ベートーヴェンが作曲した弦楽四重奏曲第7番から第9番(作品59)は、献呈された貴族の名から何と呼ばれるか。
作品59の3曲は、ロシアの外交官でベートーヴェンの支援者であったラズモフスキー伯爵に献呈されたことから「ラズモフスキー四重奏曲」と呼ばれている。中期の傑作群として知られ、従来の弦楽四重奏に比べて規模が大きく構成も複雑であったため、初演当時の演奏家たちを大いに苦しめたという逸話が伝わっている作品である。特に第3番は、ロシア民謡の旋律を取り入れている点でも知られ、当時の聴衆に新鮮な驚きを与えたとされている。