カーバメート系殺虫剤と有機リン系殺虫剤は、どちらもアセチルコリンエステラーゼを阻害するが、両者の作用の違いとして正しいものはどれか。
有機リン系殺虫剤とカーバメート系殺虫剤はいずれもアセチルコリンエステラーゼの働きを阻害する点で共通しているが、その結合様式には違いがある。有機リン系は酵素と比較的強固に結合し、阻害が長時間持続して自然回復しにくいのに対し、カーバメート系殺虫剤は酵素との結合が緩やかで可逆的であり、時間の経過とともに酵素活性が比較的早く回復する傾向がある。この違いは中毒時の症状の持続期間や治療方針の判断材料としても用いられている。