : UIAA規格でピッケルの強度クラスのうち、より頑丈な技術用クラスは?
UIAA(国際山岳連盟)の規格では、ピッケルはシャフトの強度によって「ベーシック(B)」と「テクニカル(T)」の2つに分類される。Tクラスのほうが強度が高く、アイスクライミングや支点構築など過酷な使用に耐える設計。Bクラスは一般的な雪山登山用で軽量化されている。シャフトとピックそれぞれに刻印があり、購入時に確認できる。用途に応じて選ぶことが安全につながる。
Q10 : ピッケルの語源となった言葉はどの言語?
ピッケルはドイツ語の「Pickel」が語源で、もともと「とがった道具」「つるはし」を意味する。英語では「アイスアックス(ice axe)」、フランス語では「ピオレ(piolet)」と呼ばれる。日本では明治期に外国人登山家がもたらしたドイツ語由来の呼称が定着し、今でも登山用語として広く使われている。雪山登山では滑落停止や支点づくりに欠かせない基本装備のひとつ。
まとめ
いかがでしたか? 今回はピッケルクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はピッケルクイズを出題しました。
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次回のクイズもお楽しみに。