『徒然草』で「ただ今の一念より外は、これ有るべからず」と述べて無常観を表現しているのは第何段か
第74段では「ただ今の一念より外は、これ有るべからず」という言葉で、現在この瞬間以外に確実に存在するものはないという無常観が表現されています。過去はすでに過ぎ去り、未来はまだ来ていない、確実なのは今この瞬間だけであるという仏教的な時間観・人生観が示されています。この段は兼好の無常観を端的に表した重要な部分で、人生の短さと不確実性を説き、だからこそ現在を大切に生きるべきだという思想が込められています。『徒然草』全体を貫く基本的な人生観を示す代表的な文章の一つです。