絶対零度で起こるとされる現象はどれか?
絶対零度では、理論上すべての分子運動が完全に停止するとされています。通常の温度では、物質を構成する原子や分子は熱運動により常に振動や回転、並進運動を行っていますが、温度が下がるにつれてこれらの運動は次第に小さくなります。絶対零度では、この熱運動のエネルギーがゼロになり、古典物理学的には完全に静止した状態となります。ただし、量子力学的には「零点振動」と呼ばれるわずかな振動が残るため、完全な静止は実現されません。それでも、絶対零度は物質が取りうる最低のエネルギー状態を表しており、超伝導や超流動などの特殊な物理現象が観察される極低温領域の基準点として重要な概念です。