チェロの深く温かな音色に惹かれて、いつか弾いてみたいと思ったことはありませんか。楽器の仕組みや調弦、名曲やそれにまつわる人物、楽譜の読み方まで、チェロには知るほど奥深い魅力があります。この記事では、そんなチェロにまつわる知識を10問のクイズにまとめました。初心者の方も経験者の方も、気軽に挑戦できる内容です。解答のあとには解説も付いているので、新しい発見があるかもしれません。ぜひ全問正解を目指してみてください。
Q1 : サン=サーンスの組曲「動物の謝肉祭」の「白鳥」で、2台のピアノの伴奏に乗って主旋律を奏でる楽器はどれでしょうか?
サン=サーンスの組曲「動物の謝肉祭」の第13曲「白鳥」では、2台のピアノの穏やかな伴奏に乗って、チェロが主旋律を歌うように奏でます。水面を滑るように泳ぐ白鳥の姿を描いた美しい旋律で、全14曲のうち、作曲者の生前に出版が許されたのはこの曲だけだったことで知られています。チェロ独奏曲としても単独でよく演奏され、さまざまな楽器編成への編曲版も数多く存在します。チェロの温かく伸びやかな音色を代表する名曲のひとつです。
Q2 : バッハの無伴奏チェロ組曲の価値を再発見し、広く世に知らしめたことで知られるチェリストは誰でしょうか?
パブロ・カザルス(1876〜1973)はスペイン・カタルーニャ出身のチェリストで、13歳のときにバルセロナの楽譜店でバッハの無伴奏チェロ組曲の楽譜を見つけたと伝えられています。それまで練習曲のように扱われがちだったこの作品を長い年月をかけて研究し、のちに演奏会で取り上げ、全曲を録音しました。これによって無伴奏チェロ組曲は、チェロの芸術性を示す重要なレパートリーとして広く認められるようになりました。
Q3 : チェロの弓の毛に、一般的に使われているものはどれでしょうか?
チェロを含む弦楽器の弓には、一般的に馬の尾の毛が使われています。白い毛が主流で、モンゴル産などの良質な毛が高く評価されています。この毛に松脂(ロジン)を塗ることで弦との間に適度な摩擦が生まれ、弓を動かすと弦が振動して音が鳴ります。羊やヤギ、猫の毛は弓には使われません。練習用には化学繊維製の毛も存在しますが、伝統的には馬の毛が標準です。毛は使い続けると摩耗するため、定期的な張り替えが必要になります。
Q4 : チェロの4本の弦は、隣り合う弦どうしがどのような音程で調弦されるでしょうか?
チェロの4本の弦は、隣り合う弦どうしが完全5度の間隔で調弦されます。C-G、G-D、D-Aの間がそれぞれ完全5度で、これはヴァイオリンやヴィオラと共通の調弦法です。一方、コントラバスは完全4度で調弦されるため、この点が大きな違いになります。完全5度の調弦は、開放弦どうしを同時に弾いたときに音がきれいに共鳴しやすいため、チェロの調弦では隣り合う弦を同時に弾いて音程を確かめる方法がよく用いられます。
Q5 : チェロの正式名称「ヴィオロンチェロ」は、もともとどのような意味の言葉でしょうか?
チェロの正式名称は「ヴィオロンチェロ(violoncello)」で、イタリア語の「ヴィオローネ(大型のヴィオール族の低音楽器)」に、縮小を表す接尾辞「-cello」が付いた言葉で、「小さなヴィオローネ」という意味です。ヴィオローネは現在のコントラバスの祖先にあたる大型の低音楽器で、それより小型の低音弦楽器としてヴィオロンチェロが生まれました。省略形の「チェロ」は、日本語でもそのまま定着しています。
Q6 : J.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」は全部で何曲からなるでしょうか?
J.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」BWV1007〜1012は、全部で6曲からなります。各組曲はプレリュードに始まり、アルマンド、クーラント、サラバンド、メヌエット・ブーレ・ガヴォットのいずれかの舞曲、最後にジーグという舞曲の構成をとっています。第1番ト長調のプレリュードは特に有名で、CMや映画などでも広く使われています。チェロ独奏だけで和声や対位的な響きを表現する、チェロ奏者にとって欠かせない重要なレパートリーです。
Q7 : チェロの楽譜で、高い音域を書くときにヘ音記号のほかに使われる、ハ音記号の一種はどれでしょうか?
チェロの楽譜は主にヘ音記号で書かれますが、高い音域が続く部分では、ハ音記号の一種であるテノール記号が使われます。テノール記号は五線の下から4番目の線、つまり上から2番目の線が中央のドを示す記号です。これにより、加線を減らして読みやすく書くことができます。アルト記号は主にヴィオラで使われる記号で、ソプラノ記号やメゾソプラノ記号は現代の器楽曲ではほとんど使われません。さらに高い音域では、ト音記号が使われることもあります。
Q8 : チェロの底部に取り付けられ、床に接して楽器を支える金属製の支柱を何と呼ぶでしょうか?
エンドピンは、チェロの底部に取り付けられた金属製の支柱で、床に接して楽器を支える役割を持ちます。長さを調節できるため、奏者の体格に合わせて楽器の高さを決めることができます。エンドピンの先端は尖っているため、床が滑らないようにストッパーなどを使う奏者もいます。ペグは弦の張りを調整する糸巻きで、ヘッド部分にあります。アジャスターはテールピース側に付く微調整用の部品です。あご当てはヴァイオリンやヴィオラの部品で、チェロにはありません。
Q9 : ドヴォルザークが作曲したチェロ協奏曲は、何調でしょうか?
ドヴォルザークのチェロ協奏曲ロ短調 作品104は、1894年から95年にかけて、アメリカ滞在中に作曲されました。ボヘミアの民謡を思わせる旋律と、雄大で豊かなオーケストレーションが特徴で、チェロ協奏曲の最高傑作のひとつと評価されています。ブラームスはこの作品を聴いて、チェロ協奏曲をこのように書けるとは知らなかったと語ったと伝えられています。現在でも世界中のチェリストが演奏するチェロ協奏曲の代表作として、コンサートや録音で頻繁に取り上げられています。
Q10 : チェロの開放弦のうち、最も低い音はどれでしょうか?
チェロの開放弦は、低い方から順にC(ド)、G(ソ)、D(レ)、A(ラ)の4本です。最も低いC線はヴィオラのC線のちょうど1オクターブ下にあたり、チェロ特有の深く豊かな響きを生み出します。ヴァイオリンの開放弦はG・D・A・Eで、チェロのG・D・Aはそれらのちょうど1オクターブ下の音になります。したがって、最も低い開放弦の音はC、つまりドが正解です。この調弦は、楽譜を読むときや音程を取るときの基準にもなるので、チェロを学ぶ最初に覚える大切な知識です。
まとめ
いかがでしたか? 今回はチェロクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はチェロクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。