夏目漱石の『門』で、主人公宗助が参禅した寺のモデルとなった寺院は?
『門』は1910年に発表された作品で、主人公宗助が精神的な救いを求めて参禅する鎌倉の寺院は円覚寺がモデルとなっています。漱石自身も1894年と1915年の2回、円覚寺で参禅の体験をしており、その体験が作品に反映されています。物語では宗助が過去の罪の意識に苦しみ、精神的な安らぎを求めて禅寺を訪れますが、結局悟りを得ることはできずに日常に戻っていくという展開になっています。この作品は前作『それから』の続編として位置づけられ、明治時代の知識人の精神的苦悩と、西洋近代文明への対応の困難さがテーマとなっています。