オーケストラの一番奥で、どっしりと低音を支えるコントラバス。大きな体つきや独特の音色は知っていても、調弦や弓の持ち方、楽器の構造となると意外と知らないことが多いのではないでしょうか。この記事では、コントラバスの基本から歴史、ジャズで活躍する姿までを10問のクイズで楽しく学べます。楽器に触れたことがある方も、聴くのが好きな方も、気軽に挑戦してみてください。何問正解できるか、ぜひ試してみましょう。
Q1 : 低音側に5本目の弦を追加した5弦コントラバスで、追加される最低弦として最も一般的な音はどれ?
低音側にもう1本弦を追加する5弦コントラバスでは、最低弦にB(実音B0)を張るのが一般的で、調弦は低い方からB-E-A-D-Gとなります。これにより、通常の4弦の最低音Eよりさらに完全4度低い音まで出せるようになります。オーケストラでは、E弦をCまで下げるエクステンション機構を付けた4弦の楽器も使われます。一方、高音側にC弦を追加したE-A-D-G-Cの5弦楽器もあり、用途によって使い分けられています。
Q2 : ジャズやロカビリーなどの分野で、エレキベースと区別するためにコントラバスがよく呼ばれる名前はどれ?
ジャズやロカビリー、ブルーグラスなどのポピュラー音楽の分野では、コントラバスは「ウッドベース」や「アップライトベース」と呼ばれることが多く、エレキベースと区別するために使われる呼び名です。同じ楽器ですが、これらのジャンルでは弓ではなく指ではじくピチカート奏法や、弦を叩きつけるスラップ奏法が多用されます。英語ではダブルベース(double bass)、ドイツ語ではコントラバス(Kontrabass)と呼ばれます。
Q3 : 一般的なフルサイズ(4/4サイズ)のコントラバスの全長は、およそどれくらい?
一般的なフルサイズのコントラバスは、全長がおよそ180センチ前後あり、大人の身長に近い大きさの楽器です。弦の長さ(弦長)は約100〜110センチで、ヴァイオリンの約33センチやチェロの約69センチと比べてもかなり長くなります。そのため、奏者は立って、あるいは高めのスツールに腰掛けて演奏します。体格や用途に合わせて、3/4サイズなど少し小さめのサイズも広く使われています。
Q4 : コントラバスがなで肩の形をしている理由として、その名残とされる楽器はどれ?
コントラバスは、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロと異なり、肩がなだらかに下がった「なで肩」の形と平らな裏板を持つ点が特徴で、ヴィオール族(ヴィオラ・ダ・ガンバ)の楽器の名残だとされています。とくにヴィオローネと呼ばれる大型のヴィオール族の低音楽器が祖先の一つと考えられており、ヴァイオリン属とヴィオール族の要素が混ざった独特の構造を持ちます。そのため分類上は、ヴァイオリン属ではなくヴィオール族に近いという見方もあります。
Q5 : 表板と裏板の間に立てられ、駒から伝わった振動を裏板に伝える小さな円柱状の部品を何という?
魂柱(こんちゅう)は、表板と裏板の間に立てられた小さな円柱状の棒で、駒(ブリッジ)から伝わった弦の振動を裏板に伝える重要な部品です。英語ではサウンドポストと呼ばれ、位置や太さのわずかな違いで音色や音量が大きく変わるため、「楽器の魂」と表現されます。固定されておらず、表板と裏板に挟まれた圧力で保持されています。バスバーは表板の内側に貼られた補強材で、魂柱とは別の部品です。
Q6 : コントラバスの弓の持ち方の2大流派として正しい組み合わせはどれ?
コントラバスの弓の持ち方には、大きく分けてジャーマン式とフレンチ式の2種類があります。ジャーマン式は弓の根元(フロッグ)付近を握手をするように横から握る持ち方で、弓の重さを利用して力強い音を出しやすいのが特徴です。フレンチ式はヴァイオリンやチェロと同様に上から包み込むように持ち、繊細なコントロールがしやすいとされます。どちらを採用するかは、奏者の師事した流派や地域、好みによって異なります。
Q7 : 楽譜上でピチカート(指ではじく奏法)の後に、再び「弓で弾くこと」を指示する用語はどれ?
アルコは、イタリア語で「弓」を意味する言葉で、楽譜上で「弓で弾く」ことを指示する用語です。ピチカート(弦を指ではじく奏法)の指示が出た後に、再び通常の弓奏に戻る箇所に書かれます。コントラバスは、弓で弾くアルコと指ではじくピチカートを頻繁に切り替える楽器で、特にジャズではピチカートが中心となります。略記として arco と書かれ、弦楽器全般で共通して使われる用語です。
Q8 : コントラバスの本体最下部から伸び、楽器を床で支える金属製の棒を何という?
エンドピンは、コントラバスの本体最下部から伸びる金属製の支柱で、楽器を床に立てて安定させる役割を持ちます。長さを調節できるので、奏者の身長に合わせて楽器の高さを決められます。チェロにも同様の部品がありますが、コントラバスは全長が約180センチほどにもなるため、演奏姿勢を決める上で特に重要です。スクロールは楽器最上部の渦巻き装飾、ブリッジは弦を支える駒、f字孔は表板の音孔のことです。
Q9 : コントラバスの楽譜に書かれた音と、実際に鳴る音の関係として正しいものはどれ?
コントラバスは、楽譜に書かれた音よりも実際に鳴る音が1オクターブ低い移調楽器です。低音域の音をそのまま五線譜に書くと加線が大量に増えて読みにくくなるため、実音より1オクターブ高く記譜する慣習が定着しました。たとえば楽譜上の最低音であるEは、実際にはその1オクターブ下のE1(約41Hz)で鳴っています。エレキベースも同様に、実音より1オクターブ高く記譜されるのが一般的です。
Q10 : 一般的な4弦のコントラバスの調弦は、低い弦から高い弦の順でどれ?
コントラバスは、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロが5度間隔で調弦されるのに対し、4度間隔で調弦するのが一般的です。低い弦から順にE1・A1・D2・G2の4本で、これはエレキベースや一般的なギターの低音側4本と同じ音の並びです。音域が広く、指板上で左手を大きく動かす必要があるため、4度調弦にすることで無理のないポジション移動ができるようになっています。なお、C-G-D-Aはチェロ、G-D-A-Eはヴァイオリンの調弦です。
まとめ
いかがでしたか? 今回はコントラバスクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はコントラバスクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。