除夜の鐘と関連の深い仏教用語「煩悩」を構成する三つの根本的な毒を「三毒」といいますが、その三つとは何でしょうか?
仏教における「三毒」とは、人間の苦悩の根源とされる三つの根本的な煩悩で、「貪(とん)・瞋(しん)・痴(ち)」のことです。貪は貪欲、つまり必要以上に求める欲望を指します。瞋は瞋恚で怒りや憎しみの心、痴は愚痴で物事の真理を見極められない無知を表します。これらの三毒が人間の心を汚し、様々な煩悩を生み出すとされています。除夜の鐘を108回撞くのは、この三毒をはじめとする108の煩悩を取り除くためです。仏教では三毒を克服することで、心の平安と真の幸福が得られると教えており、除夜の鐘はその象徴的な行為として、日本人の心に深く根付いている宗教的習慣なのです。