ブルースの誕生から発展、伝説的な名手たちの逸話、独特の奏法や音の仕組みまで、その奥深い世界を10問のクイズでたどる。知っているつもりの基礎知識から、意外と知られていない背景まで、ブルースへの理解を少し深められる内容になっている。音楽好きならきっと新しい発見があるはずなので、ぜひ最後まで挑戦してみてほしい。
Q1 : シカゴに渡りエレキギターを用いたブルースを確立し、「シカゴ・ブルースの父」とも呼ばれる人物は誰か。
マディ・ウォーターズはミシシッピ・デルタ地方からシカゴへ移り、それまでアコースティックだったデルタ・ブルースを、エレキギターとバンド編成で演奏する「シカゴ・ブルース」として発展させた中心人物である。その力強く都会的なサウンドは、のちのロックンロールやブリティッシュ・ロックにも直接的な影響を与えたとされる。ローリング・ストーンズなど多くのロックバンドが彼の楽曲をカバーしていることでも広く知られている。
Q2 : 歌い手のフレーズに対してバンドや他の歌手が応答するように演奏・歌唱する、ブルースに特徴的な演奏形式を何と呼ぶか。
コール・アンド・レスポンスは、歌い手や楽器が発した短いフレーズ(コール)に対して、別の歌い手や楽器が応答するフレーズ(レスポンス)を返す演奏形式で、アフリカの伝統音楽に由来するとされる。ブルースではボーカルの歌うフレーズに対してギターが応答するような構成がよく見られ、この掛け合いの感覚は12小節ブルースの構造そのものにも組み込まれている。ゴスペルやジャズなど他の黒人音楽のジャンルにも共通して見られる重要な要素である。
Q3 : ギターの弦に金属やガラスの筒を当てて音を滑らかに変化させる、ブルースで用いられる奏法を何と呼ぶか。
スライドギター(ボトルネック奏法)は、金属やガラス製の筒状の器具(スライドバー)を指にはめて弦の上を滑らせることで、音程を滑らかに変化させながら演奏する奏法である。デルタ・ブルースの時代から多用され、人の声のようにうねる独特の響きを生み出すことができる。エルモア・ジェームスなど多くのブルースギタリストがこの奏法を得意とし、ブルースらしい情感を表現する重要な技法として現在も広く用いられている。
Q4 : ブルースギタリストのB.B.キングが愛用したギターに付けていた愛称は何か。
B.B.キングは自身の愛用するギターに「ルシール」という愛称を付け、生涯にわたって使い続けたことで知られる。ある演奏会場が火事になった際、会場に置き忘れたギターを取りに戻ったという逸話が、この名前の由来とされている。歌うように弦をチョーキングする独特の奏法とともに、「ルシール」はB.B.キングを象徴する存在として、多くのファンや後進のブルース・ロックギタリストに語り継がれている。
Q5 : 1920年代に活躍し、「エンプレス・オブ・ザ・ブルース(ブルースの女帝)」と称された女性歌手は誰か。
ベッシー・スミスは1920年代に絶大な人気を誇ったブルース歌手で、力強く表情豊かな歌唱から「エンプレス・オブ・ザ・ブルース」と称された。レコード産業が黒人音楽を記録し始めた時代に数多くのヒット曲を残し、その堂々とした歌いぶりは当時の聴衆を魅了した。彼女の歌唱法は後のジャズやソウル、ロックの女性シンガーたちにも大きな影響を与えたとされ、ブルース史において欠かせない存在として今も語り継がれている。
Q6 : ブルースの音階に特徴的に現れ、独特の哀愁や緊張感を生み出す音を何と呼ぶか。
ブルーノートとは、メジャースケールの第3音・第5音・第7音などをわずかに低く歌ったり演奏したりすることで生まれる独特の音のことで、ブルース特有の哀愁や揺らぎを表現する重要な要素である。ギターのチョーキングやスライド奏法、ボーカルのこぶしのような歌い回しによってもこの効果が生まれる。この音使いはブルースだけでなくジャズやロック、さらにはポップスなど多くのジャンルに取り入れられ、現代のポピュラー音楽にも広く影響を残している。
Q7 : デルタ・ブルースを代表するギタリストで、「クロスロード・ブルース」などを残した人物は誰か。
ロバート・ジョンソンは1930年代にミシシッピ・デルタ地方で活動したブルースギタリスト兼シンガーで、「クロスロード・ブルース」などの楽曲で知られる。生前に残された録音はごく少数だったにもかかわらず、独創的なギタープレイと切迫感のある歌唱は後世のミュージシャンに絶大な影響を与えた。エリック・クラプトンやローリング・ストーンズなど多くのロックミュージシャンが、彼を自身の音楽的ルーツとして公言していることでも有名である。
Q8 : ブルースはアメリカのどの地域で生まれたとされているか。
ブルースは19世紀末から20世紀初頭にかけて、アメリカ南部のミシシッピ・デルタ地方を中心に、アフリカ系アメリカ人のワークソングやスピリチュアル、フィールドハラーといった口承音楽から発展したとされる音楽である。奴隷制度廃止後も厳しい労働や差別に苦しんだ人々の感情表現として広まり、その後ギターやハーモニカを伴う弾き語り形式で各地に伝わった。やがてシカゴなど北部の都市にも広がり、ジャズやロックンロール、ソウルなど20世紀のポピュラー音楽全体の基盤となる音楽として発展していった。
Q9 : ブルースの最も基本的な形式として知られる、12小節からなるコード進行の名称は何か。
ブルースの代表的な形式は12小節ブルース(12バーブルース)と呼ばれ、I(トニック)・IV(サブドミナント)・V(ドミナント)の3つの基本コードを決まった順序で配置した進行が特徴である。多くのブルース曲だけでなく、ロックンロールやジャズのスタンダード曲にもこの形式が取り入れられており、歌い手が1行歌って楽器が応答するコール・アンド・レスポンスの構造とも結びつきやすい。そのため即興演奏(インプロビゼーション)の土台として、現在に至るまで世界中のミュージシャンに愛用され続けている。
Q10 : 「ブルースの父」と呼ばれ、「セントルイス・ブルース」などの楽曲を作曲した人物は誰か。
W.C.ハンディは1900年代初頭から活動した作曲家で、それまで口承で伝わっていたブルースの旋律や形式を楽譜として体系化し出版した功績から「ブルースの父」と呼ばれる。代表曲「メンフィス・ブルース」(1912年)や「セントルイス・ブルース」(1914年)は当時のアメリカで広く歌われ、ブルースという音楽形式を一般大衆や音楽出版業界に知らしめた。これにより後のポピュラー音楽の中にブルースという概念が明確に定着していったとされている。
まとめ
いかがでしたか? 今回はブルースクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はブルースクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。