バリトンサックスは、低音を響かせるその存在感で、ジャズのビッグバンドから吹奏楽まで幅広い場面を支えてきた楽器です。発明の背景や調性、音域での位置づけ、歴史に名を残した名手たち、構造上の特徴など、知っているとサックスの世界がより深く見えてくる要素が詰まっています。全10問のクイズで、バリトンサックスにまつわる知識を確認してみましょう。
Q1 : サックス属の発明者アドルフ・サックスの出身国はどこか
アドルフ・サックスは1814年にベルギーのディナンで生まれた楽器製作者です。彼は楽器製作に携わる家庭に生まれ、クラリネットなどの木管楽器の改良に取り組んだ後、1840年代にサクソフォンを発明しました。その後フランスのパリに拠点を移して楽器製作と普及活動を行ったため、フランスと関連付けられることも多いですが、出身国はベルギーです。
Q2 : バリトンサックスの管体に見られる形状上の特徴的な部分はどれか
バリトンサックスは管の全長が非常に長いため、演奏者が無理なく構えられるように、マウスピースに近いネック部分で管を大きくU字型にカーブさせる構造になっています。さらに本体下部でも管が折り返される構造を持ち、全体として複雑に曲げられた形状をしています。これによりベルが前方を向いた特徴的な見た目になり、持ち運びや演奏姿勢の面でも工夫が凝らされています。
Q3 : ピアノを編成に入れないカルテット(ピアノレス・カルテット)で知られ、バリトンサックスの名手として評価される人物は誰か
ジェリー・マリガンは1950年代にピアノを含まないカルテットを結成し、トランペットとバリトンサックスの対話的なアンサンブルによる新しいジャズのスタイルを確立しました。この編成はウエストコースト・ジャズの代表例として知られ、マリガン自身もバリトンサックスの可能性を広げた代表的な奏者として高く評価されています。ハリー・カーニーとペッパー・アダムスも著名なバリトン奏者ですが、ピアノレス・カルテットで特に有名なのはマリガンです。
Q4 : バリトンサックスのマウスピースに取り付けるリードの種類はどれか
バリトンサックスはクラリネットなどと同じくシングルリードの楽器です。マウスピースに1枚の木製リードをリガチャーで固定し、息を吹き込んでリードを振動させることで音を出します。オーボエやバスーンのようなダブルリード楽器とは発音原理が異なり、サックス属はすべてシングルリードを用いる点が共通しています。
Q5 : 吹奏楽(コンサートバンド)の編成において、バリトンサックスが主に担う役割はどれか
吹奏楽の編成において、バリトンサックスはサックスセクションの中で最も低い音域を担当し、低音部を支えるベースライン的な役割を果たすことが多い楽器です。チューバやバスクラリネットなどの低音楽器と共に、アンサンブル全体のハーモニーの土台を支えます。高音域の旋律は主にクラリネットやフルート、ソプラノ・アルトサックスなどが担当します。
Q6 : バリトンサックスが古くから重要な役割を担っている音楽編成はどれか
バリトンサックスはジャズのビッグバンドにおけるサックスセクションで欠かせない楽器です。一般的にアルトサックス2本、テナーサックス2本、バリトンサックス1本という編成が組まれ、バリトンはセクション全体の低音を支える役割を担います。ジェリー・マリガンのようにバリトンサックスを主奏楽器として活躍したジャズミュージシャンも多く、ビッグバンドの歴史とともに発展してきました。
Q7 : デューク・エリントン楽団に長年在籍し、バリトンサックス奏者として楽団の低音を支えたのは誰か
ハリー・カーニーはデューク・エリントン楽団に1920年代から1970年代まで約45年間在籍したバリトンサックス奏者で、楽団のサウンドを支える重要な存在でした。豊かで温かみのある音色が特徴で、ジャズにおけるバリトンサックスの表現の幅を大きく広げた人物として知られています。コールマン・ホーキンスはテナーサックスの名手、ジェリー・マリガンとペッパー・アダムスは後の世代を代表するバリトン奏者です。
Q8 : バリトンサックスを含むサックス属を発明したのは誰か
サックス属の楽器は1840年代にベルギー出身の楽器製作者アドルフ・サックスによって発明されました。彼はクラリネットとオフィクレイドの特性を組み合わせ、シングルリードで金属製の円錐管を持つ新しい楽器群を考案し、自身の名前にちなんでサクソフォンと名付けました。バリトンサックスもこのサックス族の一員で、低音域を担当する大型の楽器として設計されています。セルマーやブッシャー、キングはいずれも後年に設立された楽器メーカーです。
Q9 : バリトンサックスは何調の移調楽器か
バリトンサックスはE♭(変ホ調)の移調楽器で、アルトサックスと同じくE♭系に属します。記譜音に対して実際に鳴る音は1オクターブと長6度低くなります。サックス族はソプラノ・アルト・テナー・バリトン・バスの順に大きくなり、B♭系とE♭系が交互に並ぶ構成になっており、バリトンはアルトのオクターブ下に相当するE♭調の楽器として設計されています。
Q10 : サックス属の楽器の中で、バリトンサックスより低い音域を持つ楽器はどれか
サックス属は音域の高い順にソプラノ、アルト、テナー、バリトン、バスと並び、楽器のサイズが大きくなるほど音域が低くなります。バリトンサックスより低い音域を持つのはバスサックスで、非常に大型で重量もあり、演奏される機会は限られています。テナーサックスとアルトサックスはバリトンより高い音域の楽器で、ソプラノサックスはさらに高い音域を担当する小型の楽器です。
まとめ
いかがでしたか? 今回はバリトンサックスクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はバリトンサックスクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。